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那須川天心「自分の幽霊を見せたい」の意味とは?IQ149が徹底考察──VS井上拓真【WBC世界バンタム級王座決定】

ボクシングWBC世界バンタム級王座決定戦(11月24日、トヨタアリーナ東京)の那須川天心選手(27・帝拳)と同級2位の井上拓真選手(29・大橋)が対戦の会見で、天心選手の意味深な謎発言がありました。

そんな決戦へ向けて会見では「自分の幽霊を見せたい」と謎の発言。意味を問われても「幽霊ですね」とかたくなに明かさなかった。会見後の囲み取材で再び意味を問われると、横井也有の句「幽霊の正体見たり枯れ尾花」を口にして「意味を解釈していただければ分かるんじゃないのかな」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f43c873e231d08de2e377f79ded17df665ee1a1

「幽霊とはなんぞや!」と好奇心が爆発したので、考察しました。

ヒントは、横井也有の句「幽霊の正体見たり枯れ尾花」です。
意味は「幽霊だと思っていたものをよく見たら、ただの枯れたススキだった」→ 「怖いと思っていたものの正体を知ったら、なんでもないものだった」というものです。

ヒントをわかりやすく分解すると
①「人は正体が分からないと怖い」
②「怖いものは正体が分かると大したことがない」
ですね。

ここからIQ149.1の私が考察していきます。

メンタルコーチしもん
・コーチ/講師/作家
・29年間の不眠症を克服
・5年間の双極性障害を克服
・38歳から運動を開始|マラソン完走&800m優勝
・41歳でレッグプレス137kg達成(体重50kg)
・相談実績1,000件超 ・書籍4冊出版(読者2,000人超)
「自分を再設計し、人生を立て直した体験と知識」を伝えています。

幽霊の主体は「那須川天心とは限らない」

まずは幽霊の主体を考えてみました(ここからは敬称略)。

「自分の幽霊を見せたい」と発言しているため、主体は那須川天心と考えがちですが、そうとは限りません。
というのも、「幽霊が1つとは限らない」からです。

私は天心の発言はボクシングデビューぐらいから動画などで聞いてきたんですが、「複数の意味を持たせて、言葉を使う傾向」があります。彼にとって言葉は「表面的なもの」であって、「その背景にはいろいろな意味を込めている」ことが多いです。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」も幽霊が印象的ですが、「見えている現象と実際の事実が異なる」のはほとんどすべてのことで言えます。
つまり、那須川天心に幽霊があるように、井上拓真にも幽霊があり、そしてボクシングにも幽霊があります。わかりやすく言うと、「それぞれ人々が見ている姿がある」ということです。

ということで、幽霊の話で出てきた主体は「那須川天心に限らない」と考えています。
私が想定する主体は3つ。

  1. 那須川天心が幽霊
  2. 井上拓真が幽霊
  3. ボクシングが幽霊

ただ、ここで注意なのは【幽霊の話で出てきた主体は「那須川天心に限らない」】です。
天心が言った「自分の幽霊は見せたい」は、天心が主体の「天心の幽霊が見せたい」だと思っています。

話がちょっとややこしくなっているのが、今回の話の中で「井上拓真選手が勝つという予想が多い」という話で、天心が「みんな幽霊を見ていますね」と言ったことです。

ここから考察します。

幽霊仮説①:「井上拓真=幽霊=大したことがない」

「井上拓真選手が勝つという予想が多い」という話で、天心が「みんな幽霊を見ていますね」と言ったことで、「井上拓真=幽霊=大したことがない」と解釈した人もいるのではないでしょうか?

ただ、天心が「自分の幽霊を見せる」と言っていたので、「???」となる話ですよね。

では、「みんなが見ている幽霊とは何なのか?それは井上拓真なのか、それとも…!」

私の結論では、「井上拓真=幽霊=大したことがない」は違うと思っています。
私の印象では、天心は基本的に自分軸であり、相手をリスペクトする人です。今回みたいに遠まわしな言い方であっても、「井上拓真を落とす意味は持たせない」と思います。
これにはもう1つ理由があります。それが以下の発言ですね。

「(東京ドームで戦った武尊戦とは)規模が変わり、そことは比較にはならないが、キックを含めた(格闘)キャリアのすべてを含めて一番負けるかもしれないと思うカード。そこは自覚している。負けることは一切考えていないが、たとえ負けてもすべてを奪えると思うなよ、と思っている。負けることを受け入れる覚悟があるからこそオレが勝つ」
https://www.ronspo.com/articles/2025/2025092604/

負けるかもしれないと言っている時点で、「井上拓真=幽霊=大したことがない」という意味は持たせないと思います。

そのため、「井上拓真=幽霊=大したことがない」は違うと思います。

では、「井上拓真選手が勝つと思っている人々が見ている幽霊とは何なのか?」

幽霊仮説②:「過去の天心のボクシングスタイルが幽霊=大したことがない」

まず私が考えている仮説は「過去の天心のボクシングスタイルが幽霊=大したことがない」です。

今回の会見で天心は「今まで同じスタイルで戦っていない」「それぞれ課題を持っていた」「今回で花を咲かせる」と言っています。
つまり、「私たちが見ていた今までの天心のボクシングは幽霊であり、天心が現在たどりついたボクシングスタイルからすれば、大したことない姿」ということです。

つまり、「みんなが井上拓真選手が勝つと思っているのは幽霊を見ているからだ」というのは、「幽霊=天心のスピードを軸にカウンターとディフェンスで戦うKOができないスタイル」であり、「そのスタイルであれば、井上拓真選手が勝つとみんな思っているんだろう」ということなんだと思います。

個人的にはこの仮説は当たっているんじゃないかと思っているんですが、どうでしょうか?

実はこの仮説を補強する天心の発言が2つあります。

「(東京ドームで戦った武尊戦とは)規模が変わり、そことは比較にはならないが、キックを含めた(格闘)キャリアのすべてを含めて一番負けるかもしれないと思うカード。そこは自覚している。負けることは一切考えていないが、たとえ負けてもすべてを奪えると思うなよ、と思っている。負けることを受け入れる覚悟があるからこそオレが勝つ
https://www.ronspo.com/articles/2025/2025092604/

試合展開については「1ラウンドからいく」と宣言。「自分の長所短所をしっかり磨いてきたので、パチっと決まればすぐに終わるかな。誰も予想してないじゃないですか、KOで終わるなんて。常に自分もワクワクしている」とKO決着も見据えていることを明かした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e09a17d41e13b5c82839e988da044389760aeb74

①負けることを受け入れる覚悟があるからこそオレが勝つ
②パチっと決まればすぐに終わるかな。誰も予想してないじゃないですか、KOで終わるなんて。

この2つですね。
これは「今までの天心のイメージ(過去の幽霊)とは違う、新しいボクシングスタイルで戦う」って意味なんじゃないかって思います。
「負けることを受け入れる覚悟があるからこそオレが勝つ」とは、「リスクを承知で進化したボクシングスタイルで戦う」意味だと考えられるからです。これは「根っからの挑戦者気質」の天心の価値観にもあっていると思っています。

つまり、天心が見せたい幽霊の正体とは?

幽霊仮説③:「今までの天心からは想像できないボクシングスタイル」

「今までの天心からは想像できないボクシングスタイル」が「天心が見せたい幽霊」なんです!
というと、「いや、そりゃ新しいボクシングスタイルを見せるのはわかっとるわ」とツッコミを受けそうですね。

ただ重要なのは「幽霊」につながる「ボクシングスタイル」ってことですね。
天心は能にもハマっているとのことで、そこも含めて天心の新ボクシングスタイルはどんなものか?」を考えたいと思います。

天心の新ボクシングスタイル「幽霊」

まず、天心の求めるボクシングスタイルは「空間を制す」だと思います。
この発言はずっと言い続けているからです。そしてこの「空間を制すの方向性の1つはメイウェザーなのではないか?」と思っています。これも過去のYouTube動画で「メイウェザーは、自分がパンチする前にすでにかわしていた」という意味の発言をしたときに、その技術を驚嘆していた印象があるためです。
ここから「天心は「空間を制する=相手が有効な攻撃が何もできなくなる」みたいなものを1つのゴールにしているんじゃないか」と思ったんです。天心にとっては、表舞台での唯一の敗北ですし、ポジティブな意味でも、ネガティブな意味でも、インパクトがあった試合だと思ったからです。

ただ、「基本的に天心は謙虚なので、メイウェザーと同じことができるとは思っていない」と思うんです。天心が謙虚というと、イメージが違う人もいるかもしれません。でも、彼は基本的にずっと謙虚です。ただ、発言がビッグマウスに見えるのは「天心がエンターテイナー」でもあるからです。彼は「格闘技を通して、人をポジティブな方向に導きたい思い」があるようですし。

ただ、天心は次のような発言はおそらくしていないです。
「俺が最強」
「やらなくてもわかる。俺が勝つ」
「俺は世界チャンピオンにいつだってなれる」
「俺は井上尚弥より強い」

天心は基本的に
「俺はボクシング界を変える!世界チャンピオンになる!そのために毎日、一生懸命がんばる。だから、みんな見ててくれ!」みたいに「すごい目標のためにがんばる姿を魅せるぞ!」としか言っていないと思うんですよね。たぶん。

ちょっと話がそれましたが、基本的に天心は謙虚かつ努力家という印象です。
そして、ボクシング歴が浅い自分が、メイウェザーと同じことができるとは思っていないはずです。
そもそも「誰かと同じことをすれば、自分もまた凡人に落ちる」と天心は思っているんじゃないでしょうか?
だから、ボクシング以外からも学ぶ姿勢を崩さないんだと思います(能とか)。

私の感想を正直にいうと、ボクシングのみから学んだ天心が井上尚弥に勝てるとは思えません。そのため、キック時代からの「意外性や創造性」が天心の可能性を広げると、天心自身思っているんじゃないかと思います。

そのため、「空間を制すヒントはメイウェザーにもらったが、どう実現するかを模索した先が能や幽霊だった」んだと思います。
実際には「能の動きに幽霊を見る」という意味合いになるのではないかと思います。

では、天心の新ボクシングスタイル「幽霊」の正体とは…!?

幽霊スタイル=能の動き × 天心のマルチタスク性

幽霊スタイルのポイントは3つ。
①過去の天心から想像できない動きのため「井上拓真」は動きが読めない。
②新ボクシングスタイルは一見ボクシングだが、ボクシングにはない動きをする。
③「井上拓真」はパンチに反応ができないため、KOできる。

①過去の天心から想像できない動きのため「井上拓真」は動きが読めない。

本当の姿が見えない状態が続く=幽霊を見続けてしまう。
ここでいう幽霊は「天心の過去の幽霊」。つまり、「天心の亡霊を見てしまう」という話。

②新ボクシングスタイルは一見ボクシングだが、ボクシングにはない動きをする

「能の動き」に「天心の最大の武器」を掛け合わせたものが、新スタイルだと私は思っています。
能の動きは「滑らかに流れるような動き」が基本です。これは「動作の始まりと終わりをはっきりさせない」という能の美意識に基づいています。

天心の最大の武器というと「スピード」の印象があります。でも、天心のボクシングを見ていると、「同時に異なる動作を行うこと」が最大の武器に思えます。

たぶん、天心のスピードは今後も最大の武器になることはないです。というのも、スピードが速い選手はいくらでもいるからです。今回の井上拓真選手もそうですよね。ボクシングに詳しい人たちの言葉では「天心のほうがスピードがある」とのことですが、それは最大の武器にはなりません。逆にそこを最大の武器にすれば天心の可能性は狭まると思います。
というのも、「圧倒的なスピード差」があれば最大の武器ですが、今回の井上拓真選手のスピード差もそこまではない印象です。それは最大の武器ではなく、有利ってだけです。

話を戻すと「同時に異なる動作を行うこと」ですね。
天心は「相手のパンチをかわす×手のパンチを弾く×体制を変える×パンチ出す」みたいな、同時に複合的な動きをするんですよね。このマルチタスクの精度は高いと思います。

これに能の「動作の始まりと終わりをはっきりさせない」を組み合わせると、「幽霊」になります。
天心の新ボクシングスタイルは、「動きにつなぎめがなく、始まりと終わりがないため、動作の間が分からない。攻撃か防御か回避かも見分けにくい。しかも、1つの動作ではなく、複数の動作で行う」
みたいな、ボクシングスタイルなんだと思います。

「何をしようとしているか、いつ始まるかいつ終わるのかも分からない」=「事実が見えない」=「幽霊」ですね。「体全体を滑らかに動かしながら、相手に混乱を生み、空間を制す。相手は反応すらできない」ですね。これを理想としているんじゃないかと思います。

③「井上拓真」はパンチに反応ができないため、KOできる

天心がパンチ力がないのか、まだボクシングのパンチの当て感がないのかはわかりませんが。
井上拓真選手が反応できない(または反応しにくい)状態でパンチをもらえば、1RKOの可能性もあると思います。

ただ、天心が「負けることを受け入れる覚悟があるからこそオレが勝つ」と言っているとおり、まったく通じないパターンもあるかもしれません。
天心が幽霊を見せることができれば、天心の勝利。井上拓真選手が枯れたススキを見れば、井上拓真選手が有利な形で勝負はもつれるんだと思います。
どうして井上拓真選手が枯れたススキを見る=勝利ではないかというと、天心が幽霊スタイルが通じなければ、臨機応変にスピードを活かしたボクシングにするのではないかと思うからです。ただ、幽霊スタイルが通じなかったあとにスピードを活かしたボクシングにした場合、下馬評よりも不利になるんじゃないでしょうか?

幽霊仮説④:「みんなの思うボクシング像は幽霊だった」

幽霊仮説はもう1つありまして、それが「みんなの思うボクシング像は幽霊だった説」です。
これは天心の「ボクシングへの果たし状(挑戦状)」という発言から、思ったものです。
メイウェザーのところでも触れましたが、天心は「純粋なボクシング」で勝ち続けられるとは思っていないと思うんです。
ここでいう純粋なボクシングとは、「みんながイメージする理想のボクシング技術」です。

つまり、天心の「ボクシング界を変える」とは、「今までのボクシングから進化した形を見せること」なのではないかと思うんですよね。つまり、「みんながすごいと思っていたボクシングは幻想(幽霊)で、枯れたススキ」で、「新しい可能性を見せてやるぞ!」という思いですね。

試合予想は?

試合予想としては、「那須川天心の勝利」で!
単に天心が好きなのもあるんですが、ここまで無敗でいつづけた地力と、大舞台の強さは天下一品だと思うんですよね。ただ、無敗神話が崩れるときはあっさり崩れるものです。
個人的には、「無敗神話が崩れるかもしれない可能性を秘めた、天心の試合が面白い」です。
今から、試合がわくわくしますね。

個人的に望まないのは、「天心の幽霊があっさり見破られること(まったく通じないこと)」ですね。その場合、地力で勝ったとしても、そのまま負けたとしても、悲しい気持ちになりそうです。
それは可能性が狭まることを意味するからです。逆に負けたとしても、天心の幽霊によって、井上拓真選手を追い詰めることができたら、面白いんじゃあないでしょうか?

おわりに

さて、考察はどうだったでしょうか?
当たっているかどうかは分かりませんが、多少は天心の思考を分析できたんじゃないかな?と思っているんですが、…どうでしょう。でも、こうやって自分なりに考察してから、実際に見えると、より面白くなります。もしよければ、あなたも「天心の幽霊の意味」を考えてみませんか?

PS
IQ149はキャッチーだから使ってみました(笑)
一応、こちらがIQ149のものです。



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