本研究では、アロマオイルを混ぜたバスソルトを24週間使用したときに、認知機能・嗅覚・睡眠の質がどう変わるかを科学的に検証しました。
参考:入浴剤としてのアロマオイルの認知機能への影響の評価【2019年研究】
【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】
結論
アロマバスソルトの使用によって、認知機能・嗅覚機能・睡眠の質に明確な改善は確認されませんでした。
ただし、0.1%濃度の群では、睡眠の一部の改善と認知機能の変化に関連が見られました。
そのため、睡眠の質の向上が認知機能に影響する可能性が示唆されています。
睡眠については、小さいながらも明確な改善効果があると思っていたので、ちょっと意外でした。
内容の信頼性
7/10点
- ランダム化比較試験(信頼性の高い研究デザイン)
- 倫理委員会承認・臨床試験登録あり
- ただし、最終解析対象は35名と少人数
- 効果サイズの事前計算(検出力分析)は未実施
規模の小ささが主な弱点です。
規模が小さいので、他の知識と併用して考えるくらいでちょうど良さそうですね。
お風呂に入る時間帯にもよりそうです。例えば、就寝の90分前にラベンダー系のアロマバスソルトとかだと、改善効果が有意になったりするのでは?と思ったりします。
何の研究か?
アロマオイル入り入浴剤が認知症や軽度認知障害(MCI)の人に効果があるかを調べた研究です。
対象者
- 登録:49名
- 最終解析:35名
- アルツハイマー病(AD):10名
- 軽度認知障害(MCI):25名
方法
- 0.1%、0.5%、1%の3種類の濃度にランダム割付
- 24週間、毎日入浴時に使用
- 浴室に10分以上滞在
- 評価は計5回実施
使用した検査
- TDAS(認知機能:0~101点、低いほど良い)
- OSIT-J(嗅覚:0~12点)
- PSQI-J(睡眠:0~21点、高いほど睡眠の質が悪い)
研究した理由は?
過去の研究では、
- 朝と夜で異なるアロマを拡散すると認知機能が改善した
- アロマが睡眠や感情に良い影響を与える可能性がある
と報告されていました。
また、
- 認知症やMCIでは嗅覚障害が多い
- 睡眠不足は認知症リスクと関係する
ことも分かっています。
そこで研究者は、
日本人に身近な「入浴」にアロマを取り入れれば、より実用的な方法になるのではないか?
と考え、この研究を行いました。
結果はどうだったか?
① 認知機能(TDAS)
- 全群で有意な改善なし
- 群間差もなし(P値いずれも有意差なし)
② 嗅覚機能(OSIT-J)
- 改善なし
- ベースライン時点で88.6%(31人中約27人)が嗅覚障害あり
③ 睡眠の質(PSQI-J)
- 有意な改善なし
- ベースラインで17.1%(31人中6人)が睡眠の質低下
④ 注目ポイント
0.1%群のみ、
- TDASと「入眠潜時」
→ 相関係数 r = 0.660(P < 0.05) - TDASと「睡眠障害」
→ r = 0.618(P < 0.05)
つまり、睡眠が改善した人ほど認知機能も良い変化を示す傾向が見られました。
ただし、
- 0.5%・1%群では確認されず
- 総合睡眠スコアとの相関もなし
偶然の可能性も否定できません。
安全性
重篤な副作用はなし。
軽度の皮膚症状のみ:
- かゆみ:2名
- 発赤:2名
比較的安全といえます。
全体まとめ
✔ 入浴アロマだけで認知症を改善する効果は確認できなかった
✔ 嗅覚機能の改善もみられなかった
✔ 睡眠と認知機能には関連の可能性あり
✔ より大規模な研究が必要
「アロマ=認知症改善」とは言えませんが、
睡眠改善を通じた間接的効果の可能性は残されています。

