私たちが目標を立てるとき、その種類によってモチベーションや行動パターンが大きく変わることをご存知でしょうか?「接近目標(approach goals)」は、ポジティブな成果や達成を目指すタイプの目標であり、成功や成長を目指す上で非常に有効です。
この記事では、接近目標とは何か、回避目標との違い、実生活での活用法、そして接近目標を立てるための具体的なステップについて解説していきます。
接近目標とは?
接近目標とは、「◯◯を達成したい」「◯◯を手に入れたい」というように、ポジティブな結果や望ましい状況に近づこうとする目標のことです。
例:
- 「TOEICで900点を取る」
- 「5キロ痩せて健康的な体を手に入れる」
- 「人前で堂々とプレゼンができるようになる」
これらの目標には、何かを「得たい」「達成したい」という前向きな意図があります。このような目標を持つことで、私たちは未来に希望を持ち、自ら積極的に行動を起こすようになります。
回避目標との違い
接近目標とよく対比されるのが「回避目標(avoidance goals)」です。回避目標は、ネガティブな結果や望ましくない状況を避けようとする目標です。
例:
- 「TOEICで600点以下を取らないようにする」
- 「太らないように間食を控える」
- 「恥をかかないように発表を避ける」
一見すると回避目標も行動の原動力になるように思えますが、研究によると回避目標はストレスや不安を招きやすく、長期的なモチベーションの維持が難しいとされています。
接近目標のメリット
- ポジティブなモチベーションの源になる
接近目標は「達成したい!」というポジティブな感情に基づいているため、モチベーションが継続しやすくなります。 - ストレスが少ない
回避目標のように「失敗したらどうしよう」と不安を抱えることが少なく、目標達成の過程自体を楽しむことができます。 - 成長志向になれる
新しいスキルの習得や自己改善といった成長を目的にした目標が多く、自分自身の能力を高めることに繋がります。
接近目標を立てるためのステップ
では、実際にどのように接近目標を設定すればよいのでしょうか?以下のステップで考えてみましょう。
1. 「やりたいこと」を明確にする
自分が心から「こうなりたい」「これが欲しい」と思うことをリストアップしてみましょう。大きな夢でも、小さな願望でも構いません。
2. SMARTの法則で目標を具体化する
SMARTとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限がある)という5つの要素からなる目標設定のフレームワークです。
例:
NG → 「英語をもっと勉強する」
OK → 「3ヶ月以内にTOEICで800点を目指す」
3. 進捗を定期的に確認する
接近目標はポジティブな気持ちを持ち続けることが大切です。目標に向かってどれくらい前進できているかを定期的に確認し、少しずつでも成果を感じられるようにしましょう。
4. 小さな成功を祝う
達成できたことがあれば、それがどんなに小さくても自分を褒めてあげましょう。これが次のステップへの活力になります。
まとめ:接近目標は「なりたい自分」に近づくための羅針盤
接近目標は、私たちが理想の未来に向かって行動を起こすための重要なツールです。日々の生活の中で何気なく設定している目標も、接近目標として意識するだけで、行動の質や成果に大きな違いが生まれます。
「◯◯になりたい」「◯◯を手に入れたい」と願う気持ちは、誰もが持っているものです。その願いを現実に変える第一歩として、あなたも今日から“接近目標”を意識してみませんか?