情動脱力発作とは?原因・症状・対処法をわかりやすく解説

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執筆者:メンタルコーチしもん
・メンタルと睡眠の専門家 / 作家 / 講師
YouTube登録者数1.4万達成
・5年以上の双極性障害とうつを克服
・29年間の睡眠障害を克服
・IQ上位0.1%『GIFTED EYES』メンバー
・上級睡眠健康指導士
著書
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12歳になるまでに読みたい 「子どもの睡眠」

楽しい話を聞いて大笑いした瞬間に膝の力が抜けたり、驚いたときに急に体がぐにゃっとなることはありませんか?それは「情動脱力発作」と呼ばれる症状かもしれません。

情動脱力発作は、強い感情の変化によって突然筋肉の力が抜けてしまう発作で、特に「ナルコレプシー(過眠症)」の患者に多く見られます。意識ははっきりしているのに体が動かなくなるため、日常生活に大きな影響を与えることもあります。

この記事では、情動脱力発作の原因や症状、治療法、対処法について詳しく解説します。「もしかして自分も?」と思ったら、ぜひチェックしてみてください!

1. 情動脱力発作とは?

情動脱力発作(じょうどうだつりょくほっさ)とは、強い感情が引き金となり、突然筋肉の力が抜けてしまう発作のことです。驚いたり、笑ったり、怒ったりすることで急に体が力を失い、立っていられなくなることがあります。

この症状は、ナルコレプシー(過眠症)の一症状として現れることが多いですが、その他の神経疾患と関連している場合もあります。


2. 症状の特徴

情動脱力発作には、以下のような症状が見られます。

突然、筋肉の力が抜ける(顔・首・腕・足など)
笑う・驚く・怒るなどの感情がきっかけで発症
意識ははっきりしているが、体が動かせない
発作は数秒~数分で回復する

例えば、楽しい話を聞いて大笑いした瞬間に膝の力が抜けてしまい、その場に崩れ落ちることがあります。重症の場合は全身の筋肉が脱力し、倒れてしまうこともあります。


3. 原因は何?

情動脱力発作の主な原因は、脳内の神経伝達物質の異常です。

特に、ナルコレプシーという睡眠障害の患者に多く見られ、これはオレキシンという脳内物質の不足が関係していると考えられています。オレキシンは、覚醒状態を維持する役割を持っていますが、不足すると感情が高ぶったときに筋肉の緊張を保つことができず、突然脱力してしまうのです。

また、以下のようなその他の要因も関与している可能性があります。

🔹 ストレスや精神的な負担
🔹 てんかんなどの神経疾患
🔹 遺伝的な要素


4. どんな人がなりやすい?

情動脱力発作は、特にナルコレプシー患者の約70%が経験すると言われています。

また、以下のような人は発症リスクが高いと考えられています。

🔸 日中の過度な眠気を感じる人
🔸 強いストレスを感じやすい人
🔸 家族にナルコレプシーの人がいる場合

もし、「感情の高ぶりで体が勝手に力が抜ける」という症状が頻繁にある場合は、医師に相談することをおすすめします。


5. 治療と対処法

(1)薬物療法

情動脱力発作の治療には、主にナルコレプシーの治療薬が用いられます。

💊 抗うつ薬(SSRI・SNRI・三環系抗うつ薬)
➡️ 感情の変化による脱力を抑える効果がある

💊 モダフィニル(覚醒を促す薬)
➡️ ナルコレプシーの過眠症状を改善する

これらの薬を使用することで、発作の頻度や重症度を軽減できます。


(2)生活習慣の改善

情動脱力発作を減らすためには、日常生活の見直しも重要です。

規則正しい睡眠をとる(睡眠不足を防ぐ)
ストレスを減らす(リラックスする習慣を作る)
感情の急激な変化を避ける(興奮しすぎないようにする)

また、カフェインやアルコールの過剰摂取を避けることも、発作の予防に役立ちます。


6. まとめ

情動脱力発作は、強い感情の変化によって突然体の力が抜ける症状で、特にナルコレプシーの患者に多く見られるものです。

こんな症状があれば要注意!
✅ 急に体が動かなくなるが、意識はある
✅ 笑ったり驚いたりすると脱力する
✅ 日中の過度な眠気を感じる

このような症状が頻繁にある場合は、早めに専門医(神経内科・睡眠外来)に相談しましょう。

適切な治療と生活習慣の改善で、発作の頻度を減らすことができます。無理をせず、自分に合った対策を取りながら日常生活を送りましょう!

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