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【性別・年齢別】最大心拍数の2つの計算方法「220-年齢は精度が低い」。―心拍数が伸ばしたい能力の運動強度を導く―

運動の効果を高めたい方、脂肪を効率よく燃やしたい方、安全にトレーニングを続けたい方にとって、「最大心拍数」という指標はとても重要です。
最大心拍数は、心臓が1分間に打つことができる上限の回数を意味し、自分の体力や年齢に合わせた適切な運動強度を知る手がかりになります。

この記事では、最大心拍数の基本的な考え方から、その具体的な計算方法、年齢別の目安、さらには運動の目的に応じた「5つの心拍数ゾーン」まで、初心者にもわかりやすく解説します。
自分に合った心拍ゾーンを知ることで、トレーニングの成果を無駄なく、そして安全に引き出すことができるでしょう。

メンタルコーチしもん
・コーチ/講師/作家
・29年間の不眠症を克服
・5年間の双極性障害を克服
・38歳から運動を開始|マラソン完走&800m優勝
・41歳でレッグプレス137kg達成(体重50kg)
・相談実績1,000件超 ・書籍4冊出版(読者2,000人超)
「自分を再設計し、人生を立て直した体験と知識」を伝えています。
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最大心拍数とは?

最大心拍数とは、運動中に到達し得る1分間あたりの心拍数の最大値のことです。
これは「心臓がどれだけ速く拍動できるかの上限」とも言え、個人の年齢や体力によって異なります

最大心拍数を知る3つのメリット

1. 運動強度の目安になる

最大心拍数を基に自分の「心拍数ゾーン」を知ることで、運動の強度を数値で正確に把握できます。
たとえば、脂肪を効率よく燃焼させたいときは最大心拍数の60〜70%程度(ZONE 2)が理想とされており、持久力を高めたいときは70〜80%(ZONE 3)といった具合に、目的に応じたゾーンでトレーニングできます。感覚に頼らず、心拍数という客観的な指標で管理することで、無駄なく成果を出せるのが大きな利点です。

2. 安全なトレーニングが可能

最大心拍数を知らずに全力で運動をすると、気づかないうちに過度な心拍数に達してしまい、心臓や呼吸器に負担をかけすぎることがあります。
特に高齢者や持病のある方にとっては、心拍の上がりすぎは大きなリスクです。
あらかじめ自分の最大心拍数を知っておけば、「自分にとって安全な運動強度の上限」が明確になります。その結果、ケガや体調悪化を防ぎつつ、安心して運動に取り組むことができます。

3. 効率的なフィットネス効果が得られる

最大心拍数に基づいたトレーニングは、「なんとなく運動する」よりもはるかに効率的です。
脂肪燃焼、筋力アップ、持久力強化、心肺機能改善など、どの目標に対しても最適な心拍ゾーンがあり、そこを意識して運動することで、短時間でも効果的なトレーニングが可能になります。また、心拍数を継続的に記録していれば、自分の成長や疲労度の管理にも役立ち、計画的なトレーニングが実現できます。

最大心拍数は、「ただの数字」ではなく、自分の体を安全かつ賢く使うための重要な目安です。
これを活用することで、健康づくりから競技力向上まで、あらゆるレベルの人にとってメリットがあります。

最大心拍数の2つの計算方法とは?

簡単な最大心拍数計算「220-年齢」

簡単なものだと「220-年齢」です。
例えば、30歳であれば最大心拍数190、35歳であれば最大心拍数185のように計算します。
おそらく最大心拍数計算でもっとも有名な方法だと思います。ただ精度が低めです。

年齢最大心拍数
20歳200
25歳195
30歳190
35歳185
40歳180
45歳175
50歳170
55歳165
60歳160
65歳155
70歳150

高精度の最大心拍数計算と年齢別・性別一覧

「KARADALOGIC」で「220-年齢」より高精度の最大心拍数の計算ができます。
パッと一覧年齢と性別の最大心拍数の数値を載せておきます。
高精度とはいえ、最大心拍数は個人差があるので「ものさしの1つ」としてお使いください。

年齢男性最大心拍数女性最大心拍数
20歳198188
25歳195184
30歳192180
35歳189175
40歳185171
45歳182166
50歳179162
55歳176158
60歳173153
65歳162149
70歳158144

最大心拍数をもとにした有酸素運動5つのゾーン

「有酸素運動の5つのゾーン」とは、最大心拍数(MHR)を基準にして、運動の強度を5段階に分けたものです。それぞれのゾーンで、体に与える効果や燃焼されるエネルギー源が異なるため、運動目的に応じて使い分けることが重要です。

ZONE 1(非常に軽いゾーン)

ZONE 1(軽いゾーン)は、最大心拍数の50〜60%の範囲にあり、ウォーミングアップやクールダウン、または運動後の回復目的で使わいます。
このゾーンでは体への負担が少なく、主に血流促進や疲労回復を促す効果があります。

ZONE 2(軽いゾーン)

ZONE 2(中強度)は、最大心拍数の60〜70%の範囲で、呼吸はやや速くなるものの会話が可能なレベルの運動強度です。
このゾーンは脂肪燃焼に最も適しており、ダイエットや基礎代謝の向上に効果的です。長時間続けやすく、持久力向上の土台を築くのに適しています。

ZONE 3(中等度ゾーン)

ZONE 3(やや高強度)は、最大心拍数の70〜80%の範囲で、息がやや荒くなり短い会話ができる程度の強度です。
ここは有酸素運動の中心的なゾーンで、心肺機能や持久力の向上に効果があり、日常的なトレーニングにもっとも利用されるゾーンです。

ZONE 4(高強度ゾーン)

ZONE 4(高強度ゾーン)は、最大心拍数の80〜90%の範囲で、呼吸が激しくなり、会話は困難になります。
このゾーンでは乳酸が蓄積しやすく、無酸素運動の要素も強くなります。スピードや筋力を高めたい場合や競技パフォーマンスを強化したい人に効果的です。

ZONE 5(最大努力ゾーン)

ZONE 5(最大努力ゾーン)は、最大心拍数の90〜100%にあたる最も高い強度のゾーンで、会話は不可能で、短時間しか持続できない運動です。
このゾーンでの運動は、最大酸素摂取量(VO2max)を高め、爆発的なスピードやパワーを必要とする競技能力を向上させるのに適しています。

ゾーン負荷最大心拍数の割合運動強度RPE主な目的・効果
ZONE 1軽いゾーン50〜60%ウォームアップや回復に最適血行促進、回復、疲労軽減
ZONE 2中強度60〜70%息が少し上がるが会話可能脂肪燃焼、基礎代謝UP、ダイエット向き
ZONE 3やや高強度70〜80%息が少しきつくなる、短い会話なら可心肺機能の向上、持久力強化
ZONE 4高強度(無酸素寄り)80〜90%呼吸がかなり荒くなる、会話困難乳酸耐性強化、パフォーマンス向上
ZONE 5最大努力90〜100%会話不能、限界レベルの運動最大酸素摂取量UP、瞬発力・スピード強化

まとめ

最大心拍数は、運動中の自分の限界を知るための基本的かつ重要な指標です。年齢から簡単に計算できる方法もあり、自分の心拍数ゾーンを把握することで、脂肪燃焼や持久力アップ、競技力向上といった目的に応じた運動がより効率的に行えるようになります。

また、安全面でも心拍数の管理は大きな役割を果たします。無理な運動によるケガや体調不良を避けながら、継続的なトレーニングを可能にするためにも、最大心拍数を知っておくことは非常に有益です。

心拍ゾーンを上手に活用すれば、「なんとなく運動する」から「狙って成果を出す」トレーニングへと変化し、体づくりや健康管理がより充実したものになるでしょう。

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