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リラックスが不安につながる?成人の最大53%が経験する「リラグゼーション誘発性不安|2012年研究

リラックスは心身の健康改善に広く用いられていますが、一部の人では逆に「不安」を引き起こすことがあります。
この現象は「リラグゼーション誘発性不安(Relaxation-Induced Anxiety:RIA)」と呼ばれ、治療効果を下げる要因になり得ます。
本研究は、RIAが起こる理由やその背景を明らかにし、安全にリラックス法を提供するためのヒントを探りました。

参考:【2012年】リラクゼーション誘発性不安:若年成人における予測因子と主観的説明

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。緑のメモは僕の意見・感想です】


結論

喘息や全般性不安障害(GAD)の既往歴がある若年成人は、リラックス中に不安を感じやすいことがわかりました。
治療前にこうした傾向や不安要因を確認し、事前説明や調整を行うことが重要です。

私もリラックス中に不安が高まるタイプでした。確かに過去に喘息、強い不安習慣などがありましたね。その分、純粋にリラックスができるようになって、とても楽になりましたね。


内容の信頼性(10点満点)

8点(大学生300人を対象にした混合研究法。自己申告形式の限界はあるが、統計的検証と質的分析を併用しているため信頼性は比較的高い)


何の研究か?

リラックス中に不安を感じる「リラグゼーション誘発性不安(RIA)」の発生率、その背景要因、そして本人が感じる理由を調査した研究。

通常の状態で「緊張状態」が長い人は、リラックスに不安を感じやすくなる可能性があります。通常の状態のギャップがあるため、心身がリラックスに慣れていないために生まれる不安です。ご興味がある方はコントラスト回避をご覧ください。


研究した理由は?

リラックスは多くの健康状態改善に使われるが、17〜53%の成人がRIAを経験するという報告があり、一部では逆効果になる可能性がある。
原因や特徴を理解することで、安全かつ効果的にリラックス療法を提供するため。

最大53%は想像以上に高いですね。現在は、情報氾濫で絶えず興奮・緊張が生まれやすいで時代です。時代が進むにつれて、経験者は増えるのではないかな?と思います。


結果はどうだったか?

対象

この研究はアメリカの大学生300名を対象に行われました。

  • 平均年齢:21.25歳
  • 性別:女性が73%
  • 人種:白人が83%

学生たちは、自分の健康状態や感情に関する質問票に回答しました。


RIA(リラックス誘発性不安)の経験率

「ヨガ、瞑想、マッサージなどのリラックス活動中に不安を感じたことがあるか?」という質問に「はい」と答えた人は約15%(46名)でした。
つまり、およそ7人に1人は、リラックスを試みても逆に不安を感じてしまうことがあるという結果です。

マインドフルネス瞑想の危険性につながる症状の1つですよね。瞑想は思考や感情を眺める感覚を身に付けると、「リラグゼーション誘発性不安に悩まされない」と思います。私の場合は、むしろマインドフルネス瞑想でリラグゼーション誘発性不安を克服したので。


関連があった要因

統計分析の結果、以下の2つが特に関係していました。

  1. 喘息の既往歴
    • オッズ比:2.38
    • 喘息経験のある人は、ない人の約2.4倍の確率でRIAを経験する可能性がある。
  2. 全般性不安障害(GAD)の既往歴
    • オッズ比:4.09
    • この診断歴のある人は、ない人に比べて約4倍の確率でRIAを経験する。

喘息も不安も、気を抜いたときに急激に症状がでることがありますよね。そのため、リラックス中にも「危険がある」と無意識に感じているのかもしれません。


関連がなかった要因

  • 年齢、性別、人種といった人口統計的な特徴は、RIA発生率と有意な関係は見られませんでした。

ちょっと意外ですね。女性の方がホルモンバランスの関係で、この手のものは症状がでやすいと思っていました。ただ、女性は「人生の中で痛みと向き合う時間」も長いため、男性よりもリラックスが得意であることも多いです。そのぶん、バランスがとれたんでしょうか?


主な不安の理由(自由記述の分析より)

RIA経験者が答えた「なぜリラックスで不安になるのか?」という理由は、以下のような傾向がありました。

  • 落ち着かない/そわそわする
  • 退屈に感じる
  • 恥ずかしさ(人前でリラックスすることへの抵抗)
  • 頭に余計なことが浮かんでくる(雑念や心配事)
  • 「落ち着くべきなのに落ち着けない」という焦り(期待と現実のギャップによるプレッシャー)
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