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起床前30分間に夜明けを再現した光は、起床後の覚醒度を高める【2014年研究】

起床前30分間に夜明けを再現した光を使った場合、通常の条件と比べて、起床後の主観的な覚醒度が高く、計算課題の成績と反応速度も良くなりました。

自転車のタイムトライアルも平均で21.4秒、4.7%速くなりましたが、この結果は p=0.07 でした。

研究者らは、普段の睡眠の最後の30分間に光を浴びることで、起床後の覚醒感を高め、認知能力や身体パフォーマンスを改善する可能性を示す最初の証拠になったと結論づけています。

参考:Effects of dawn simulation on markers of sleep inertia and post-waking performance in humans【2014年】
【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

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内容の信頼性:6/10

8人を対象に、対照条件と夜明けシミュレーション条件をランダムな順番で比較しており、主観的な感覚だけでなく、計算、反応時間、自転車運動という実際のパフォーマンスも測定しています。

評価を6点とした最大の理由は、参加者が8人と非常に少ないことです。
また、参加者は全員「朝起きるのが難しい」と自己申告した人たちでした。

自転車タイムトライアルは4.7%速くなりましたが、統計値は p=0.07 でした。
一方、計算課題は p=0.03、反応時間は p<0.0005、覚醒度は p=0.04 でした。

研究にはルミーから資金提供があり、著者らは研究結果に関連する金銭的利害関係はなく、利益相反もないと記載しています。

何の研究か?

起床する30分前から、徐々に明るくなる「人工的な夜明け」を作ることで、起床後の睡眠慣性や仕事に近い認知作業、身体運動のパフォーマンスがどう変化するかを調べた研究です。

朝起きることが難しいと回答した8人が参加しました。

参加者は、

  • 通常の対照条件
  • 起床30分前から夜明けをシミュレーションする条件

の両方をランダムな順番で実施しました。

起床後5分、30分、75分に計算課題と反応時間課題を行い、起床35分後には自分でペースを調整する自転車運動を行いました。睡眠の質や覚醒感についても評価しています。

研究した理由は?

研究の目的は、睡眠の最後の30分間に人工的な夜明けを作ることで、起床後の睡眠慣性が早く解消されるのか、さらに仕事を想定した認知パフォーマンスや身体パフォーマンスまで変化するのかを調べることでした。

結果はどうだったか?

評価項目改善の程度結果
本人が感じた睡眠の質大きな改善対照条件より 1.16 ± 0.89ポイント高い
覚醒感(主観)改善起床後の覚醒感が高かった
計算課題小さな改善69.5 ± 15.3問(対照:66.9 ± 16.7問)
反応時間小さな改善0.81 ± 0.07秒(対照:0.86 ± 0.06秒)
自転車タイムトライアル改善傾向21.4秒、4.7%速かった

夜明けシミュレーションを使った場合、起床後に感じた睡眠の質は、対照条件より1.16 ± 0.89ポイント高くなりました(p=0.01)。

効果量おおよその解釈
0.2小さい
0.5中程度
0.8大きい
1.かなり大きい

起床後の覚醒度も、測定期間を通して夜明けシミュレーション条件のほうが高くなりました(p=0.04)。

計算課題では、

夜明けシミュレーション:69.5 ± 15.3問
対照条件:66.9 ± 16.7問

となり、夜明けシミュレーション条件のほうが多く計算できました(p=0.03)。

反応時間は、

夜明けシミュレーション:0.81 ± 0.07秒
対照条件:0.86 ± 0.06秒

で、夜明けシミュレーション条件のほうが速く反応しました(p<0.0005)。

自転車のタイムトライアルでは、夜明けシミュレーション条件のほうが21.4秒、4.7%速く終了しました(p=0.07)。


アンドリュー・トンプソン
・ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 疫学・公衆衛生学部 臨床疫学グループ
・リバプール・ジョン・ムーア大学 スポーツ・運動科学研究所

ヘレン・ジョーンズ
・リバプール・ジョン・ムーア大学 スポーツ・運動科学研究所

ウォーレン・グレグソン
・リバプール・ジョン・ムーア大学 スポーツ・運動科学研究所

グレッグ・アトキンソン
・ティーサイド大学 健康・社会福祉研究所

Thompson et al. (2014). Effects of dawn simulation on markers of sleep inertia and post-waking performance in humans. Eur J Appl Physiol, 114(5), 1049–1056.

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