5年間ずっと自力で起き続けていた学生は、362人中17人、5%だけでした。
こうした学生は、アラームなどで起き続けた学生と比べて、早寝傾向があり、起床直後の気分も良好でした。また、論文では、一貫して自力覚醒する人は「朝型」の傾向と規則的な睡眠・覚醒習慣を持つと結論づけています。
参考:Longitudinal study of self-awakening and sleep/wake habits in adolescents【2012年】
【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】
内容の信頼性:7/10
評価:7点
362人を同じ学校で5年間継続して調査した縦断研究である点は、この研究の強みです。また、睡眠・覚醒習慣などの質問項目について、1年ごとの再検査信頼性係数は0.43、0.50、0.48、0.46でした。
研究者自身も限界を挙げています。一貫して自力覚醒した人が17人(5%)と少なく統計的な検出力が低かったこと、女性が少なかったこと、データが自己申告であること、対象者が15~19歳に限られていたことです。
何の研究か?
「自力覚醒」と睡眠習慣の関係を調べた研究です。
ここでいう自力覚醒とは、アラームなどの外部の助けを使わず、あらかじめ決めた時間に起きることを指します。研究では日本の学生362人を5年間追跡し、次の3グループに分けました。
- CSA群:5年間ずっと自力覚醒した人
- MIX群:自力覚醒する年としない年があった人
- CFA群:5年間ずっとアラームなど外部の手段で起きた人
睡眠時間、就寝・起床時刻、夜中に目覚める回数、睡眠の深さ、起床直後の快適さ、日中の居眠りなどを質問票で調べました。
研究した理由は?
これまでの研究は、ある一時点だけを調べる「横断研究」が中心でした。
ところが、特に若い年代では睡眠・覚醒習慣そのものが変化します。そのため、「ある年に自力で起きている人」と「何年間も自力覚醒を続けている人」を同じものとして扱ってよいのか分かっていませんでした。
そこで研究者らは、自力覚醒という習慣が本当に安定したものなのかを5年間追跡して調べる必要があると考えました。
結果はどうだったか?
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 5年間ずっと自力で起きた人(CSA群) | 17人(5%) |
| 年によって自力で起きたり起きなかったりした人(MIX群) | 144人(40%) |
| 5年間ずっとアラームなどで起きた人(CFA群) | 201人(56%) |
| 各年に自力覚醒の習慣があった割合 | 1年目 26% → 2年目 19% → 3年目 17% → 4年目 17% → 5年目 16% |
| 就寝時刻 | CSA群はMIX群・CFA群より早く寝ていた(P<0.05) |
| 起床時刻 | CSA群はMIX群より早く起きていた(P<0.05) |
| 睡眠時間 | CSA群はCFA群より長く眠っていた(P<0.05) |
| 夜中に目覚める回数 | CSA群はMIX群(P<0.05)、CFA群(P<0.001)より多かった |
| 睡眠の深さ | CSA群はCFA群より睡眠を浅く感じる傾向があった(P<0.10) |
| 起床直後の快適さ | CSA群はCFA群より良好だった(P<0.05) |
| 日中の居眠り | CFA群はCSA群・MIX群より多い傾向があった(P<0.10) |
362人のうち、
- 5年間ずっと自力覚醒したCSA群:17人(5%)
- 年によって変化したMIX群:144人(40%)
- 5年間ずっと外部の手段で起きたCFA群:201人(56%)
でした。各年に「自力覚醒の習慣がある」と答えた割合は、1年目から順に**26%、19%、17%、17%、16%**でした。つまり、ある1年だけを見ると自力覚醒する人は一定数いますが、**5年間ずっと続けていた人は5%**でした。
睡眠習慣では、CSA群はMIX群・CFA群より早く就寝していました(P<0.05)。また、MIX群より早く起き(P<0.05)、CFA群より長く眠っていました(P<0.05)。週末についても、CSA群はMIX群・CFA群より早く就寝していました(P<0.05)。
睡眠の質では、CSA群は夜中に目覚める回数がMIX群より多く(P<0.05)、CFA群よりも多くなっていました(P<0.001)。CFA群と比べて睡眠を浅く感じる傾向もありました(P<0.10)。その一方で、起床直後の快適さはCFA群より高くなっていました(P<0.05)。日中の居眠りについても、CFA群のほうがCSA群・MIX群より多い傾向が示されました(P<0.10)。
この結果から論文では、一貫して自力覚醒する人、時々自力覚醒する人、外部の手段で起きる人では、睡眠・覚醒習慣が異なるとしています。
発表者・所属機関
発表者(著者):ヒロキ・イケダ、ミツオ・ハヤシ
論文ページには著者として Hiroki Ikeda、Mitsuo Hayashi と記載されています。
所属機関:添付された論文テキスト内では著者所属の記載を確認できないため、特定できません。
「National College of Technology」は研究対象となった学生の在籍校として記載されているもので、著者の所属機関とは記載されていません。
参考元
Ikeda et al. (2012). Longitudinal study of self-awakening and sleep/wake habits in adolescents. Nat Sci Sleep, 4, 103–109.
論文タイトル、著者、2012年刊行、Volume 4、103–109ページであることは論文ページに記載されています。


