私が3年前に感じていた孤独感は、非常に深いものでした。その当時、私は常に誰かと繋がりを持とうと必死でした。寂しさを埋めるためには人と関わるしかないと信じていたからです。その結果、私は友人に頻繁に電話をかけたり、メッセージを送り続けていました。
しかし、当時の私はうつ病を抱えており、ネガティブな思考にとらわれていたため、相手にとっても私の話を聞くのは苦痛だったことでしょう。実際、多くの人が私から離れていき、メッセージの返事もなかなか来なくなりました。その結果、孤独感を埋めるどころか、さらに深い孤独を感じるようになったのです。
この経験を通じて、「孤独」と「孤独感」は異なるものであると気づきました。孤独感の根底には、他者に理解されないという感覚がありました。しかし、問題の本質は、私自身が自分を理解していなかったことにあると気づきました。自分自身を理解し、自分の孤独感が何によって埋められるかを知ることができなければ、他者によってその孤独感を解消するのは難しいのです。
本記事内容のYouTube動画のコメント
「立て板に水のお話しや年端のいかない子供時代にイラク戦争を見て本物の武器を知りメンタルに多大なダメージを受けられてしまった事から思うに本当に優秀で心が美しいのでしょうね。 “孤独を感じたら生活の質を高める” ということやってみようと思います。ありがとうございました」
野上しもん
・上級睡眠健康指導士
・5年以上のうつ病を克服
・3キロ：13分32秒
・5キロ：24分45秒
・10キロ：52分09秒
・フルマラソン完走
・メンタルと睡眠のYouTube登録1万人
著書：12歳になるまでに読みたい 「子どもの睡眠」
孤独感を和らげるための3つの方法
私が孤独感を克服するために取り組んだのは、以下の3つの方法でした。
- コミュニケーションモニタリング
- セルフコンパッション
- マインドフルネス
これらの方法を通じて、私は自己理解を深め、孤独感に苦しむことがほとんどなくなりました。それでは、それぞれの方法について具体的にお話しします。
1. コミュニケーションモニタリング
孤独感を埋めるために他者と話すことがありますが、その結果、孤独感がどのように変化したかを振り返ることは少ないものです。私は、人と話した後に孤独感がどうなったかを記録することにしました。これは、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」と同じように、自分の感情を客観的に見るための方法です。
具体的な方法としては、話す前にその会話への期待度を五段階で評価し、話した後に自分の感情がどのように変化したかを記録します。これを続けることで、どの相手が自分の孤独感を和らげてくれるのか、逆にどの相手が孤独感を増幅させるのかが分かるようになりました。
2. セルフコンパッション
セルフコンパッションとは、自分に優しく接することです。誰かに優しくされると、その人のために何かをしたいと思うのと同じように、自分自身にも優しくすることで、自分を理解し、自分のために行動する意欲が高まります。
孤独感を抱えている人の多くは、自分を責めたり、自分の価値が低いと感じていることが多いです。自分を責め続けるのではなく、自分に優しくすることが孤独感を和らげるために重要です。
最初は難しいかもしれませんが、自分を大切な友人のように扱い、その友人にかけるであろう優しい言葉を自分に対しても使ってみてください。文字にして書き出すと、さらに効果的です。
3. マインドフルネス
マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を集中させることです。コミュニケーションモニタリングやセルフコンパッションも、マインドフルネスができないと効果が半減します。今の自分の感情や思考に気づくことで、自己理解が深まり、孤独感を克服するための手助けとなります。
マインドフルネスを鍛えるための方法の一つとして、瞑想がありますが、これは習得が難しいと感じる人もいるでしょう。そんな時は、まずコミュニケーションモニタリングやセルフコンパッションから始めてみることをおすすめします。
まとめ
孤独感を和らげるためには、他者とのコミュニケーションを見直し、自分自身に対して優しく接し、今この瞬間に集中することが大切です。今日から、これらの方法を試してみませんか？あなた自身が孤独感に苦しむことなく、より豊かな人生を送れるよう、心から願っています。
