「腕立て伏せはできるけど、もっと効率的に鍛えたい!」そんな方におすすめなのがフルレンジプッシュアップ(Full Range Push-Up)です。
通常の腕立て伏せと違い、フルレンジプッシュアップは関節を最大可動域まで動かすことで、より多くの筋繊維を刺激します。今回は、フルレンジプッシュアップの効果、正しいフォーム、トレーニングへの取り入れ方を詳しくご紹介します。
フルレンジプッシュアップとは?
フルレンジ(Full Range)とは「最大可動域」という意味です。
つまり、フルレンジプッシュアップは腕と肩関節をフルに動かして行う腕立て伏せのことです。通常のプッシュアップよりも深く沈み込むことで、より胸筋・上腕三頭筋・肩・体幹が鍛えられます。
普通のプッシュアップとの違い
普通のプッシュアップ | フルレンジプッシュアップ |
---|---|
肘が90度で押し返す | 肘がさらに深く曲がり、可動域が広い |
刺激が浅い | 筋肉が伸び縮みする範囲が広く、負荷が大きい |
負荷が軽め | 筋繊維の動員量が増え、筋肥大効果が高い |
フルレンジプッシュアップのメリット
1. 筋肥大効果が高い
可動域が広がることで、筋肉の伸張と収縮が増え、胸筋・上腕三頭筋の筋肥大効果が大きくなります。
2. 関節の柔軟性を向上
深い可動域で動かすため、肩や肘の柔軟性が向上します。これにより、肩こりの改善や怪我の予防にも効果的です。
3. 体幹が強化される
深く沈み込む動作はバランスが崩れやすいため、**腹筋・背筋(体幹)**を常に使います。プランクやコアトレーニング効果も得られます。
4. スポーツパフォーマンス向上
フルレンジプッシュアップは、プッシュ動作(押す力)を高めるため、格闘技やラグビー、バスケットボールなど、体を大きく動かす競技で役立ちます。
正しいフルレンジプッシュアップのやり方
- 基本姿勢を作る
肩幅より少し広めに手を置き、体を一直線にキープ。頭からかかとまでが真っ直ぐになるよう意識しましょう。 - 深く沈み込む
肘を曲げながら、通常の腕立てよりも深く胸を下ろします。肩の位置が手の高さより下に来るくらいが理想です。 - ゆっくり押し上げる
胸を張りながら、地面を押し返すイメージで元の位置に戻します。肘を伸ばしきらず、少し緩めると関節への負担を減らせます。
ポイント
- 体が反らないように、常に体幹を意識する。
- 深く沈み込む動作が難しい場合は、プッシュアップバーや台を使うと安全です。
どれくらいやればいい?目安とプログラム例
初心者 → 10回×3セット
中級者 → 15回×4セット
上級者 → 20回以上×4〜5セット
週に2〜3回行うと効果的
筋肉の成長には休息が必要ですので、1日おきに行いましょう。
注意点(怪我を防ぐために)
- 可動域が広いため、最初は無理をせずフォームを優先しましょう。
- 肩や肘に痛みを感じたら、すぐに中止し、フォームを見直すか強度を下げてください。
まとめ
フルレンジプッシュアップは、通常の腕立て伏せに比べて筋肥大効果・柔軟性・体幹強化のすべてが向上する優れたトレーニングです。初心者でもフォームを意識すれば取り入れやすいので、ぜひ挑戦してみてください!
「効率よく筋肉を鍛えたい」なら、フルレンジプッシュアップを取り入れて、強靭な体づくりを目指しましょう