「厄年(やくどし)」という言葉を耳にしたことはあっても、実際に何歳が厄年なのか、何をするべきなのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
筆者自身、正直に言えば「迷信でしょ?」と信じていなかった一人です。
ところが――満41歳(数え年で42歳)の“大厄”とされる年に、立て続けにコロナ感染2回、そして身内の訃報という人生最大級の苦境に見舞われました。
特に最後の2つは同じ日に起こったことで、「これはもう、厄年のせいにしたくなるわ…」と本気で思ったほど。
この記事では、そんな厄年の意味・由来・年齢早見表から、前厄・後厄の違い、地域ごとの慣習や実際に起きた体験談までを、わかりやすく解説します。
厄年とは「恐れる年」ではなく、「自分自身を見直す節目の年」かもしれません。
厄年とは?
「厄年(やくどし)」とは、日本で古くから信じられている、災厄が起こりやすいとされる特定の年齢のことを指します。
科学的な根拠はないものの、長い歴史の中で多くの人々が経験的に信じてきた文化的な風習の一つです。
厄年の年齢一覧(一般的な例)
男性の厄年(数え年)
- 前厄:23歳|本厄:24歳|後厄:25歳
- 前厄:41歳|本厄:42歳(大厄)|後厄:43歳
- 前厄:60歳|本厄:61歳|後厄:62歳
女性の厄年(数え年)
- 前厄:18歳|本厄:19歳|後厄:20歳
- 前厄:32歳|本厄:33歳(大厄)|後厄:34歳
- 前厄:36歳|本厄:37歳|後厄:38歳
- 前厄:60歳|本厄:61歳|後厄:62歳
※「数え年」とは、生まれた年を1歳とし、元日(または立春)ごとに1歳ずつ加える年齢の数え方です。
なぜその年齢が「厄」とされるのか?
主な理由は以下の3つです。
1. 語呂合わせ(忌み言葉)
- 42歳:しに(死に)
- 33歳:さんざん(散々)
- 19歳:じゅうく(重苦)
こうしたネガティブな語感が、人々の不安を煽ったとも考えられています。
2. 人生の節目
厄年にあたる年齢は、身体的・社会的な変化が多い年とも重なっています。
結婚・出産・昇進・健康の変化など、人生の大きな転機となることが多いのです。
3. 陰陽道や仏教思想の影響
厄年の概念は、古代中国の陰陽五行説や、日本古来の信仰、仏教思想が融合してできたとされています。
平安時代の文献にも登場し、貴族たちは毎年厄除けを行っていた記録があります。
厄年に行うこと:厄除け・厄祓い
厄年に差しかかると、多くの人は神社やお寺で「厄祓い」「厄除け」を受けます。これは、神仏の加護を得て、災難を未然に防ぐための儀式です。
代表的な風習
- 赤い下着を身につける(特に男性42歳で見られる)
- 厄除けのお守りを持つ
- 神社で「おはらい」を受ける
- 厄年の仲間とは贈り物のやり取りを控える
前厄・本厄・後厄とは?
本厄(ほんやく)
厄年の中心となる年で、最も注意が必要とされる年齢です。災厄が起こりやすい年とされ、神社やお寺での「厄祓い(やくばらい)」が推奨されます。
前厄(まえやく)
本厄の1年前の年を指します。
この年は「厄の前兆が現れる」とされ、すでに運気が不安定になり始める時期と考えられています。
前厄のうちに厄除けをしておくことで、本厄を穏やかに過ごすという考えもあります。
後厄(あとやく)
本厄の1年後で、「厄がまだ完全に抜けきっていない」状態とされます。
徐々に運気が回復する時期ではありますが、油断せず注意を続けるべき年とも言われています。
前厄・後厄も厄祓いすべき?
はい、前厄・後厄も本厄と同様に「厄祓い」の対象とされています。
- 本厄で厄払いを受けるのが一般的ですが、
- 前厄に準備として行う人
- 後厄に「お礼参り」として行う人
も多くいます。
区分 | 意味 | タイミング |
---|---|---|
前厄 | 厄の前兆が出る年 | 本厄の1年前 |
本厄 | 災厄が最も強い年 | 中心の年 |
後厄 | 厄が残る年・締めくくり | 本厄の1年後 |
地域ごとの違い
- 数え年ではなく満年齢で数える地域もある(例:川崎大師)
- 大厄だけに前後厄を設ける神社もある
- 一部地域では七五三や3歳も広義の厄年とされることも
迷信?それとも人生の知恵?
学術的には「迷信」とされることも多い厄年ですが、文化人類学者の小松和彦氏は「厄年は成人儀礼の一種」と指摘しています。
神道学者の三橋健氏も「人生の節目を意識する良い機会」と肯定的に捉えています。
つまり、厄年とは「恐れる」ものではなく、「人生を振り返り、準備を整える節目」として捉えることができるのです。
管理人は41歳(数えで42歳)の大厄年で3つの苦境があった?
もともと厄年などの話は信じていなかったんですが。
キツイ苦境が3つ(コロナ発症・コロナ発症・身内の訃報)ありまして、「とりあえず大厄の所為にしよう」と思っていたのが最近のことです。特に最後の「コロナ発症診断と身内の訃報」は同日だったのでかなりキツイ状況でした。
コロナ発症診断同日だったため、「自分も命を失うのでは?」とガチで考えましたね。その日はまだ熱が39度以上あって、冷静な思考できませんでしたし。
ただ、大厄に関しては実は勘違いしていたことがありました。
厄年は数え年で42歳です。そのため、僕は41歳が大厄です。……と勘違いしていたんです。
数え年の考え方が間違っていて、僕が41歳であるときが大厄なのではなく、41歳になる年が大厄だったんです。
つまり、僕は41歳の期間(2024年9月8日~2025年9月7日)が大厄だと思っていたんですが、基本は2024年1月1日~12月31日が大厄だったようです。
ちなみに3つの苦境は2025年2月・8月・8月なので、大厄年ではなかったんですね。後厄ではあります。
では、2024年はどうだったかというと、順調だった記憶しかないです。
※一部地域では、満年齢で大厄を考えることもあるそうで、その場合は41歳の期間ですね。
まとめ:厄年は“自分を見つめ直す”きっかけ
厄年の本質は、「災いを避けるための知恵」だけでなく、「人生の節目に心を整えるための習慣」でもあります。厄年だからこそ、自分の心身を大切にし、家族や仲間との絆を見直してみてはいかがでしょうか。