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側頭筋とは?役割・場所・働き・こりやすい原因・セルフケアまで解説

側頭筋(そくとうきん)は、こめかみ付近に広がる大きな筋肉で、ものを噛むときに働く「咀嚼筋」のひとつです。

食事のときだけでなく、歯を食いしばる、あごを安定させるといった動作にも関係しています。

普段は意識しにくい筋肉ですが、食いしばりや歯ぎしり、長時間の緊張などによって負担がかかると、こめかみ周辺の張りや重さとして感じることがあります。

この記事では、側頭筋の場所、役割、働き、負担がかかりやすい原因、セルフケアの考え方まで詳しく解説します。

側頭筋とは?

側頭筋は、あごを動かす「咀嚼筋」のひとつです。

主な咀嚼筋には次の4つがあります。

  • 側頭筋
  • 咬筋
  • 内側翼突筋
  • 外側翼突筋

側頭筋は、頭の側面に扇状に広がり、下あごを引き上げたり、後方へ引いたりする働きがあります。

特に、噛む動作と下あごの安定に重要な筋肉です。

側頭筋はどこにある?

側頭筋は、こめかみから耳の上あたりにかけて広く存在します。

おおまかには、

  • こめかみ
  • 側頭部
  • 耳の上方
  • 頭の側面

に広がっています。

位置を確認したい場合は、こめかみ付近に指を当てた状態で、軽く奥歯を噛みしめてみます。

そのとき硬くなる部分が側頭筋です。

側頭筋の主な役割

1. 下あごを持ち上げる

側頭筋の代表的な働きは、下あごを持ち上げることです。

この働きによって、口を閉じたり、上下の歯を噛み合わせたりできます。

2. 食べ物を噛む

食事では、咬筋などと協調しながら下あごを動かします。

特に、噛みしめる動作では側頭筋にも大きな力が加わります。

3. 下あごを後方へ引く

側頭筋の後方部分には、下あごを後ろへ引く働きがあります。

この作用によって、あごの位置を調整することができます。

4. 顎関節を安定させる

口を開閉するときは、下あごが安定して動く必要があります。

側頭筋は、ほかの咀嚼筋と協調して下あごの位置を調整し、顎関節の動きに関与します。

側頭筋に負担がかかりやすい原因

食いしばり

集中しているときや緊張しているときに、無意識に上下の歯を強く接触させることがあります。

食いしばりが長時間続くと、側頭筋が休みにくくなり、こめかみ周辺に張りや疲労感が出ることがあります。

歯ぎしり

睡眠中の歯ぎしりでは、咬筋だけでなく側頭筋にも強い負担がかかります。

朝起きたときに、

  • こめかみが重い
  • あごが疲れている
  • 顔まわりが張っている

と感じる場合、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが関係していることもあります。

ストレスや緊張

精神的なストレスが続くと、肩や首だけでなく、あご周辺にも力が入りやすくなります。

その結果、側頭筋が長時間緊張した状態になることがあります。

長時間の集中作業

パソコンやスマートフォンを使う作業、運転、細かい作業などでは、無意識に歯を食いしばっていることがあります。

こうした状態が長く続くと、側頭筋への負担が蓄積することがあります。

側頭筋が張ると感じるときに起こりやすいこと

側頭筋が緊張すると、次のような感覚が出ることがあります。

  • こめかみが張る
  • 頭の横側が重い
  • あごが疲れやすい
  • 食事中に噛むのが疲れる
  • 朝起きたときにこめかみ周辺がこわばる
  • 顔まわりに力が入っている感じがする

ただし、こめかみの痛みや頭痛には、筋肉以外にもさまざまな原因があります。

強い痛み、急に起こった症状、長く続く頭痛などがある場合は、筋肉の問題と決めつけず医療機関で確認することが重要です。

側頭筋と咬筋の違い

側頭筋と咬筋は、どちらも咀嚼筋に分類されます。

側頭筋

  • こめかみから頭の側面にある
  • 下あごを持ち上げる
  • 下あごを後方へ引く働きもある

咬筋

  • 頬から下あごの外側にある
  • 強く噛みしめるときに大きく働く
  • 下あごを持ち上げる力が強い

両者は別々に働くのではなく、噛む動作の中で協調して働いています。

側頭筋と顎関節の関係

側頭筋は、下あごを動かす筋肉なので、顎関節の動きと密接に関係しています。

顎関節は耳の前あたりにあり、口を開けたり閉じたりするときに動きます。

側頭筋の緊張が強い場合でも、問題が筋肉だけにあるとは限りません。

顎関節、歯、咬み合わせ、ほかの咀嚼筋などが関係することがあります。

側頭筋のセルフケア

1. 上下の歯を離す

何もしていないとき、上下の歯は常に接触している必要はありません。

作業中や緊張時に、歯が接触していないか定期的に確認します。

2. こめかみの力みを意識する

顔やあごに力が入っていると、側頭筋も緊張しやすくなります。

こめかみ周辺が硬くなっていないか確認し、不要な力を抜きます。

3. 側頭筋をやさしく触れる

こめかみから耳の上にかけて、指の腹で軽く触れる程度にします。

強く押し込む必要はありません。

痛みや不快感が増える場合は中止します。

4. 肩や首の緊張も確認する

側頭筋の張りが気になるときは、肩や首にも力が入っていることがあります。

呼吸を止めず、肩を下げ、首まわりの力も抜くことを意識します。

5. 長時間の集中を区切る

長時間の作業中は、あごや顔の筋肉に力が入り続けることがあります。

定期的に姿勢を変えたり、休憩を入れたりして、筋肉を休ませます。

側頭筋を強く押しすぎない

側頭筋が硬いからといって、強く押せば改善するとは限りません。

特にこめかみ周辺は敏感な部位です。

強い刺激を繰り返すと、かえって不快感が増すことがあります。

セルフケアでは、強い痛みを我慢しながら刺激しないことが重要です。

側頭筋と頭痛の関係

側頭筋の緊張が強いと、こめかみ周辺の圧迫感や重さとして感じることがあります。

ただし、頭痛にはさまざまな種類と原因があります。

  • 急に強い頭痛が出た
  • 今までにない痛みがある
  • 発熱や神経症状を伴う
  • 頻繁に繰り返す
  • 日常生活に支障がある

といった場合は、筋肉の緊張だけで説明しようとせず、医療機関へ相談することが重要です。

側頭筋と睡眠中の歯ぎしり

睡眠中の歯ぎしりは、自分では気づきにくいことがあります。

朝起きたときに、

  • あごが重い
  • こめかみが疲れている
  • 歯に違和感がある

といった状態が続く場合は、歯科で相談する選択肢があります。

必要に応じて、歯や顎関節への負担を確認してもらうことができます。

側頭筋について覚えておきたいポイント

  • 側頭筋は代表的な咀嚼筋のひとつ
  • こめかみから頭の側面に広がっている
  • 下あごを持ち上げる働きがある
  • 下あごを後方へ引く働きもある
  • 食いしばりや歯ぎしりで負担が増えることがある
  • 咬筋や顎関節と協調して働く
  • 強い痛みや長引く頭痛は自己判断だけで済ませない

まとめ

側頭筋は、ものを噛む、口を閉じる、下あごの位置を調整するといった動作に関わる重要な筋肉です。

こめかみ周辺にあるため、食いしばりや歯ぎしり、ストレスなどで緊張すると、張りや重さとして自覚されることがあります。

セルフケアでは、まず不要な食いしばりに気づき、あごや顔の力を抜くことが基本です。

強い痛みや頭痛、口の開けにくさなどが続く場合は、筋肉の問題だけと決めつけず、歯科や医療機関で原因を確認することが大切です。

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