「世の中のあらゆるものの90%はゴミである」——この刺激的な言葉こそが、スタージョンの法則(Sturgeon’s Law)です。
この法則は、アメリカのSF作家セオドア・スタージョン(Theodore Sturgeon)によって提唱されました。
彼は、SF作品に対する批判(「SFの大半は低品質だ」)に反論する中で、次のように述べました。
「確かにSFの90%はゴミだ。しかし、あらゆるものの90%はゴミなのだ。」
この言葉は後に「スタージョンの法則」として知られるようになり、創作、ビジネス、テクノロジー、日常生活など幅広い分野で適用される考え方となりました。
スタージョンの法則の背景
1950年代、SF文学はまだ「低俗な娯楽」と見なされがちでした。
スタージョン自身は優れた作家でしたが、SFジャンル全体をバカにする批評家に対し、「どんな分野にも粗悪なものが多いのは当たり前だ」と指摘しました。
彼の主張のポイントは、「ジャンル全体の価値を低品質な作品で判断すべきではない」ということです。これは文学、映画、音楽、ゲームなどあらゆる創作活動に当てはまります。
スタージョンの法則が当てはまる例
① 映画・アニメ・漫画
映画やアニメを100作品観れば、そのうち本当に面白いのは10作品程度かもしれません。毎年数多くの映画が公開されますが、大ヒットするのはごく一部です。
② ビジネス・マーケティング
市場には無数の商品やサービスが存在しますが、消費者に長く愛されるのはほんの一握りです。成功するビジネスの割合が低いのも、この法則と無関係ではありません。
③ インターネット・SNSの情報
インターネット上には膨大な情報がありますが、正確で有益な情報はごくわずかです。SNSでは日々大量の投稿がなされますが、本当に価値のある情報を見つけるのは難しいですよね。
スタージョンの法則から学べること
1. 「ゴミが多いのは普通」と理解する
創作活動をする人にとって、「90%がゴミ」なのは当たり前という認識を持つことが大切です。質の高い作品を生み出すためには、数多くの試行錯誤が必要だからです。
2. 良いものを見極める目を持つ
世の中には無数の選択肢がありますが、その大半は自分にとって価値のないものかもしれません。情報を取捨選択し、本当に価値のあるものを見つける力を養いましょう。
3. 継続することが大切
「90%はゴミ」ということは、逆に言えば**「10%は価値がある」**ということ。何かを作り続けていれば、いつか良いものを生み出せる可能性があるのです。
まとめ
- スタージョンの法則:「あらゆるものの90%はゴミである」
- 映画・ビジネス・SNSなど、多くの分野に当てはまる
- 大切なのは「良いものを見極める力」と「継続すること」
スタージョンの法則を知っていると、世の中にはつまらないものが多い」と嘆くのではなく、「10%の本当に良いものを見つける楽しみがある」と前向きに考えられます。