睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があるのをご存じでしょうか?
このうち「レム睡眠(REM Sleep)」は、体は休んでいるけれど脳が活発に働いている状態です。
レム睡眠は「浅い眠り」とも呼ばれますが、私たちの体と心にとって欠かせない役割を担っています。今回はその特徴や効果についてわかりやすく解説します。
ノンレム睡眠とは?深い眠りが心身に与える重要な役割
1. レム睡眠とは?
レム睡眠(Rapid Eye Movement Sleep)とは、目が素早く動いている睡眠状態を指します。
レム睡眠中、体はぐったりと動かない一方で、脳は日中と同じくらい活発に動いています。
睡眠全体の約20〜25%を占め、90分周期で訪れることが特徴です。
特に朝方になるにつれ、レム睡眠の時間が長くなります。
レム睡眠の主な特徴
- 目がピクピクと動く(Rapid Eye Movement)
- 夢を見る時間帯
- 筋肉が緩み、体は完全にリラックス
- 呼吸や心拍が不規則
2. レム睡眠の主な役割
レム睡眠は単なる浅い眠りではなく、私たちの脳と心の健康にさまざまな効果をもたらします。
① 記憶の整理と定着
レム睡眠中は脳内で情報が整理され、日中に学んだことや体験したことが長期記憶として保存されます。これにより、勉強や仕事の効率が向上します。
② 感情のコントロール
レム睡眠は感情を処理し、ストレスや不安を和らげる役割もあります。
レム睡眠が不足すると、気分が不安定になり、イライラしやすくなることがあります。
③ 創造性の向上
夢を見ることで脳は新しいアイデアや発想を生み出すと言われています。
アーティストや作家など創造的な職業の人にとって、レム睡眠は重要なインスピレーションの源でもあります。
夢とは? レム睡眠中に見る「脳が語りかけるもう一つの世界」
3. レム睡眠不足が引き起こす影響
レム睡眠が不足すると、以下のような悪影響が現れます。
- 集中力や記憶力の低下
- 気分が不安定になる(不安感やうつ症状の悪化)
- 免疫力の低下
- 高血圧や心疾患のリスク増加
特にストレスの多い生活や不規則な睡眠はレム睡眠を減少させる原因になります。
これが続くと心身のバランスが崩れ、慢性的な不調につながります。
レムリバウンドとは? 睡眠不足が引き起こす脳の緊急対応
4. レム睡眠を増やすためのヒント
質の良いレム睡眠を増やすためには、生活習慣を整えることが大切です。
① 規則正しい睡眠リズムを保つ
毎日同じ時間に寝て起きることで、体内時計が整い、自然なレム睡眠が増えます。
② 就寝前のリラックスタイムを作る
寝る前にスマホやパソコンを見ると脳が刺激され、レム睡眠が妨げられます。
代わりに読書やストレッチなどを取り入れましょう。
③ 適度な運動を心がける
軽い運動はレム睡眠を促進します。
ウォーキングやヨガなど無理のない運動を日中に取り入れると効果的です。
④ アルコールやカフェインを控える
就寝前のアルコールは眠りを浅くし、レム睡眠を妨げます。
コーヒーやエナジードリンクも避けましょう。
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5. レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが大切
レム睡眠もノンレム睡眠も、どちらも健康的な睡眠には欠かせません。
深いノンレム睡眠で体を修復し、レム睡眠で脳を整えることで、心身がリフレッシュされます。
「最近夢を見なくなった」という方や、朝起きても疲れが取れない方は、レム睡眠が不足している可能性があります。一度、生活習慣を見直してみましょう!
まとめ
レム睡眠は体を動かさず、脳だけが活発に働く浅い眠りと言われますが、記憶の整理や感情のコントロール、創造性の向上に欠かせません。質の高いレム睡眠を確保することで、心も体も元気になります。睡眠の質を見直して、毎日をもっと快適に過ごしましょう!
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