概日位相(がいじついそう、circadian phase)とは、約24時間周期で変動する体内時計が、現在その周期のどの時点にあるかを示すものです。
簡単にいうと、「体内時計が今、何時を指しているか」ということです。
体内時計は、睡眠・覚醒、メラトニン分泌、深部体温などを約24時間周期で調節しています。
例えば、同じ夜23時でも、
- Aさん:体内時計ではすでに夜が進んでおり、強い眠気がある。
- Bさん:体内時計ではまだ夕方に相当し、眠気が弱い。
この違いは、概日位相の違いとして説明できます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 概日リズム | 約24時間周期で繰り返される生体機能の変動 |
| 概日位相 | そのリズムの周期内での時間的位置 |
| 位相前進 | 体内時計のタイミングが早まること |
| 位相後退 | 体内時計のタイミングが遅くなること |
概日位相の測定
代表的な生理学的指標には、次の2つがあります。
- メラトニン分泌開始時刻(DLMO):薄暗い環境でメラトニン濃度が上昇し始める時刻
- 深部体温最低時刻(CBTmin):概日リズムによって深部体温が最も低くなる時刻
つまり、概日位相は単に「何時に寝るか」ではなく、体内の生物学的な昼夜が、実際の時計時刻に対してどの位置にあるかを表す概念です。


