「寝る前のスマホ、やっぱり体に悪い?」
──アメリカの大規模調査で、寝る前の電子機器使用と睡眠の質や時間に悪影響があることが明らかになりました。
特に夜型の人ほどその影響が大きいようです。
参考:成人における電子機器の使用と睡眠時間とタイミング
【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。緑のメモは僕の意見・感想です】
結論
寝る前に電子機器を使用することは、睡眠の質の低下と睡眠時間の短縮に関連しており、特に夜型の人には悪影響が大きいことが分かりました。
夜型の人のほうが悪影響を受けているのは、夜の集中力が高いのと夜更かししやすい性質があるからかもしれないですね。体内時計をより遅らせそうです。
私はバイモーダル型っぽいので、同じく悪影響を強く受けそうです。
内容の信頼性:10点満点中
9点
・12万人以上を対象にした信頼性の高い大規模調査
・複数の交絡因子を統制し、精密な統計解析を実施
・ただし横断的研究で因果関係の確定は困難
継続的な研究ではないので「電子機器を使うから睡眠が悪化するのか、睡眠が悪化している人は電子機器を使いやすくなるのか」の関係性は分からない話です。仕組みを考えると、どちらも成立すると考えられます。なので、悪循環になりやすい習慣ですね。
そのため、就寝前のスマホなどの習慣をやめるには「工夫」が必要です。
何の研究か?
寝る前のスマホやタブレットなどの電子スクリーン使用が、大人の睡眠時間や質、就寝時間にどのような影響を与えるかを検討した研究です。
研究した理由は?
これまで電子スクリーンと睡眠の関係は主に若年層で研究されてきましたが、大人を対象とした研究は少なかったため、大人における実態と影響を明らかにする必要がありました。
大人を対象とした研究は少なかったんですね。意外ですね。
【結果はどうだったか?】
寝る前のスクリーン使用と睡眠の関係
平日の睡眠時間
毎晩寝る前にスマホやタブレットなどのスクリーンを使用している人は、使っていない人に比べて、
➡ 7.64分 睡眠時間が短くなっていました。
平日の就寝時間
スクリーンを使用する人は、
➡ 18.82分 遅く寝ている傾向がありました。
つまり、夜更かしになりやすいということです。
◆ 睡眠の質
スクリーン使用者の中で、「よく眠れなかった」と感じている人の割合は、
➡ 33%も高くなっていました。
睡眠時間は7.64分しか短くなっていないので、睡眠の質が下がっていた可能性がありますね。なぜ、可能性でしかないかというと睡眠時間7.64分短縮は平均でしかないからです。ひょっとしたら、「よく眠れなかったと感じている人」はもっと睡眠時間が短くなっている可能性もあるからです。
夜型の人(夜に活動的なタイプ)はどうか?
この研究では、体内時計のタイプ(「クロノタイプ」)にも注目しました。
夜型の人(=夕方以降に元気になるタイプ)では、
- 平日の睡眠時間がさらに短く(8.36分の短縮)
- 就寝時間もさらに遅く(15.62分遅れ)
という傾向が見られました。
これは、夜型の人がすでに遅く寝る傾向にあるため、さらにスクリーン使用がそれを後押ししてしまうためです。
混乱しました。「15.62分遅れって、平均より小さいやん」と思ったんですが、そうではなく。
夜型の人はもともと就寝時間遅いので、全体の就寝時間を遅れる影響を与える。しかも、夜型の中でも寝る前のスクリーン使用がある人ない人で15.62分遅れの差があるねって話ですね。これ、数値の論理クイズに使えそうですね。
1週間で見ると?
たった数分でも毎晩積み重なると、
➡ 1週間で約50分も睡眠時間が減少
わずかに見えても、体のリズムにとっては大きな違いになります。
「スクリーン使用者の中で、「よく眠れなかった」と感じている人の割合は、 ➡ 33%も高くなっていました。 」とある通り、
睡眠時間より、睡眠満足度や日中の覚醒度(活動力や集中力など)に悪影響が強そうですね