EFSA(European Food Safety Authority:欧州食品安全機関)は、EUにおける食品・飼料の安全性を科学的に評価する専門機関です。
主な仕事は、食品に関するリスクを科学的データに基づいて評価し、EUの政策決定者へ科学的助言を提供することです。対象には、たとえば以下が含まれます。
- 食品添加物
- 残留農薬
- 遺伝子組換え食品・飼料
- 食品中の化学物質や汚染物質
- 新規食品(Novel Food)
- 栄養・健康表示
- 動物衛生・動物福祉
- 植物防疫
- 食品由来の感染症
重要なのは、EFSA自身が食品を「許可・禁止する行政機関」ではないことです。EFSAは主に科学的なリスク評価を担当し、その評価を参考にして、欧州委員会やEU加盟国などが規制や認可を決定します。
たとえば、ある食品添加物について、「この摂取量なら健康への懸念は低い」「この量を超えるとリスクが考えられる」と科学的に評価するのがEFSAの役割です。
日本で近い役割を挙げるなら、内閣府の食品安全委員会に比較的近い機関です。
参考までに
| 機関 | 国・地域 | 主な役割 | リスク評価と規制の分離 | 方法論・透明性 | 科学的信頼性の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| EFSA | EU | 食品・飼料の科学的リスク評価 | 明確に分離 | 非常に強い。体系的な証拠評価、不確実性評価、評価手法を詳細に公開 | 最上位級 |
| 食品安全委員会(FSCJ) | 日本 | 食品健康影響の科学的リスク評価 | 明確に分離 | 強い。最新の科学的知見、系統性・完全性・公正性・透明性、不確実性の明示を公式原則としている | 最上位級 |
| FSANZ | 豪州・NZ | 食品基準策定+科学的リスク分析 | 完全分離型ではない | 強い。Codexの国際的リスク分析枠組みを採用 | 非常に高い |
| FDA | 米国 | 食品・医薬品等の評価、規制、監督、執行 | 同一機関内に評価・管理機能 | 非常に強い。WHO等のリスク分析枠組みを使い、定量的評価も多数 | 非常に高い |
| Health Canada | カナダ | 食品・医薬品等の健康リスク評価・政策 | 同一省内に複数機能 | 強い。毒性・曝露・サーベイランス等を統合して評価 | 非常に高い |
※どの機関が正しいか、ではなく、どの機関を基準に考えていけばいいか、ですね。

