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ダークセラピーとは?効果・科学的根拠・やり方を解説

現代は「24時間光に囲まれた時代」と言われています。
スマートフォン、LED照明、パソコン、テレビ…。日が沈んでも、私たちはずっと光の中で生活を続けています。
しかし、人間の身体はもともと自然のリズム=昼は明るく、夜は暗い、という生活に最適化されてきたのです。

この自然な光と闇のバランスが崩れることで、睡眠障害、うつ症状、ストレス障害、自律神経の乱れなどが起こりやすくなっていることが、近年の研究で明らかになってきました。

そこで注目されているのが、「ダークセラピー(Dark Therapy)」です。
これは、あえて“光を遮断”し、“暗闇の中で過ごす”ことによって、心身の健康を回復させる療法なのです。


メンタル
運営者:メンタルコーチしもん
・双極性障害とうつを克服 |薬なし安定
・29年間の睡眠障害を克服
・38歳運動開始 マラソン完走&800m優勝
・チェストプレス107kg達成|体重50㎏
・上級睡眠健康指導士
→詳細プロフィールはコチラ

ダークセラピーとは?

ダークセラピー(暗闇療法)とは、患者を完全な暗闇の中に一定時間、あるいは長時間置くことで、精神的な安定や睡眠の質の改善を目指す治療法です。
この療法は特に、概日リズム(体内時計)の調整と、メラトニンというホルモンの働きを重視しています。

ダークセラピーが向いている人は?

  • 夜なかなか眠れない人(入眠困難)
  • 睡眠中に何度も目が覚める人
  • スマホ依存・情報疲れを感じる人
  • 気分の落ち込み・イライラが多い人
  • ストレス性の体調不良がある人(頭痛、胃の不調など)

ダークセラピーの主な効果

1. メラトニン分泌の正常化

「メラトニン」は睡眠を誘導するホルモンで、夜間に暗くなることで脳の松果体から分泌されます。
しかし、夜遅くまでスマホやPCの光を浴びていると、この分泌が妨げられ、睡眠の質が低下してしまいます。

ダークセラピーにより光を遮断することで、メラトニン分泌が促進され、深い睡眠が得られるようになります。

2. 自律神経のバランス調整

交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)のバランスは、視覚刺激やストレスで簡単に乱れます。
暗闇の中では視覚情報がないため、自然と副交感神経が優位になり、心が落ち着くのです。

ストレスが多い方や、心が常に緊張状態の方には特に効果的です。

3. 感覚遮断による“マインドのリセット”

暗闇ではスマホも本も見られず、刺激から完全に離れる時間が持てます。
これにより、脳が情報処理を休め、マインドフルネス状態に近づくとされます。

過度な情報社会に疲れた人にとって、心の「デトックス」となるわけです。


ダークセラピーの種類と手法

① 完全暗闇療法(Total Darkness Therapy)

完全暗闇療法は、視覚刺激を極限まで遮断することで、深いリラクゼーションや精神統一を促す手法です。

方法

  • 専用の施設や自宅の暗室を利用し、14時間から72時間程度、完全な暗闇に滞在します。
  • 光が一切入らない空間を作り、外部の視覚刺激を完全に遮断します。
  • 瞑想や呼吸法を取り入れ、心身のリセットや精神の浄化を行います。

期待される効果

  • 視覚刺激から解放されることで、脳内のメラトニン分泌が促され、睡眠リズムが整います。
  • 深い瞑想状態に近づき、心の中に蓄積した不安やストレスを軽減できます。
  • PTSD(心的外傷後ストレス障害)やトラウマ治療の補助療法として、精神疾患分野でも研究が進められています。
  • 非日常的な暗闇体験により、自己理解や気づきを深めることができます。

注意点

  • 長時間の暗闇滞在は、逆に不安や孤独感を誘発する可能性があります。必ず専門家の指導のもとで行うことが重要です。

② 青色光遮断療法(Blue Light Blocking)

青色光遮断療法は、可視光線の中でも睡眠やホルモン分泌に影響を与える「青色波長」を制限することで、体内リズムを整える手法です。

方法

  • 特殊なフィルターを搭載したメガネやゴーグルを着用し、青色波長をカットします。
  • 日常生活を送りながら使用できるため、夜間勤務者やパソコン作業が多い方にも適しています。
  • 就寝前の2〜3時間の着用が推奨されることが多いです。

期待される効果

  • 青色光(特にスマホやPCの画面から発せられる)がメラトニン分泌を抑制するのを防ぎ、自然な眠気を促します。
  • 夜間のメラトニン分泌をサポートし、不眠症や概日リズム睡眠障害の改善に役立ちます。
  • 日常生活に取り入れやすく、特にシフト勤務や夜型生活の人におすすめです。

注意点

使用するメガネの品質や着用時間、生活習慣全体の見直しが重要です。
完全な暗闇療法ほどの劇的な効果は期待できない場合もあります。


自宅でできるダークセラピーの実践法

  • 遮光カーテンまたは完全遮光アイマスク
  • スマホの電源オフ or 機内モード
  • 耳栓(外の音が気になる人向け)
  • リラックスできるマットや布団
ステップ内容
1. 照明・家電を全てオフにするLEDの小さな光も布などで遮断
2. スマホ・PCの電源を切る通知や時間も見ないように
3. 暗闇の中で30分〜1時間過ごす何もせず、ただ横になって呼吸に集中
4. 慣れてきたら時間を延ばす慣れると90分〜2時間もOK


起源と背景:ドイツの人類学者 ホルガー・カルヴァイト

このセラピーの概念は、ドイツの人類学者ホルガー・カルヴァイト(Holger Kalweit)によって提唱されたとされます。
彼は、人間が自然のリズムから離れてしまったことで精神的な不調が生じているとし、再び“闇”に身を委ねることの重要性を訴えました。


科学的な根拠と研究

1998年:暗闇が気分に与える影響を示す研究

1998年、暗闇の影響を調べるため、双極性障害(躁うつ病)の患者に3晩連続で14時間の完全な暗闇環境を課す実験が行われました。
結果として、躁病エピソードの減少が確認され、精神疾患への応用の可能性が示されました。

📌 実施時間:午後6時〜午前8時/3晩連続
ただし、患者の多くがこの時間制約に耐えられず、参加は困難という課題もありました。

青色光とメラトニン分解の関係

その後の研究で、青色波長の光(約480nm)は、目の網膜にある光感受性神経節細胞を刺激し、メラトニンの分解を促すことが判明。
つまり、青色光を遮ることで、暗闇に近い状態を再現し、メラトニンの働きを維持することが可能になるのです。

実際に「青色光カットメガネ」を使用するセラピーも開発されています。
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注意点・リスク

  • 暗所恐怖症の方やパニック障害のある方は慎重に
  • 強制的に暗闇に閉じ込めるのはストレスになる可能性も
  • 医療目的での実施は、必ず医師と相談してから
  • 子どもや高齢者が同居している場合は安全対策が必要

ダークセラピーは“心と体の静寂を取り戻す時間”

私たちは毎日、目や脳を使いすぎています。
ダークセラピーは、情報過多の現代に必要な「感覚の休息」を与えてくれます。

1日30分でもいいので、「完全な暗闇で、何もせずに過ごす時間」。
それだけで、心も体もリセットされる感覚をぜひ体験してみてください。

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