※アフィリエイト広告を利用しています

カフェインの摂取が「夜更かしにつながる」ではなく「体内時計そのものを遅らせる」|睡眠・時間生物学研究所2015年研究

「夜にカフェインを摂ると眠れなくなる」──そんな経験、誰にでもありますよね。けれど、その理由は単なる「目が冴えるから」ではなく、カフェインが体内時計そのものを遅らせている可能性があることが、最新の研究で分かってきました。

2015年、睡眠・時間生物学研究所のチームが発表した論文によれば、夜に摂取したカフェインは体内時計を約40分遅らせることが実験で確認されました。これは、一見ネガティブに思えるかもしれませんが、時差ボケ対策や夜勤への適応といった“活用の余地”があるというのがこの研究の面白いところです。

つまり、「夜のコーヒーは敵」と決めつけるのではなく、タイミングと目的次第で味方にもなり得る。そんな新しい視点を与えてくれる研究です。

参考:【睡眠・時間生物学研究所2015年研究】カフェインがヒトの体内時計に及ぼす影響

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

メンタルコーチしもん
・コーチ/講師/作家
・29年間の不眠症を克服
・5年間の双極性障害を克服
・38歳から運動を開始|マラソン完走&800m優勝
・41歳でレッグプレス137kg達成(体重50kg)
・相談実績1,000件超 ・書籍4冊出版(読者2,000人超)
「自分を再設計し、人生を立て直した体験と知識」を伝えています。

結論

夜にカフェインを摂取すると、体内時計が平均40分遅れ、眠気を感じる時間や起きる時間が後ろ倒しになる可能性があります。これは、海外旅行時の時差ボケ対策にも応用できるかもしれません。

夜カフェインによる体内時計が遅れる一見ネガティブな現象を、海外旅行の時差ボケ対策として応用を伝えていることは、秀逸ですね。ネガティブな現象と見えがちなものでも、使い方次第。日常でも、夜勤シフトなどは、カフェインで調整が効きそうですね。

内容の信頼性:9/10点

・査読付きの有名科学誌「Science Translational Medicine」に掲載
・実験は厳密な二重盲検法で49日間行われた
・細胞実験と人間での検証の両方を実施

「二重盲検法(にじゅうもうけんほう、Double-Blind Method)」とは、参加者(被験者)にも、実験を行う側(研究者)にも、どの処置(本物か偽物か)が与えられているか分からないようにする方法です。
研究者のバイアス対策と、被験者のプラセボ対策ですね。すごくしっかりしている。

何の研究か?

この研究では、カフェインが人間の体内時計にどのような影響を与えるかを調べました。具体的には、カフェイン摂取が睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌リズムを遅らせるか、細胞レベルでもその作用があるかを検証しました。

研究した理由は?

カフェインには覚醒作用や睡眠妨害の効果があることはよく知られていますが、体内時計にまで影響するかどうかは明らかではありませんでした。これは、夜にカフェインを摂ることのリスクや、時差ボケの治療に使える可能性を検討する上で重要です。

2015年の段階では、カフェインが体内時計に影響するかどかはわかっていなかったんですね。夜にコーヒー飲むと、眠れなくなるから夜更かしにつながって、体内時計が遅れる。ぐらいの感じだったんでしょうか。

結果はどうだったか?

【人間への影響】

この研究では、被験者5人を対象に、49日間にわたり徹底的に管理された環境下で実験が行われました。被験者たちは以下のような処置をそれぞれ受けました:

  • 就寝3時間前にダブルエスプレッソ相当のカフェイン(200mg)を摂取
  • 同じタイミングで強い光(約3000ルクス)を3時間浴びる
  • あるいは暗い光+プラセボ(偽薬)を使用

その結果、カフェインを摂取した場合、体内時計が平均で約40分遅れることが分かりました。これは、強い光による位相遅延(約85分)の約半分の効果であり、カフェインにもかなり強い体内時計への影響があることを示しています。

つまり、「夜にカフェインを飲むと目が冴える」というだけでなく、その後の睡眠スケジュールや翌日の生活リズムにもズレが生じる可能性があるのです。

【細胞への影響】

同じ研究では、人間の体内時計の仕組みを細胞レベルでも調べました。使用したのはヒト骨肉腫細胞(U2OS細胞)という、体内時計の遺伝子を光で測定できる特殊な細胞です。

この細胞にカフェインを投与したところ、以下の反応が見られました:

  • カフェインは「アデノシン受容体」に作用
  • それによって、「cAMP(サイクリックAMP)」という細胞内のメッセンジャー分子の量が増加
  • 結果として、細胞の時計の周期が延長(遅く)される

さらに、遺伝子のノックダウン(働きを止める)や薬理学的解析によって、アデノシン受容体の信号が体内時計のリズムを左右していることも確認されました。

このことから、カフェインが「体内時計の中心部」に直接作用しているという証拠が示されたのです。

面白い結果ですね。
カフェインによって、夜眠れなくなるなどではなく、体内時計そのものを遅らせるんですね。もちろん有効活用はできる成分なので、使いようではありますね。
現在のところ、午前中のカフェイン使用は体内時計へ大きな影響は与えないとされています。ただ、カフェインのとりすぎは要注意。多くなれば影響を与えますし、そもそもカフェイン耐性がついてはカフェインの覚醒・集中力アップ効果なども期待できません。
「今日は活動を高めるぞ!」という日の午前にどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました