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2021年のアイマスクと耳栓の睡眠効果研究。対象が集中治療室患者だけど、効果が高すぎる。

集中治療室(ICU)の患者は、環境要因や治療中のストレスにより睡眠の質が低下しがちです。
本研究は、耳栓とアイマスクの使用がICU患者の睡眠の質改善にどの程度寄与するかを検証した系統的レビューとメタアナリシスの結果を示しています。
ICUという特殊環境で効果が確認されたため、日常生活における活用も期待されています。

集中治療室患者の睡眠の質に対する耳栓とアイマスクの効果:系統的レビューとメタアナリシス

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。緑のメモは僕の意見・感想です】


結論

耳栓とアイマスクの併用、またはアイマスク単独の使用は、成人ICU患者の睡眠の質を改善する効果が認められました。
特に、耳栓とアイマスクの両方を使用した場合が最も効果的であり、非侵襲的かつ経済的な手法として推奨されます。

集中治療室の患者さんなので効果が強めにでていると思います。
おそらく光はつけっぱなしだし、スタッフが働く音も聞こえるからです。ただ、効果が想像以上に高かったので、一般的な生活にも効果は期待ができる


内容の信頼性:8/10

本研究は、2020年5月5日以前に発表されたランダム化比較試験(RCT)を対象としており、信頼性の高いデータを基にしています。しかし、耳栓単独の効果が統計的に有意でない点から、個々の環境や患者の状況によって効果に差がある可能性があります。

視覚はほとんどの人は「情報の割合が多い」ですが、聴覚は個人差がありそうですよね。聴覚に敏感な人は耳栓に効果が発揮しやすいかもしれません。
僕は聴覚が敏感なせいか、耳栓は効果がありました。最近は、日中の集中したいときにも使っているぐらいですね。
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何の研究か?

集中治療室(ICU)の成人患者を対象に、耳栓とアイマスクの使用が睡眠の質に与える影響を評価するために実施された系統的レビューとメタアナリシスです。


研究した理由は?

ICU環境では、騒音や照明の影響により睡眠の質が著しく低下し、患者の回復や精神的健康に悪影響を及ぼします。
そのため、看護ケアの一環として、非薬物的アプローチである耳栓やアイマスクの効果を科学的に検証する必要がありました。

虫垂炎かなにかで集中治療室に入ったとき、かなりしんどかったです。ずっと明るいし、身動き取れないし。たぶん、通常虫垂炎で集中治療室にはいかないんだけど、私は2度誤診されて盲腸が膿んでひどいことになっていたので……笑


結果はどうだったか?

  • 対象:13件の研究、合計797名のICU患者
  • 使用手法:PRISMA声明に基づくデータ解析、Review Manager 5.3ソフトウェアを使用したメタアナリシス
  • 効果:
    • 耳栓単独:睡眠の質改善に有意差なし(効果量:0.07、95% CI:[-0.50, 0.64])
    • アイマスク単独:睡眠の質改善に有意差あり(効果量:1.56、95% CI:[1.08, 2.05])
    • 耳栓とアイマスク併用:最も効果的(効果量:2.08、95% CI:[0.95, 3.21])
  • 総合評価:耳栓とアイマスクの併用が最も効果的であり、非侵襲的でコストが低く、看護ケアにおける活用が期待されます。

アイマスクと耳栓を併用すると、アイマスクだけに比べて効果が爆上がりしています(効果サイズ2.08)。耳栓のみだとあまり効果ないのに。
おそらく、アイマスクで視覚ストレスは減るものの、視覚情報が減るぶん、聴覚情報の割合が増えるので耳栓がより効果的だったのかなと思います。

私が愛用しているの肌触りがいい締め付け感がないアイマスクと、自分の耳の形にあわせてフィットするシリコン型耳栓のリンクをはっておきますね。ご興味があるかたはチェックしてね。
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考察

本研究の結果は、ICU患者に耳栓やアイマスクを提供することで、睡眠の質を改善できる可能性を示しています。特にアイマスク単独、もしくは耳栓とアイマスクの併用が効果的であることから、環境管理が難しいICUではこれらの非薬物的手段が有効であると考えられます。
一方で、耳栓単独の効果が確認されなかった背景には、患者個々の聴覚感受性や耳栓の着用感が影響している可能性も示唆されています。

(系統的レビューとメタアナリシス)
2021年6月7日 初出
著者:チウシュウ・ファン、王秀鴻、ルイ・シア・ワン、ファンハオ・チョウ、チャン・シールン、ファン・チンジュ
DOI: 10.1111/jan.14914

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