U2OS細胞とは、ヒトの骨肉腫(osteosarcoma)から樹立された培養細胞株です。
研究室で長期間培養・増殖できるため、がん研究や細胞生物学の実験に広く使われています。
主な特徴は次のとおりです。
- 由来:ヒト骨肉腫
- 細胞株名:U-2 OS / U2OS
- 増殖様式:培養皿に付着して増殖する接着性細胞
- 形態:比較的大きく、平たく広がった細胞形態を示す
- p53:一般に野生型p53を保持していることで知られる
- 主な用途:DNA損傷応答、細胞周期、DNA修復、細胞老化、がん関連シグナル、薬剤評価など
重要なのは、「ヒトの正常な骨細胞」ではないという点です。
骨肉腫患者の腫瘍から得られた細胞をもとにしたがん細胞株なので、正常な骨芽細胞とは性質が異なります。
たとえば論文に、“U2OS cells were treated with …”と書かれていれば、基本的には「培養したヒト骨肉腫由来U2OS細胞に○○処理を行った」という意味です。
研究ではこの細胞に遺伝子改変を加えて、
体内時計の遺伝子の活動を「光」として連続測定できるようにしたU2OS細胞がよく使われます。
たとえば、
時計遺伝子(BMAL1、PER2など)の活動
→ ルシフェラーゼという発光酵素を作る
→ 細胞が光る
→ 光の強さを測ることで時計遺伝子の活動が分かる
という仕組みです。


