【吉備津神社】吉備津彦と温羅(鬼)の最期

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ども 神社探偵kao です。

今回は吉備津神社を参拝に行きました。

吉備津神社は、桃太郎のモデルとなった吉備津彦を祀っている神社です。
お供になった犬のモデルである犬飼一族の子孫である、犬養毅(元総理大臣)ゆかりの神社でもあります。

いざ参らん。

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吉備津神社参拝

なんと
手水鉢から拝殿に向かうには階段の壁があるではないか。
壁って大げさと思うなかれ。
この階段を目の前にすると、昇るのをためらう。
横にいた年配のご夫婦が「これ登るの?大丈夫かな」と話している。
心の中で「ですよね」と呟くわたし。

それにしても、
きゅうすぎん?
階段せまっ、足を踏み外さん?
神様に参拝を試されているのか?
いろんな思いが頭に渦巻く
意を決して昇る、登る、上る。

呼吸が激しくなり、酸素が薄くなる中、到着。
そして、しばらく無口で過ごす。

※吉備津神社 見どころ3選

そのⅠ 吉備津造りの本殿

拝殿でお参りした後に本殿を横から見える位置に移動。

出ました。迫力が凄い。
『吉備津造り』と言われる屋根です。
大きな屋根の上に二つの屋根が乗っている構造。
屋根の重量があるため、時代の最先端の技術を使って作られたとか。
見方を変えるとなんかかわいい屋根。密かに猫耳屋根と呼んどります。

それにしても、いやー立派だわ。
この構造の神社は他に類を見ないそうだ。
なんと25年の歳月をかけて作られたとのことだ。

そのⅡ 廻廊

なんといっても山の裾野を生かした廻廊。
上下左右にうねってます。
しかも長い 398mあるんだそうだ。

自然と調和しており、中を歩いても、外から見ても美しい。

この廻廊は一間ごとに氏子が寄進して作ったとのこと。
氏子パワー凄すぎる。

そのⅢ 鳴釜神事

釜が鳴る音で吉兆を占う神事を行っている。
その神事の由来とは

その昔、吉備津彦が退治した温羅(鬼)
見せしめに首をさらしたが、唸り声がひどい
 …殺されてもなお、唸り続けるなんて…

そこでその首を犬に食べさせた
 …むごすぎる。しかもよく食べたな犬…

しかし、骨になってもなお唸り声が消えない
そこで御釜殿の下に深く埋めたがやはり声はやまない
 …御釜殿って神職の人が食べるご飯を作るとこそんな所によう埋めたな…

ある日、吉備津彦の夢枕に温羅が現れ
『温羅の嫁(阿曽媛)に御釜殿でご飯を炊かせよ。そこで吉凶を告げよう』
吉備津彦はその通りに行うと唸り声はおさまった
 …温羅の方が大人に見える…

今でも阿曽地区(温羅の嫁になった姫が住んでいた地区)に住む人が、御釜殿でご奉仕され、神事に携わっている。

御祈祷と神事を受けたいと思ったあなた、受けれます。
予約をすれば大丈夫。

神事での吉兆は、唸り声をご自身で感じるままに受取ります。
神官も阿曽女も何も伝えません。

とういうことで、鳴釜神事を体験しました。
御釜が鳴りましたよ。

神官の祝詞が終わり、静かな空間の中で、ぼぉーんというか、ごぉ~~という音。
神秘的で何とも言えない音色。
何かわからないですが、良い人になろうと思ってしまいました。
はい、吉兆とは関係ない思いなのですがね。

鳴釜神事の余談ですが、
吉備津神社は昔から有名だった場所らしく、室町時代には鳴釜神事の噂が流れており、文献に残っているとのことです。

 『吉兆占ってもらえるんだって』
 『やばー占ってもらいて―』
 『でも吉備国遠くね』
なんて会話があったりしてね。

吉備津神社には、ほかにも見どころはたくさんあります。
自然豊かな場所で、とても気持ちいい神社です。

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