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【92,340人を調査】毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるはすごく重要……という常識的な結果【2020年】

睡眠時間は大切」とよく言われますが、実は何時に寝るか、そして毎日同じ時間に寝起きしているかも健康に大きく関わる可能性があります。

この研究は、世界中の研究をまとめて、「睡眠のタイミング」と「睡眠の規則性」が健康にどのような影響を与えるのかを調べた、初めての大規模な系統的レビューです。

参考:成人における睡眠時間、睡眠の規則性、および健康:系統的レビュー【2020年】

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

結論

就寝時間が遅いことや、就寝・起床時刻のばらつきが大きいことは、健康状態の悪化と関連していました。

また、平日と休日の生活リズムが大きくずれる「社会的時差ぼけ(ソーシャルジェットラグ)」も健康への悪影響と関連していました。

一方で、平日に不足した睡眠を週末に補う「キャッチアップ睡眠」は、健康に良い影響を示す研究がありました。

そのため、このレビューでは、

  • 就寝時間を極端に遅くしない
  • 毎日できるだけ同じ時間に寝て、同じ時間に起きる

といった規則正しい睡眠習慣が推奨されています。

ただし、「何時以降が遅すぎる」「何時間以上ずれると危険」といった明確な基準までは、この研究からは示せませんでした。

内容の信頼性:9.0/10点

信頼性が高い理由

  • 系統的レビュー(複数の研究を一定の基準でまとめた研究)
  • 41件の研究を統合
  • 14か国・92,340人を対象
  • PRISMAに沿って実施
  • PROSPEROへ事前登録済み
  • エビデンスの質をGRADEで評価

一方で、多くが観察研究であり、「睡眠習慣が健康を悪化させた」と因果関係まで証明したわけではありません。そのため、エビデンスの質はアウトカムによって「非常に低い」~「中程度」と評価されています。


何の研究か?

18歳以上の成人を対象に、

  • 就寝時間・起床時間
  • 睡眠の中間時刻
  • 毎日の睡眠スケジュールのばらつき
  • 平日と休日の生活リズムのずれ(社会的時差ぼけ)
  • 週末の寝だめ(キャッチアップ睡眠)

といった睡眠のタイミングや規則性と、

  • 心血管疾患
  • 2型糖尿病
  • うつ・不安などのメンタルヘルス
  • 認知機能
  • 肥満
  • 血糖・血圧などの代謝指標
  • 生活の質

など14種類の健康アウトカムとの関連を調べた系統的レビューです。

研究した理由は?

これまでの睡眠研究は、

  • 睡眠時間
  • 睡眠の質

に注目したものが多く、

「何時に寝るか」や「毎日同じ時間に寝起きすること」が健康にどれくらい重要なのかは、十分に整理されていませんでした。

そこで研究者は、世界中の研究をまとめることで、

  • 睡眠のタイミング
  • 睡眠の規則性

が健康とどのように関係しているのかを明らかにし、公衆衛生のガイドラインづくりに役立てようと考えました。

結果はどうだったか?

項目結果
就寝時間就寝時間が遅い人ほど、健康状態が悪い傾向
肥満、心血管・代謝リスク、メンタルヘルス、生活の質など、多くの健康指標で悪い結果
睡眠の規則性就寝時間・起床時間・睡眠時間のばらつきが大きい人ほど、健康状態が悪い
社会的時差ぼけ平日と休日の生活リズムが大きく異なる人ほど、健康への悪影響
肥満や心血管・代謝リスク
キャッチアップ睡眠(寝だめ)平日の睡眠不足を週末に補うことは、健康に良い影響
最適な寝だめ時間までは明らかにならなかった。
危険な基準は?「○時以降に寝ると危険」「○時間以上ずれると悪い」といった明確な基準は示されなかった
総合的な結論睡眠時間だけでなく、「できるだけ早めに寝ること」と「毎日ほぼ同じ時間に寝て、同じ時間に起きること」が健康維持に重要

41件の研究(14か国・92,340人)を分析した結果、睡眠時間だけでなく、「何時に寝るか」と「毎日同じ時間に寝起きするか」も健康と深く関係していることが分かりました。

① 就寝時間が遅い人ほど、健康状態が悪い傾向

就寝時間が遅い人ほど、

  • 肥満
  • 血糖値や血圧などの心血管・代謝リスク
  • うつや心理的ストレスなどのメンタルヘルス
  • 健康関連QOL(生活の質)

など、多くの健康指標で悪い結果が報告される傾向がありました。

つまり、「睡眠時間が十分なら何時に寝ても同じ」というわけではなく、睡眠のタイミング自体も健康に関係している可能性が示されました。

② 睡眠スケジュールのばらつきが大きい人ほど健康リスクが高かった

毎日の就寝時間や起床時間がバラバラな人ほど、健康状態が悪い傾向がみられました。

例えば、

  • 平日は23時、休日は2時に寝る
  • 起床時間が日によって2~3時間変わる
  • 睡眠時間が毎日大きく変動する

といった生活では、さまざまな健康アウトカムの悪化と関連していました。

研究者は、睡眠時間だけでなく、毎日ほぼ同じ時間に寝て起きる「規則性」も重要である可能性を示しています。

③ 社会的時差ぼけも健康への悪影響と関連

社会的時差ぼけ(ソーシャルジェットラグ)とは、平日と休日で生活リズムが大きくずれる状態です。

例えば、

  • 平日は6時起床
  • 休日は10時起床

のように、休日だけ大幅に寝坊する生活が当てはまります。

このような生活は、

  • 肥満
  • 心血管・代謝リスク

など、健康への悪影響と関連している研究が多く報告されました。

体内時計が毎週リセットされるような状態になることが、一因ではないかと考えられています。

④ 週末の「寝だめ」は一定のメリットがある可能性

一方で、平日の睡眠不足を週末に補う「キャッチアップ睡眠」については、健康に良い影響と関連する研究がみられました。

つまり、

平日に睡眠不足になった人が、休日にある程度長く眠ることは、睡眠不足を補う方法として一定のメリットがある可能性があります。

ただし、この研究では、

  • 何時間まで寝だめすればよいのか
  • 毎週どの程度なら効果的なのか

といった具体的な基準までは明らかになっていません。

⑤ 「何時から危険」という基準は分からなかった

このレビューでは、

  • 「23時以降は危険」
  • 「毎日2時間以上ずれると悪い」

といった明確な基準は示せませんでした。

その理由は、多くの研究が、

「遅くなるほど健康リスクが少しずつ高まる」という連続的(線形)な関係を報告していたためです。

つまり、

「ここまでは安全、ここから危険」という境界線があるのではなく、

就寝時間が遅くなるほど、また睡眠スケジュールのばらつきが大きくなるほど、健康リスクも徐々に高まる可能性が示唆されました。

総合すると

この系統的レビューは、睡眠時間だけでなく、「できるだけ早めに寝ること」と「毎日ほぼ同じ時間に寝て、同じ時間に起きること」が健康維持に重要である可能性を支持する結果となりました。

注意が必要。
この手の大規模な調査は「他の要因が多くなる」。
「早めに寝て、規則正しく起床・就寝を繰り返している人」は実生活が整っている可能性が、そうでない人に比べて高いので、睡眠規則性だけがポジティブな影響を与えたわけでない。
もちろん、睡眠の規則性は大切。だけど対象となっている人がどんな生活を送ってるか?と仮説を考えて読み取ることは重要。

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