【2016年研究】一生のうち「夢遊病」ってどのくらいの割合でなるの?夢遊病の生涯有病率

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Helen M. StallmanとMark Kohlerによる「夢遊病の有病率: 系統的レビューとメタ分析」

  • テーマ: 夢遊病(睡眠中に起こる行動障害)の有病率を系統的に調査し、メタ分析を行った。
  • データベース: MEDLINE、CINAHL、EMBASE、PsycINFO、PubMed、ScienceDirectから「sleepwalking」または「somnambulism」に関連する研究を検索した。
  • 結果:
    • 総サンプル数100,490の51の研究を分析した。
    • 生涯有病率は6.9%(95%信頼区間4.6%〜10.3%)。
    • 過去12ヶ月の有病率は子供で5.0%(95%信頼区間3.8%〜6.5%)、大人で1.5%(95%信頼区間1.0%〜2.3%)。
    • 子供の間で発達的な傾向は見られなかった。

夢遊病は、正式には「睡眠時遊行症」です。
深いノンレム睡眠(徐波睡眠)のときに起きるものです。レム睡眠時に起きるレム睡眠行動障害とは違うものですね。
寝ながら歩くイメージがあるんですが、寝ながら色んな行動する症状です。

野上しもん
・29年間の睡眠障害を克服
・5年以上の双極性障害とうつを克服
・上級睡眠健康指導士
・メンタル心理カウンセラー
・食生活アドバイザー
YouTube「メンタルコーチしもん」登録数1.3万
著書
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研究方法

  • データ収集: 文献検索と選定基準に基づいて、夢遊病の有病率を報告した研究を選定。
  • データ評価: サンプリング、測定、データ分析の3つのドメインでバイアスリスクを評価。
  • 統計分析: ランダム効果モデルを使用して、子供と大人の有病率を別々に分析。

主要な発見

  • 子供の夢遊病の現在の有病率は大人よりも高いが、これは観察の有無や方法論の違いによる可能性がある。
  • 大人の生涯有病率は子供と大差なく、新たに夢遊病を始める大人は少ない。
  • 夢遊病の研究には多くのバイアスが含まれており、信頼性と妥当性が確認されていない測定方法が多い。

生涯有病率が大人と子供に大差がないというのは、夢遊病の有病率が子ども期に偏ってるってことです。

結論

  • 夢遊病の有病率を正確に測定することは難しいが、概ね生涯を通じて比較的一般的な行動であることが示された。
  • さらに詳細な疫学研究が必要であり、より正確な測定方法と客観的な評価が求められる。

この研究は、夢遊病の有病率とその測定方法に関する重要な知見を提供し、今後の研究に対する提言を行っています。

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