ルーマニアンデッドリフト(Romanian Deadlift, RDL)は、ハムストリングス、臀筋(お尻)、そして背中の強化に効果的なエクササイズです。
通常のデッドリフトと比べて、膝の曲げ伸ばしが少なく、よりヒップヒンジ(股関節の動き)を意識した動作になります。
今回は、ルーマニアンデッドリフトの正しいやり方やメリット、よくある間違いを詳しく解説します。
ルーマニアンデッドリフトのメリット
ハムストリングスと臀筋の強化
ルーマニアンデッドリフトは、特にハムストリングス(太ももの裏)と臀筋を集中的に鍛えられます。
脚力を向上させたい人や、スポーツパフォーマンスを向上させたいアスリートに最適です。
ヒップヒンジの動作改善
デッドリフトやスクワットなど、多くのエクササイズの基礎となるヒップヒンジの動作を鍛えるのに役立ちます。
フォームを意識して動作を習得すると、他の種目でも効率的に力を発揮できます。
腰への負担を軽減しながら背中を強化
通常のデッドリフトと比べて、腰にかかる負担が少なく、背中の筋肉(脊柱起立筋)をしっかり鍛えられます。
柔軟性と可動域の向上
ルーマニアンデッドリフトを続けることで、ハムストリングスの柔軟性が向上し、動作の可動域が広がります。
ルーマニアンデッドリフトの正しいフォーム
基本的なやり方
1. 準備姿勢(セットアップ)
- 足を肩幅ほどに開き、膝を軽く曲げる
- バーベルまたはダンベルを手に持ち、腕は伸ばした状態
- 胸を張り、背中をまっすぐにする
2. ヒップヒンジ(股関節を折りたたむ動作)
- お尻を後ろに引くようにしながら、上半身を前に倒す
- バーベル(またはダンベル)は、太ももの前を沿うように下ろす
- 腰が丸まらないように注意し、背筋を伸ばしたまま行う
3. ボトムポジション(最も低い位置)
- ハムストリングスにストレッチ感を感じる位置まで下ろす(通常、膝下あたりまで)
- 背中を丸めず、しっかりとフォームを維持
4. ヒップドライブ(元の姿勢に戻る)
- お尻を締めながら、股関節を前に押し出すように立ち上がる
- 腰を反りすぎず、ニュートラルな姿勢でフィニッシュ
🔹 ポイント
- 体重はかかとにしっかり乗せる
- バーベル(またはダンベル)を体に近づける
- 腰が丸まらないように意識
よくある間違いとその対策
腰を丸めてしまう
➡ 対策:背中をまっすぐに保ち、胸を張る意識を持つ
膝を伸ばしすぎる
➡ 対策:軽く膝を曲げ、ハムストリングスに適度なテンションをかける
バーベル(ダンベル)を遠くに下ろしすぎる
➡ 対策:体に沿うように下ろし、腰への負担を減らす
ルーマニアンデッドリフトのバリエーション
🔹 ダンベルルーマニアンデッドリフト
バーベルの代わりにダンベルを使用。可動域を広く取りやすい。
🔹 片足ルーマニアンデッドリフト
片脚で行うことでバランス力や体幹を強化できる。
🔹 スミスマシンルーマニアンデッドリフト
マシンを使って安定した動作ができるため、初心者にもおすすめ。
まとめ
ルーマニアンデッドリフトは、ハムストリングスや臀筋を効果的に鍛え、ヒップヒンジの動作を習得できる優れた種目です。
正しいフォームを意識し、怪我を防ぎながら取り入れてみてください!