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不眠症とABO式血液型の関係は?アンケート結果と2023年の最新研究をもとに解説するよ

YouTubeコミュニティアンケートで「血液型別」に「現在または過去に不眠症の経験はあるか」をとりました。投票数は120です。投票してくださった方、ありがとうございました。
今回はアンケート結果をもとに「血液型と不眠症の関係」で考察したことをお伝えしていきます。

まずアンケートをとった理由はYouTube動画にコメントをいただいたことです。

>「O型の人に不眠だと言う方に聞いた事ありません」

というコメントがありました。
そもそも血液型による不眠症の発想はなかったので、アンケートをとります。
一応、海外の研究もあったんですが、興味がある人はいるかな。
ちなみに僕はA型。

今回のアンケートの対象は「慢性的な不眠症の方」です。
定義を簡単にまとめておくと
・週3回以上、3か月以上
・眠れない or 途中で目が覚めるなどの症状が続いている
・日中の生活に支障が出ている状態

ただ、定義を見てから投票するとは限らないので、「あくまでこの定義の人投票してね」と伝えていることのみが事実となります。

今回の内容は次の順番でお伝えします。
①僕の結果予想と理由。ぜひ、あなたも予想しながらごらんください。
②結果発表前の3つの注意点
③結果発表:血液型と不眠症アンケート
④2023年「睡眠と血液型」の研究結果。381名が対象。
⑤結果から考察。血液型と性格イメージから考える不眠症原因
⑥血液型の診断が人に影響を与える意外な理由
⑦先入観と人の思考の仕組みから考える「重要なこと」

最後の内容が僕が伝えたいことなので、もしよければ最後までご覧いただけると嬉しいです。
血液型と不眠症に関する情報だけ知りたい方は途中までどうぞ!

プロフィール画像

メンタルコーチしもん
・メンタルと睡眠の専門家 / 作家 / 講師
・上級睡眠健康指導士
・29年間の睡眠障害を克服
・5年以上の双極性障害とうつを克服
YouTube登録者数1.6万達成
・IQ上位0.1%『GIFTED EYES』メンバー
著書
眠れない理由を知って眠れる方法を知れば安眠
脱・中途覚醒 “夜中に目覚める”悩みが消える
12歳になるまでに読みたい 「子どもの睡眠」

「B型やAB型が多いんじゃないか?」と予想

「ひょっとしたら、B型やAB型がちょっと多いんじゃないかな?」って予想しています。
理由は、日本の社会的にマイナスな偏見を持たれる血液型なので、ストレスが他よりあるのでは?と思ったためです。

ちなみに科学的には「血液型と性格」は関係ないです。でも、「血液型と性格は関係ある」と信じている人は、影響されることはあるようです。日本では血液型性格診断は信じている人も多く、レッテル効果(社会的な評価)で影響を受けていることはあります。自分の性格ではなく、レッテルによる影響での性格になると、ちょっとメンタルに悪そうです。

結果発表前の3つの注意点

①あくまでチャンネル内のアンケートなので、結果は豆知識ぐらいの軽い感じで受け止めてください。
②そもそも血液型によって、母数が違います。投票数のみで判断しないこと。
③投票結果と血液型人口割合から、実際の不眠症率を計算します。

(参考)
A型:約40%
O型:約30%
B型:約20%
AB型:約10%

結果発表:血液型と不眠症アンケート

今回のアンケートは120人の方に投票していただきました。ありがとうございます。
票数が多かった順に並べると。

1位:O型37%(44票)
2位:A型25%(30票)
3位:B型23%(28票)
4位:AB型15%(18票)

人数だけ見ると、O型が突出していますね。意外な結果にびっくりです。

ただ、これは見せかけの数値です。それぞれ血液型人口比から、実際の不眠症率が高かった血液型を出します。

さて、どうなる?

血液型ごとの不眠症リスクの順位

計算式はシンプルに「投票割合÷人口比割合」です。
A型であれば、25%÷40%=0.625ですね。

血液型ごとの不眠症リスクで考えると
1位:AB型 1.50
2位:O型 1.23
3位:B型 1.15
4位:A型 0.63

繰り返しますが、票数は120票と小規模です。参考程度に。
では、2023年の「睡眠と血液型」を調べた研究ではどうだったのか?

2023年の「睡眠と血液型」を調べた研究での「睡眠が悪かった血液型順位」

2023年の研究で、18~24歳の男性381名を対象にした血液型判定と、睡眠の質を評価するための質問票(PSQI)の結果は次のものでした。

睡眠の質が悪かった人(263人)の血液型あたりの割合
1位:B型29.92%
2位:O型16.53%
3位:A型14.17%
4位:AB型8.39%

YouTubeの投票結果とは、また違う結果になっていますね。
ただ投票結果でもこちらの研究でも、B型O型は高い数値がでています。このB型O型と聞いてピンとくる人がいるかもしれません。
※高い数値:投票ではリスクが平均の1を超えて、研究では上位という意味。

「蚊の刺されやすさが影響してるんじゃない?説」ですね。
蚊に刺されやすいと、睡眠は悪化はしそうですよね。眠っているときに「ぶーん」と羽の音が聞こえると目が覚めてストレスですし、刺された痒みも睡眠を妨害しそうです。

蚊に刺されやすい血液型順位は?

蚊にさされやすい血液型順位。
1位:O型
2位:B型
3位:AB型
4位:A型

蚊の刺されやすさと血液型は、科学的な信憑性もそれなりにあります。
O型とB型の人は、夏の蚊の対策は他の血液型よりも意識したほうが良さそうですね。夜中に蚊に刺されて、目を覚まし、イライラとストレスをためると、睡眠に対するネガティブなイメージがつきます。これは睡眠の質を長期間下げてしまうきっかけとなるものです。

不眠症の原因は、睡眠に対するネガティブイメージから始まることがあります。
ネガティブなイメージがあると、睡眠のことを気にする、眠ろうとがんばろうとする、夜中目を覚ますことにストレスを感じやすくなるためです。この流れが精神生理性不眠症を生み出すきっかけとなります。不眠症を治すための第一選択が「不眠症の認知行動療法(CBT-I)」なのも、この原因があるためです。
この場合、「ベッドを睡眠のみに使う刺激制御療法」が根本解決になるので、ご興味があればお試しください。

特に神経質な方は、夜の蚊の対策は、想像以上に重要な対策となるかもしれませんよ。

ところで、僕の予想はどうだった?

>B型やAB型がちょっと多いんじゃないかな?って推測

結果を言葉だけで見ると、当たっているといえば当たっています。
でも、この予想の本質は「マイナスイメージがつきやすいB型とAB型がストレスが高まることで不眠症リスクがちょっと上がるんじゃないないか?」です。つまり、O型が2位に食い込んでいるので、僕の中では完全に外れですね。

結果から考察。血液型と性格イメージから考える不眠症原因

結果から考察するのであれば。

A型の社会的な性格イメージは「几帳面、真面目、慎重、協調性が高い」などです。
日本人の性格イメージに近いため、本来の性格とのギャップが生まれる人が少なかったのがポジティブな結果を生んだのかもしれません。A型は多数派でもあり、他の血液型よりも少し「仲間感」を感じやすいのもあるかもしれませんね。孤独感が薄れるからです。

O型はポジティブなイメージだったので、影響は受けないと思っていましたが、実際には不眠症リスクが高い結果になっています。
O型は「社交的で明るい、おおらか、ポジティブ」という性格イメージがあります。そのため、日本人の性格イメージを考えると、本来の性格とのギャップが生まれやすかったのかもしれないですね。心理学では「自分の感情を抑え、ポジティブになろうとするポジティブ思考はメンタルに有害」と知られています。「有害なポジティブさ」として、知られるものですね。ひょっとすれば、「O型はポジティブだろう」というイメージが、O型の人の感情を抑圧していた可能性はあるのかもしれないですね。

そう考えると、今回のアンケートのもととなったコメント。

>「O型の人に不眠だと言う方に聞いた事ありません」

も、納得できるコメントです。
O型の人は「悩みやストレスや愚痴を吐きにくいから、不眠症の悩みも人に言わない」みたいな土台があると考えられるからです。

繰り返しますが、科学的には「血液型と性格」は関係ないです。
でも、「血液型と性格は関係ある」と信じている人は、影響される傾向があります。つまり、日本の「血液型で性格が分かる文化」は知らず知らずのうちに人に影響を与えているのかもしれないですね。

血液型の性格診断が人に影響を与える意外な理由

決めつけ(レッテル)の方法によって、影響の受け方が変わります。

人は「お前は性格が細かい!」と面と向かって決めつけられると、束縛から逃れようと「いや、おおざっぱなところあるし」と反発する心理があります。これは心理的リアクタンスといいます。この場合、影響を受けないように見えますが、「本当に性格が細かかった場合」、反発から「自分は本当はおおざっぱな性格なんだ」と考えてしまうとストレスが溜まりやすくなります。

次に、反発が生まれず、染まってしまう決めつけですね。

それが「暗黙の了解」です。
まわりの人が自分には言わないけど、「お前は性格が細かい」と考えていて、その雰囲気を感じ取ってしまうと反発が生まれにくく「そうかもしれない」と染まっていくことがあります。血液型性格診断も口に出して言われるより、「血液型性格診断が信じられている空気感」が「自然と人を染める力」となるかもしれません。

人を知るには血液型ではなく、その人の話を聞き、見ること

人を知る上では何かの診断は当てになるように思えますが、そこが盲点となりやすいです。
人をきちんと知るには、「血液型などの診断ではなく、話を聞き・見ること」。もちろん、はじめに今までの体験や知識、診断など「ものさしにしてあたりをつけること」は良いとは思います。人は「知識との差」によって理解を深めるからです。でも、ものさしを理解するためではなく、理解そのものに使ってしまうと、理解は遠のいていきます。

僕たちが普段生活している中にある大きなものさしが「先入観」です。
先入観は無意識に生まれてしまうもので、気づくのが難しいです。ひょっとすれば、ご覧いただいている方の中にも「先入観は悪いよね」という先入観に気づいていない人もいるのでは?

先入観は生きていく中で行動の指針となるので、大切です。
だからこそ、24時間と言う限りある時間の中で行動しやすくなるからです。例えば、「このYouTube動画で話している内容は、日本語に聞こえるけど、実は自分の知らない他の言語なのでは?そもそも音として聞こえている内容と実際の内容は違うのでは?」とかなにもかも先入観を崩そうとすると、僕たちは行動できなくなるばかりか、行動することに強い不安を抱え続けることになります。

つまり、先入観は良いところはあります。でも同時に、目をくもらせるものでもあります。

重要なのは「先入観を持たないこと」ではなく、「先入観を崩せる力と、崩すかどうかを選べる力」を手に入れることです。

人は「先入観で判断する強い思考」と「先入観なしで考える弱い思考」という2つの思考を持っています。そのため、先入観を崩す力を持てば、人間が持っている思考をフルに使いやすくなります。
それこそが、僕たちの思考の潜在的な力を呼び覚ますものなのしれませんね。

失敗談:「血液型性格診断は科学的根拠がない」という先入観
今回は、「O型で不眠と言う人を聞いた事ありません」というコメントに対して、ひとまずアンケートをとってみようという所から始まりました。
でも、このなんとなくによって、深く考えることができ、発見がありました。

僕の先入観は「血液型性格診断はあてにならないから、考えなくてもいい」というものでした。でも、いざ考えてみると、血液型性格診断が人に与えるかもしれない影響や、ノーベル経済学賞を受賞したカーネマンが広めた「思考の二重過程理論」をより深く考えるきっかけとなりました。
ちなみに二重過程理論とは、今回お伝えした「先入観で判断する強い思考」と「先入観なしで考える弱い思考」の2つの思考の話です。思考のシステム1とシステム2と呼ばれるものですね。

「先入観を崩すことは大切」と意識しながらも、「先入観にハマっていることに気づきもしない」なんてことは、いまだにあります。
だからこそ、「先入観を崩すかどうかを自分で選べること」を、これからも大切にしていきたいと思います。

ちなみに「意識して先入観を良し」としているものが、科学であれば「前提」、数学であれば「公理」と呼ばれるものです。そして、人ならばそれは「価値観」です。

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