※アフィリエイト広告を利用しています

朝は単調な単調なアラームで起きるより、メロディ的なアラームのほうが注意力が増す?【2020年】

メロディを含む目覚まし音では、単調な目覚まし音と比べて、起床直後の持続的な注意力を示す一部の成績が有意に改善しました。

具体的には、注意が途切れた回数とフライング反応が減少し、総合的なPVTパフォーマンススコアも向上しました。

一方、メロディを持たず、リズムだけを強調した音では、対照音と比べて有意な改善は確認されませんでした。 また、メロディ条件でも平均反応時間そのものには有意差がありませんでした。

参考:Auditory Countermeasures for Sleep Inertia: Exploring the Effect of Melody and Rhythm in an Ecological Context【2020年】
【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

内容の信頼性:6/10

学術誌『Clocks & Sleep』に掲載された研究で、反応速度や注意力を測るPVT(精神運動覚醒課題)という客観的な検査を使用しています。また、参加者自身を対照条件と比較する設計が採用されています。

評価を6点とした主な理由は、参加者が20人と小規模であること、自宅など普段の環境で行われたため温度・光・騒音などを統一できないこと、睡眠ポリグラフによって「どの睡眠段階から目覚めたのか」を確認していないことです。これらは論文内でも研究上の制約として説明されており、著者ら自身も今回の結果を予備的な証拠として位置づけています。

何の研究か?

対象は18~49歳の20人です。参加者は疑似ランダムに10人ずつ2グループに分けられました。

全員が2回の実験を行い、1回目は単調な「対照音」で起床しました。2回目は、

  • グループA・10人:メロディを加えた音
  • グループB・10人:リズムを強調した音

で起床しました。

実験室ではなく、自宅など参加者が普段起きている場所・普段の起床時刻に、自分のスマートフォンなどを目覚ましとして使用しています。起床後すぐにオンラインで実験を開始し、約3分間のPVTや眠気のアンケートなどを実施しました。

3種類の目覚まし音は比較しやすいよう、いずれもハ長調、4分の4拍子、105 BPMに統一されています。対照音はメトロノームのような単調な音、メロディ条件ではそこに音程の動きを加え、リズム条件ではメロディを付けずにリズムの変化を強調しました。

研究した理由は?

睡眠慣性では、起床後に反応速度や意思決定などの能力が低下することがあります。

研究チームは以前の研究で、本人が「メロディックだ」と感じる目覚まし音ほど、主観的な睡眠慣性が少ないことと関連していたとしています。

そこで今回は、単に「音楽かどうか」で比較するのではなく、研究者が条件をそろえた目覚まし音を作り、メロディそのもの、あるいはリズムそのものが起床直後のパフォーマンスに関係するのかを調べました。

ここでいう「メロディックだと感じる」とは、簡単に言えば、その目覚まし音を「旋律・メロディがある音」と本人が主観的に評価したという意味です。

評価意味
1メロディックではない(Unmelodic)
2ややメロディックではない
3どちらでもない
4メロディック(Melodic)
5とてもメロディック(Very melodic)

結果はどうだったか?

評価項目対照音メロディ音p値結果
注意の途切れ(Lapses)24.20回19.40回0.016有意に減少
フライング反応(False Starts)2.20回1.00回0.001有意に減少
PVTパフォーマンススコア0.560.660.006有意に改善
平均反応時間504.21ミリ秒475.84ミリ秒0.184有意差なし

メロディ音では、注意の途切れ・フライング反応・PVTパフォーマンススコアの3項目で有意な改善が確認されました。リズムだけを強調した音では、有意な改善は確認されませんでした。

最もはっきり差が出たのがメロディ条件です。
PVTでは、反応に500ミリ秒以上かかった「注意の途切れ」をLapse、刺激が出る前または100ミリ秒以下で反応したものなどをFalse Startとして評価しています。

メロディ条件では、

注意の途切れ(Lapses)
対照音:平均 24.20回
メロディ音:平均 19.40回
p = 0.016

フライング反応(False Starts)
対照音:平均 2.20回
メロディ音:平均 1.00回
p = 0.001

PVTパフォーマンススコア
対照音:平均 0.56
メロディ音:平均 0.66
p = 0.006

となり、いずれも統計的に有意な改善が確認されました。

一方、平均反応時間は、

対照音:504.21ミリ秒
メロディ音:475.84ミリ秒
p = 0.184

で、有意差はありませんでした。反応速度の指標にも有意差はありませんでした。

さらに、リズムだけを強調した条件では、平均反応時間、反応速度、注意の途切れ、フライング反応、PVTパフォーマンススコアのすべてで対照音との有意差は確認されませんでした。

主観的な眠気についても、メロディ条件と対照条件の間で有意差は確認されていません。つまりこの研究で確認されたのは、「メロディを聞けば眠気そのものがなくなる」という結果ではなく、起床直後の持続的注意力を測る一部の客観的指標が改善したという結果です。


スチュアート・J・マクファーレン
RMIT大学 メディア・コミュニケーション学部

ジャイール・E・ガルシア
RMIT大学 メディア・コミュニケーション学部

ダリン・S・ヴァーヘイゲン
RMIT大学 デザイン学部

エイドリアン・G・ダイヤー
RMIT大学 メディア・コミュニケーション学部

McFarlane et al. (2020). Auditory Countermeasures for Sleep Inertia: Exploring the Effect of Melody and Rhythm in an Ecological Context. Clocks Sleep, 2(2), 208–224.

タイトルとURLをコピーしました