ノンレム睡眠とは?深い眠りが心身に与える重要な役割

※アフィリエイト広告を利用しています

プロフィール画像

執筆者:メンタルコーチしもん
・メンタルと睡眠の専門家 / 作家 / 講師
YouTube登録者数1.4万達成
・5年以上の双極性障害とうつを克服
・29年間の睡眠障害を克服
・IQ上位0.1%『GIFTED EYES』メンバー
・上級睡眠健康指導士
著書
眠れない理由を知って眠れる方法を知れば安眠
脱・中途覚醒 “夜中に目覚める”悩みが消える
12歳になるまでに読みたい 「子どもの睡眠」

私たちが毎晩眠るとき、睡眠は「ノンレム睡眠(Non-REM Sleep)」と「レム睡眠(REM Sleep)」の2つの状態が交互に現れます。
このうち、体の疲れを癒し、脳をしっかり休ませてくれるのがノンレム睡眠です。
今回は、その仕組みや役割、そして健康との関係についてわかりやすく解説します!
レム睡眠とは?夢を見る浅い眠りの意外な役割


1. ノンレム睡眠とは?

ノンレム睡眠は、脳が休息している深い眠りの状態です。
眠り始めてから最初に訪れ、徐々に深くなっていきます。レム睡眠とノンレム睡眠は90分ごとに交互に現れるため、1晩で何度もノンレム睡眠が訪れますが、最初のサイクルで最も深いノンレム睡眠が得られるのが特徴です。

ノンレム睡眠は3つの段階に分かれる

  1. ステージ1(うとうと状態)
    眠りに入る直前の状態で、意識がぼんやりしています。体はリラックスし始めますが、まだ目が覚めやすい段階です。
  2. ステージ2(浅い眠り)
    眠りが少し深くなり、体温や心拍が下がります。この段階が睡眠全体の**約50%**を占めています。
  3. ステージ3(深い眠り・徐波睡眠)
    最も深い眠りの状態。脳波が最もゆっくりとなり、体は完全にリラックスします。体の修復や成長が行われる非常に重要な時間です。

2. ノンレム睡眠がもたらす効果

① 疲労回復

深いノンレム睡眠では、成長ホルモンが多く分泌されます。
これによって筋肉や細胞の修復が行われ、日中に受けたダメージが回復します。
運動後の疲労回復や、肌の修復にも効果的です。

② 免疫力の向上

ノンレム睡眠中に免疫細胞が活発に働くため、病気への抵抗力が高まります
睡眠不足が続くと風邪を引きやすくなるのは、ノンレム睡眠の不足が原因の一つです。

③ 脳のデトックス

ノンレム睡眠中、脳は老廃物を排出する作業を行います。
このプロセスがしっかり行われることで、アルツハイマー病などの神経疾患のリスクを下げるとされています。
グリンファティックシステムとは?脳のデトックスメカニズムと健康への影響を徹底解説

④ 記憶の定着

ノンレム睡眠は記憶の整理と定着に重要な役割を果たします。
学んだことや経験した出来事が脳内で整理され、短期記憶が長期記憶に変換されるのです。


3. ノンレム睡眠が不足するとどうなる?

もしノンレム睡眠が十分に取れないと、次のような症状が現れることがあります。

  • 慢性的な疲労感
  • 集中力や判断力の低下
  • 免疫力の低下で風邪を引きやすくなる
  • ストレス増加や気分の不安定化
  • 生活習慣病のリスク増加

深いノンレム睡眠が不足すると、心身ともに負担がかかり、仕事や学業のパフォーマンス低下精神的な不調にもつながることがあります。


4. 質の良いノンレム睡眠を得るためのポイント

ノンレム睡眠をしっかり確保するためには、生活習慣の改善が重要です。

① 毎日同じ時間に寝る・起きる

規則正しい睡眠スケジュールを心がけると、体内時計が整い、深い眠りに入りやすくなります
早寝早起きではなく早起き早寝「早起きを楽にするにはどうしていけばいいか?」

② 寝る前のスマホやPCを控える

スマホやパソコンから発せられるブルーライトは、脳を覚醒させてしまいます。
寝る1時間前には控えるのがおすすめです。

③ 適度な運動を取り入れる

軽い運動は深いノンレム睡眠を促進します。ただし、激しい運動は逆効果になることがあるため、就寝3時間前までに終わらせましょう

④ 快適な寝室環境を整える

部屋の温度・湿度・照明を調整し、眠りやすい環境を作りましょう。理想的な室温は18〜22℃、湿度は**50〜60%**です。
【2023年研究】最適な寝室の温度と湿度は?最高の快眠


5. ノンレム睡眠を味方にして健康な毎日を

ノンレム睡眠は、単なる「深い眠り」ではなく、体の修復・成長・免疫力向上に欠かせない重要な時間です。質の高いノンレム睡眠を確保することで、心も体も元気になります。

「最近疲れが取れない」「寝てもスッキリしない」と感じている方は、まず睡眠の質を見直してみましょう。

タイトルとURLをコピーしました