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限界効用逓減の法則とは?意味や具体例、ビジネスへの応用まで徹底解説

「限界効用逓減の法則」とは、経済学の基本概念の一つで、商品やサービスの消費量が増えるにつれて得られる満足度(効用)が次第に減少していく法則です。
例えば、お腹が空いているときの最初の一口のハンバーガーは美味しく感じますが、食べ進めるにつれて感動が薄れていくことがこの法則の典型例です。
本記事では、この法則の意味や具体例、ビジネスへの応用について分かりやすく解説します。

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執筆者:メンタルコーチしもん
・メンタルと睡眠の専門家 / 作家 / 講師
YouTube登録者数1.4万達成
・5年以上の双極性障害とうつを克服
・29年間の睡眠障害を克服
・IQ上位0.1%『GIFTED EYES』メンバー
・上級睡眠健康指導士
著書
眠れない理由を知って眠れる方法を知れば安眠
脱・中途覚醒 “夜中に目覚める”悩みが消える
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1. 限界効用逓減の法則とは?

限界効用逓減の法則(げんかいこうようていげんのほうそく)とは、経済学の基本概念の一つで、「ある財(商品やサービス)の消費量が増えるにつれて、追加的に得られる満足度(効用)は次第に減少していく」という法則です。

例えば、お腹が空いているときに最初の一口のハンバーガーはとても美味しく感じます。
しかし、2個目、3個目と食べていくと、最初ほどの感動は薄れ、最終的には「もう食べたくない」と感じることもあるでしょう。
これが、限界効用逓減の法則の典型的な例です。


2. 限界効用(Marginal Utility)とは?

「限界効用」とは、財の追加消費によって得られる追加的な満足度のことを指します。
具体的には、以下のように定義されます。

限界効用(MU)= 財の追加消費による総効用の増加分

例えば、1つのりんごを食べたときの満足度を「10」とし、2つ目を食べたときの満足度が「6」だった場合、2つ目のりんごの限界効用は「6」となります。

この限界効用は、消費量が増えるにつれて通常は減少していきます。


3. 限界効用逓減の法則の具体例

① 食べ物の例

冒頭のハンバーガーの例のように、食べ物を食べるときは最初の一口が一番美味しく感じることが多いです。しかし、食べ進めるにつれて満足度が下がり、最終的には「もう食べたくない」と感じることもあります。

② コーヒーの例

朝の一杯目のコーヒーはとても美味しく感じます。しかし、2杯目、3杯目と飲んでいくと「まあ美味しいけど、最初ほどではないな」と感じるようになります。

③ お金の例

経済学では「お金」に関しても限界効用逓減の法則が適用されます。

  • 収入が少ない人にとって1万円の価値は非常に大きく、生活費や必要なものに使うことができます。
  • しかし、すでに億万長者の人にとっては、追加の1万円の価値はそれほど大きくありません。

4. 限界効用逓減の法則が働かないケース

① コレクター向けの商品

限定品や希少価値のあるものは、個数が増えても価値が下がりにくいことがあります。例えば、ある人が切手を集めている場合、新しいレアな切手を手に入れるたびに満足度が上がることもあります。

② 中毒性のあるもの

カフェインやアルコール、ギャンブルなどは、消費量が増えるほど「もっと欲しくなる」ことがあります。これは、限界効用逓減の法則に逆行する特殊なケースです。


5. 限界効用逓減の法則のビジネスへの応用

① 試供品・お試しサービスの提供

企業は、商品を無料で試してもらうことで「最初の満足度」を体験させ、購入につなげる戦略をとります。例えば、スーパーマーケットの試食や、アプリの無料体験版などがこの例です。

② 割引・まとめ買い戦略

スーパーやECサイトでは、「2個目半額」や「まとめ買い割引」などの戦略を使います。これは、消費者が追加で商品を購入する際の限界効用が低下するため、価格を下げることで購買意欲を維持する目的があります。

③ サブスクリプションモデル

動画配信サービスや音楽配信サービスのように、「定額で使い放題」のモデルは、消費者の限界効用逓減を考慮した戦略です。一回ごとの消費ではなく、継続的にサービスを利用できるため、満足度が一定に保たれるようになっています。


6. まとめ

限界効用逓減の法則は、私たちの日常生活の中で自然に体験している現象です。最初の一口が一番美味しく感じたり、収入が増えるほどお金の価値が薄れるといった感覚は、すべてこの法則によるものです。

また、ビジネスにおいても、価格戦略やマーケティング戦略に応用されています。企業が「まとめ買い割引」や「無料体験」を提供するのも、この法則を利用しているのです。

この法則を理解することで、消費者としても賢く買い物ができるようになり、ビジネスの視点からもより効果的な戦略を考えるヒントになります。

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