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WOOPとは?目標の達成率と満足感を高めるメンタル戦略。―夢を見るだけでは行動につながらない―

目標を立てても、途中で挫折してしまったり、思ったように進まなかったりすることはありませんか?そんなときに役立つのが、WOOP(ウープ) という心理学に基づいたシンプルな目標達成メソッドです。

WOOPを活用すれば、ポジティブな未来を思い描くだけでなく、現実的な障害に対応しながら着実に前に進むことができます。
この記事では、WOOPの概要ややり方、効果について詳しく解説します。

メンタルコーチしもん
・コーチ/講師/作家
・29年間の不眠症を克服
・5年間の双極性障害を克服
・38歳から運動を開始|マラソン完走&800m優勝
・41歳でレッグプレス137kg達成(体重50kg)
・相談実績1,000件超 ・書籍4冊出版(読者2,000人超)
「自分を再設計し、人生を立て直した体験と知識」を伝えています。

WOOPとは?

WOOPは、ドイツの心理学者 ガブリエル・エッティンゲン(Gabriele Oettingen) が開発した目標達成のためのフレームワークです。

WOOPは、次の4つのステップで構成されています。

  • W(Wish) :達成したい目標を決める
  • O(Outcome) :目標が叶ったときの理想の結果を思い描く
  • O(Obstacle) :目標達成を邪魔する障害を特定する
  • P(Plan) :障害が起きたときの対処方法を決める(if-thenプラン)

この流れに沿って考えることで、夢を現実にするための具体的な行動が明確になり、実行しやすくなる のがWOOPの大きな特徴です。これはメンタルコントラストの心理を使ったメンタル戦略です。

メンタルコントラストとは?
「ポジティブな未来のイメージ」と「現実に存在する障害」を対比し、目標達成率を高める心理的アプローチのこと。ドイツの心理学者 ガブリエル・エッティンゲン(Gabriele Oettingen) の研究によると、夢を見るだけでは行動につながらないことが分かっています。

ある研究では、ダイエットを目指す人が「痩せた自分」をポジティブに想像すると、実際の体重減少が少なかった という結果が出ました。これは、理想の未来を思い描くだけで満足し、行動が伴わなくなる ためだと考えられました。

https://hitsuji-nemuru.com/mental-contrasting/


なぜWOOPは効果的なのか?

多くの人は、「目標を達成した自分」をポジティブに想像するとやる気が出ると考えがちです。
しかし、ドイツの心理学者 ガブリエル・エッティンゲン(Gabriele Oettingen) の研究によると、ポジティブ思考だけでは行動につながらない ことが分かっています。

エッティンゲンの研究では、次のような2つの結果が示しました。

  1. ポジティブに未来を思い描いた人
    → 実際の行動量が減り、達成率が低かった
  2. WOOPを使って障害を特定し、対策を立てた人
    → 目標達成率が大幅に向上した

これは、目標と現実のギャップを認識することで、やるべき行動が明確になり、実際に動きやすくなる ためです。逆にポジティブに未来を思い描いた人は「やればできる」という満足感を得るため、行動がおろそかになりやすいです。

WOOPによって起きる3つの変化

WOOPを続けると、次のような3つの変化が期待できます。

①目標に向かって行動しやすくなる
②失敗してもメンタルが崩れずに立て直す力がつく
③計画の実行力が向上し、自己管理が上手くなる

特に、「障害を想定し、事前に対策を考えておく」ことで、途中で挫折するリスクを減らせるのがWOOPの最大の強みです。

マサチューセッツ総合病院2017年研究
1ヶ月間の集中治療室ローテーション中の研修医34名が対象。多忙な研修医がWOOPによって、従来の目標設定に比べて「自主的に勉強する時間が増えるか」を調査しました。
WOOPを使ったグループは、勉強時間が平均で1週間4.3時間増加。さらに学習習慣や時間管理にする満足度もアップ。実験による効果量は0.66で中~大程度の効果でした。

WOOPのやり方4ステップ

WOOPは4ステップのシンプル方法をとります。ですが、非常に効果的な方法です。

1. Wish(願望を明確にする)

最初に、あなたが達成したい目標を1つ選びます。
「〇〇をやり遂げたい!」とワクワクするものがベストです。
例:「毎日30分勉強する」「運動を習慣にする」「早起きをする」

2. Outcome(最高の結果を想像する)

目標が達成されたとき、どんな良いことがあるかを具体的に思い描きます。
ポジティブな未来のイメージはモチベーションを高めます。
「成功したらどう感じる?」を考え、できれば「五感でイメージができるぐらいにポジティブなイメージをする」と、モチベーションが高まりやすくなります。
例:「試験に合格して自信がつく」「健康的で気分が良くなる」

ただし、ここで終わると、実際に行動ができない可能性があがるので注意。

3. Obstacle(障害を特定する)

目標達成を妨害する現実的な障害を考えます。
「何が原因で目標が挫折するか?」を明確にするということです。
例:「疲れて勉強をサボる」「運動が面倒に感じる」「朝二度寝する」

4. Plan(対策を立てる)

障害が発生したときの行動プランを決めます。
「もし〇〇が起きたら、△△をする」(if-thenプラン)を作ります。
〇〇に入るのが「目標達成を妨害する現実的な障害」です。

例:「もし勉強が面倒になったら、5分だけとりあえず始める」
例:「もし朝起きられなかったら、アラームを2回セットする」

イフゼンプランニングとは?
2019年のウィーン大学のメタ分析では、4つの効果がありました。
①最大20%少ない努力で同じ成果を出せる
意識的に頑張るよりも約30%行動を早く開始できる
③運動や勉強など多分野で成功率がアップする
自己制御能力があがる|ADHDの子どもの反応抑制成功率8%向上
イフゼンプランニングとは?20%少ない努力で同じ成果を出す方法。― 行動を自動化し、目標を達成する ―

WOOPの注意点

適切な目標設定をするものではないので、注意です。
あくまでWOOPは、目標達成を高める方法だからです。
目標設定は価値観を意識して、設定しくことが大事。

まとめ:WOOPで目標達成をもっと簡単に!

WOOPは、シンプルだけど強力な目標達成のツールです。

💡 WOOPの4ステップ
1️⃣ Wish :目標を決める
2️⃣ Outcome :成功したときの最高の結果を思い描く
3️⃣ Obstacle :目標達成の障害を特定する
4️⃣ Plan :障害が起きたときの対処法を決める

「なかなか行動できない」「目標を立てても続かない」と感じる人は、ぜひWOOPを試してみてください!毎日5分でできるので、習慣にするのもおすすめです。

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