筋トレの効果は、目的によってトレーニング方法が大きく変わります。
「筋肉を大きくしたい」「力を強くしたい」「長時間動ける体にしたい」など、狙いによって最適な回数・セット数・休憩時間は異なります。
本記事では、筋肥大・筋持久力・筋力・パワーの目的別に、適切なトレーニング条件をわかりやすく解説します。
筋肉トレーニング目的別の回数、セット数、休憩時間
トレーニング目的 | 負荷(1RM比) | 回数(RM) | セット数 | 休憩時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
筋力 | 高負荷(80~100%) | 1~6回 | 3~5セット | 3~5分 | 多関節エクサ推奨、中~遅収縮速度 |
筋肥大 | 中~高(67~85%) | 6~12回 | 3~6セット | 1~2分 | ボリューム重視、中程度の速度 |
筋持久力 | 軽~中(40~60%) | 13回以上 ※15回以上で筋持久力に特化 | 2~3セット | 30〜60秒(最大でも90秒未満) | 高反復、短い休憩 |
初心者の導入 | 約60~70% | 8~12回 | 1~2セット | 1~2分 | 初期段階の基本負荷設定 |
パワー(上半身) | 軽~中(30~60%) | 少数(爆発的) | 3~5セット | 3~5分 | 高速収縮速度 |
パワー(下半身) | 軽~中(0~60%) | 少数(爆発的) | 3~5セット | 3~5分 | 高速収縮速度 |
トレ頻度:初心者 | – | – | 週2~3日 | – | 全身分割でも可 |
トレ頻度:中級者 | – | – | 週3~4日 | – | |
トレ頻度:上級者 | – | – | 週4~5日 | – | 分割法(部位別)併用可 |
筋肥大(Hypertrophy)とは?
- 意味:筋肉のサイズ(断面積)を大きくすること。
- 目的:見た目の筋肉量を増やしたい人に適している(ボディメイクやボディビルなど)。
- 特徴:中~高負荷で6~12回程度行える重量を使い、筋繊維に微細な損傷を与えることで成長を促す。
筋持久力(Muscular Endurance)とは?
- 意味:軽~中程度の負荷を長時間反復できる力。
- 目的:スポーツや日常生活で筋肉を長時間使い続ける能力を高めたい人に有効(例:マラソン、登山など)。
- 特徴:15回以上の高回数を短い休憩で行う。軽めの重量を使ってフォームを崩さず継続するのがポイント。13~15回は筋肥大と筋持久力の中間(筋持久力寄り)
筋力(Strength)とは?
- 意味:1回でどれだけ重いものを動かせるか(最大筋力)。
- 目的:最大出力を必要とする場面(パワーリフティング、重労働など)。
- 特徴:**高負荷・低回数(1~6回)**が基本。筋肥大よりも神経系の適応が重要になる。
パワー(Power)
- 意味:瞬間的に力を発揮する能力(筋力 × スピード)。
- 目的:ジャンプ、スプリント、投げる動作など爆発的な動作を改善したい人に適している。
- 特徴:比較的軽めの負荷を高速で挙上し、神経系と反応速度の向上を狙う。
種類 | 主な目的 | 負荷 | 回数 | 速度・特徴 |
---|---|---|---|---|
筋肥大 | 筋肉を大きくしたい | 中〜高 | 6~12回 | 中速・ボリューム重視 |
筋持久力 | 長く動き続けられる筋肉にしたい | 軽〜中 | 15回以上 | 低負荷・高回数 |
筋力 | 最大の力を出したい | 高 | 1〜6回 | 高負荷・神経系適応 |
パワー | 素早く大きな力を出したい | 軽〜中 | 少数(爆発的) | 高速・瞬発力強化 |
目的に合った回数・セット数・休憩時間で成長速度があがる
目的に合った負荷・回数・セット数・休憩時間を意識することで、トレーニングの成果は格段に上がります。
筋トレは「やればいい」ではなく、「何を目的に、どうやって行うか」が重要です。
まずは自分の目標を明確にし、今回の内容を参考にして、効率的なトレーニングプランを立ててみてください。
継続すれば、きっと体は応えてくれます。