noteの記事を書き終えたあと、「どのタグを付ければいいんだろう」と迷うことがあります。
そこで多くの人は、記事の内容を見ながら「これに関係するタグは何か」を探します。
けれど、実はこの考え方そのものが、タグ選びを難しくしている原因かもしれません。
なぜなら、タグは記事の内容を分類するためだけのものではなく、その記事を必要としている読者と出会うための入口でもあるからです。
記事に関係している言葉でも、読者がその言葉で探していなければ、うまく接点にはなりません。
大切なのは、「この記事に何が書いてあるか」ではなく、「どんな人が、何を知りたくてこの記事を探すのか」を考えることです。
タグ選びで見るべきなのは、記事そのものではなく、その向こう側にいる読者です。
この記事では、noteのタグを「記事に合う言葉」からではなく、「読者が探す言葉」から逆算して選ぶ考え方を、具体例とともに整理していきます。
noteのタグは「記事の内容」ではなく「読者との接点」をつくる
noteを書き終えたあと、意外と迷うのがタグです。
「とりあえず記事に関係ありそうな言葉を付けておけばいいか」
そう考えて、
#note#文章#仕事#日常
のようなタグを付ける。
もちろん、記事の内容とは関係しています。
でも、ここで一つ疑問が出てきます。
記事に関係している言葉なら、何でもタグにしていいのでしょうか。
実は、タグを考えるときに重要なのは、
「この記事に何が書いてあるか」だけではありません。
もう一つ考える必要があります。
「どんな人が、どんな理由でこの記事にたどり着くのか」です。
タグ付けは、記事を分類する作業というより、記事と読者の接点をつくる作業と考えたほうが分かりやすくなります。
タグを付けても、なぜ記事の特徴が伝わらないのか
例えば、こんな記事を書いたとします。
【noteを始めたばかりの人に向けて、読みやすい記事タイトルの考え方を解説する記事】
この記事に、
#note#文章#初心者
というタグを付けたとします。間違いではありません。
ただ、この3つだけを見ると、
「noteについての記事」
「文章についての記事」
「初心者向けの記事」
というところまでしか分かりません。
肝心の、「noteのタイトルに悩んでいる人向けの記事」という部分が抜けています。
そこで、
#note#note初心者#文章術#タイトルの付け方
とすると、かなり記事の輪郭が見えてきます。
同じ記事なのに、タグの付け方だけで見え方が変わります。
なぜでしょうか。
違いは、タグの数ではありません。
タグが、記事の内容を言っているだけなのか、それとも読者の目的まで表しているのか。
ここに違いがあります。
読者は「記事の内容」ではなく「自分に関係があるか」を見ている
記事を書く側は、その記事についてよく知っています。
だから、
「これは文章についての記事だ」
「これはnoteについての記事だ」
と分類できます。
しかし、読む側は違います。
読者が知りたいのは、「これは何というジャンルの記事か」だけではありません。
むしろ先に知りたいのは、「これは自分に必要な記事なのか」です。
例えば、「noteの記事タイトルがうまく決まらない」と悩んでいる人がいるとします。
その人にとって、「#文章」というタグは少し広すぎます。
文章には、
・書き出し
・構成
・表現
・推敲
・タイトル
・コピーライティング
など、さまざまなテーマがあります。
一方で、「#タイトルの付け方」なら、自分の悩みとかなり近い。
ここで初めて、「これは自分が探していた記事かもしれない」という判断ができます。
つまりタグには、記事を説明する役割だけではなく、読者に「自分向けだ」と気づいてもらう役割があるということです。
では、タグは検索されそうな言葉を並べればいいのか
ここで、もう一つ問題が出てきます。
読者との接点を増やしたいなら、
「検索されそうな言葉をたくさん付ければいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、それでもうまくいきません。
例えば、先ほどの記事に、
#note#文章#ブログ#副業#SNS#発信#マーケティング#仕事術
まで付けたとします。
どれも多少は関係しているかもしれません。
ただ、「#副業」から来た人が記事を読んだとき、「副業の話ではなかった」と感じる可能性があります。
ここで重要なのは、
「記事に少しでも関係しているか」ではなく、「そのタグを見て来た人が満足するか」です。
タグは入口です。
入口に書いてある案内と、中にある内容が違えば、読者の期待は外れます。
だから、
登場する言葉を全部タグにする必要はありません。
記事の中心にあるものだけを残したほうが、むしろ分かりやすくなります。
タグは「記事に出てくる言葉」ではなく「記事を探す人の言葉」で考える
ここまで考えると、タグの見方が少し変わります。
記事を書いたあと、「この記事には何が書いてあるだろう」と考えるだけでは足りません。
もう一つ、「この記事を必要とする人は、どんな言葉を使うだろう」と考えます。
例えば、「noteを始めたけれど、タグの付け方が分からない人向けの記事」を書いたとします。
書き手側から見ると、
・note
・noteの書き方
・ハッシュタグ
・発信
・文章術
といった言葉が思い浮かぶかもしれません。
実際、記事の内容ともきちんと関係しています。
ただ、ここでもう一歩だけ考えてみます。
この記事を読む人は、何を知りたくて来るのでしょうか。
おそらく知りたいのは、
「noteにはどんなタグを付ければいいのか」
「タグはどうやって選べばいいのか」
という、もっと具体的なことです。
そう考えると、
・note初心者
・ハッシュタグ
・タグの付け方
・noteのタグ
といった言葉が候補に入ってきます。
違いは、最初のタグが間違っていることではありません。
「この記事は何について書いてあるか」だけで考えるか、「読者は何を知りたくて読むのか」まで考えるか。
この一段の違いで、タグの選び方は変わってきます。
タグは「広い言葉」と「狭い言葉」を組み合わせる
では、具体的にどう決めればいいのでしょうか。
一つ使いやすい方法があります。
タグを一種類の言葉として考えず、役割を分けます。
例えばこの記事なら、
①大きなテーマ
#note
まず、どの領域の記事なのかを示します。
ただし、これだけでは広すぎます。
そこで次を足します。
➁具体的なテーマ
#ハッシュタグ
何についての記事なのかを一段具体的にします。
さらに、
➂誰向けなのか
#note初心者
対象になる読者を示します。
そして、
④何をしたい人向けなのか
#タグの付け方
読者が知りたいことを具体化します。
すると、
#note#ハッシュタグ#note初心者#タグの付け方
という組み合わせになります。
一つ一つを見ると単純です。
しかし組み合わせることで、
「noteという領域の、ハッシュタグについて、初心者が付け方を知るための記事」という位置が見えてきます。
タグは、単語を並べるというより、「記事の住所をつくる」と考えると分かりやすいかもしれません。
タグを決めるときは、まず5〜10個出してから削る
実際に記事を書くたびに、
「大分類は何だろう」
「読者の問題は何だろう」
と細かく分析するのは大変です。
もっと簡単にできます。
まず、記事を書き終えたら次の3つを考えます。
①この記事は、一言でいうと何の記事か。
➁一番読んでほしいのは、どんな人か。
➂その人は、何を知りたくてこの記事を読むのか。
例えば、
noteを始めたばかりで、記事にどんなタグを付ければいいか分からない人に、タグ選びの考え方を伝える記事
なら、最初は思いつくまま候補を出します。
#note#note初心者#ハッシュタグ#タグ#タグの付け方#noteの書き方#文章術#発信#ブログ
ここから削ります。判断基準はシンプルです。
この記事の中心テーマか。
そのタグを見た人が、記事の内容を想像できるか。
そのタグから来た人が「求めていた内容だった」と感じるか。
例えば、【#ブログ】は多少関係しています。
しかし、記事の中心ではありません。【#文章術】も完全に無関係ではありません。
ただ、タグ選びについての記事なので少し広すぎます。
すると、
#note#note初心者#ハッシュタグ#タグの付け方#noteの書き方
あたりが残ります。
最初から完璧なタグを当てようとするより、
いったん広げて、記事の中心から遠いものを削るほうが考えやすくなります。
「記事に書いてある」は、タグを付ける理由にならない
タグを選ぶとき、一番迷いやすいのはここです。
記事の中には、いろいろな話題が出てきます。
しかし、記事に出てきたことと、記事のテーマであることは違います。
例えば、
「noteの記事タイトルの付け方」を説明する中で、
SNSでシェアされたときの見え方について少し触れたとします。
だからといって、「#SNSマーケティング」まで付ける必要はありません。
SNSの話は出てきます。
でも、その記事を読む一番大きな理由ではないからです。
タグを付けるか迷ったら、
「この話題を目的に来た人でも満足するくらい、記事の中で扱っているか」と考えると判断しやすくなります。
「少し触れているだけ」なら、外す。
「この記事の中心の一つ」なら、残す。
この基準だけでも、タグはかなり整理できます。
タグ付けとは、記事の内容を短く圧縮することではない
タグについて考えていると、
「記事を表すキーワードを選ぶ作業」だと思いやすいかもしれません。
しかし、もう少し正確に言うと違います。
タグで表したいのは、単に、「何について書いたか」だけではありません。
誰が、何を知りたくて読む記事なのか。
そこまで含めて短い言葉にする。
だから、「この記事に関係する言葉は何か」だけで考えると、タグが広がりすぎます。
代わりに、
「このタグを見て来た人は、この記事を読んで『これを探していた』と思うだろうか」と考える。
すると、残すタグと削るタグが見えやすくなります。
タグは記事の最後に付ける小さな付属品ではありません。
記事と、それを必要としている人をつなぐ入口です。
そう考えると、タグ選びで見るべきものも変わります。
【記事だけを見るのではなく、その記事の向こう側にいる読者を見る。】
それが、noteのタグを考えるときの一番シンプルな基準です。
【ワーク】1分でできるタグ選び
自分の記事を一つ選んで、次の4つを埋めてみてください。
① この記事は何についての記事?
→ __________
② 一番読んでほしいのは誰?
→ __________
③ その人は何を知りたくて読む?
→ __________
④ ①〜③からタグ候補を5〜10個出す
→ #____ #____ #____ #____ #____
最後に、一つずつこう確認します。
「このタグから来た人は、この記事を読んで『探していた内容だった』と思うか?」
「はい」と言えるものだけ残してください。
それだけで、タグは「なんとなく付けるもの」から、読者との接点を考えて選ぶものに変わります。
タグを選ぶほど、「書きたい文章」から「届く文章」に変わっていく
ここまで読んだ時点で、タグの見方はもう少し変わっているはずです。
タグ選びは、正解を当てる作業ではありません。
「この記事を、どんな人に届けたいか」を考える作業です。
最初から完璧なタグを選べなくても問題ありません。記事を書くたびに、
「誰に届けたいのか」
「その人は、どんな言葉を使うのか」
を少しずつ考えるだけで、タグの精度は上がっていきます。
そして、この視点はタグだけではなく、タイトルや構成、文章そのものにもつながっていきます。
読者を想像して言葉を選ぶ回数が増えるほど、あなたの記事は「書きたいこと」から「届く文章」へ変わっていきます。
次の記事では、まず一つだけでもいいので、
「この言葉なら、届けたい人に伝わりそうだ」と思えるタグを自分で選んでみてください。

