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光療法とは?睡眠の効果と活用方法を解説

光療法は、不眠症の改善や睡眠の質向上に寄与する有効な手段として注目されています。
この療法は、睡眠中の覚醒時間を短縮し、主観的な睡眠の質を高めるだけでなく、日中の覚醒感や気分の改善にも効果を発揮します。
本記事では、光療法の具体的な効果とその活用方法について、科学的な根拠を基に解説します。

不眠症における光療法:系統的レビューとメタ分析を参考にしています。

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執筆者:メンタルコーチしもん
・メンタルと睡眠の専門家 / 作家 / 講師
YouTube登録者数1.4万達成
・5年以上の双極性障害とうつを克服
・29年間の睡眠障害を克服
・IQ上位0.1%『GIFTED EYES』メンバー
・上級睡眠健康指導士
著書
眠れない理由を知って眠れる方法を知れば安眠
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光療法の効果は?

睡眠中の覚醒時間 の短縮

中途覚醒の改善と捉えてOK。
客観的データ:11.2分の短縮が観察されました(時間のばらつきは11.5分)。
主観的な測定:36.4分の短縮(時間のばらつきは15.05分)。

主観的な睡眠の質の改善

睡眠日誌やアンケート調査を基に、光療法が患者の主観的な睡眠の質を改善する可能性が示されています。
主観的には総睡眠時間(TST)が改善したと報告する患者が多いが、統計的には有意差が確認されなかった。
※睡眠は、主観と客観にズレがあるもの。
睡眠錯誤と逆説性不眠症とは?眠れているのに眠れないと感じる原因と対処法を徹底解説

気分改善効果

光療法は、患者の気分やストレス軽減に寄与する可能性があります。

日中の覚醒と疲労軽減

光療法は、睡眠の質改善を通じて日中の覚醒状態疲労感の軽減に寄与する可能性があるとされています。

注意:概日リズム睡眠覚醒障害の人は除外されています

この論文は不眠症の人を対象としているため、概日リズム睡眠覚醒障害の人は除外しています。
もちろん、概日リズム睡眠覚醒障害の人の中にも不眠症の人はいますが、純粋に不眠症の人のみを絞るためです。
そのため、光によって「寝つきが良くなる(入眠潜時の短縮)」や「睡眠時間が伸びる(睡眠の覚醒時間の短縮、入眠潜時の短縮があるため)」可能性はあります。
というより、仕組み的に体内時計が整うと「寝つきは良くなります」。

睡眠が向上する光の条件は?

強度 (lux)照射時間 (h)累積量 (lux-h)波長や特徴
10,000 lux0.5時間5,000 lux-h白色光

他の条件もあるが、これを基準とします。
10,000 luxなら30分。
5,000 luxなら1時間。
2,500 luxなら2時間。
1,000 luxなら5時間。
※光の強さluxが下がるほど、累積luxが同じでも、効果は下がるかもしれません。

具体的にどう光を浴びるか?

候・環境直射光 (lux)理論上の必要時間 (h)
晴れの日50,000~100,000 lux20分
薄曇り約10,000~20,000 lux20~30分
厚い曇り・雨の日約1,000~5,000 lux1~5時間
室内(窓越し含む)約500~2,000 lux2.5~10時間

※晴れの日は、50,000~100,000 luxなので理論上は3~6分でもOKですが、光療法は基本20分以上であるため、最低時間を20分としています。

「厚い曇り・雨の日」の場合は、光療法用デバイス(10,000ルクス)を活用するのが理想的です。

体を活動的に動かすことも含めると、起床後に30分ほどの外での活動があるのがおすすめです。
朝散歩、徒歩や自転車通勤などですね。

ポイントと補足

  1. 晴れの日:
    • 晴れた日の直射日光は50,000~100,000 luxと非常に強力です。
    • 理論上は3~6分でも十分ですが、光療法は通常20分以上を基準としているため、最低でも20分浴びることを推奨します。
  2. 薄曇りの日:
    • 約10,000~20,000 luxの光が得られるため、晴れの日と比較するとやや長めの20~30分が必要です。
  3. 厚い曇り・雨の日:
    • 約1,000~5,000 luxと照度が低いため、1~5時間浴びる必要があります。
    • 光療法デバイス(10,000 lux以上) を活用するのが理想的です。
  4. 室内(窓越し含む):
    • 室内の照度は非常に低いため、2.5~10時間の光曝露が必要です。
    • 窓越しの光や室内照明だけでは十分な効果を得にくいため、光療法デバイスの使用を推奨します。
      光線療法ライト 12000lux

光療法デバイスの活用

  • 10,000~12,000 luxの光療法デバイスは、天候に左右されずに安定した光曝露を得られるため、不眠症の改善や体内時計の調整に非常に便利です。
    光線療法セラピーライト 12000lux
  • 特に「厚い曇りや雨の日」や「室内中心の生活」を送る場合に有効です。

夜明けシミュレーションとは?

夜明けシミュレーションは、人工的に朝の光を再現することで、体内時計を調整し、快適な目覚めをサポートする方法です。
この技術は、特に冬の暗い朝や寝室が自然光を取り入れにくい環境で役立ちます。
夜明けシミュレーションとは?快適な目覚めと体内時計を整える最新テクニック

光療法まとめ

光療法は、不眠症の改善において有効な手段であり、特に睡眠中の覚醒時間を短縮し、主観的な睡眠の質を向上させる効果があります。
また、体内時計を整えることで寝つきを良くし、日中の疲労感やストレス軽減にも寄与します。
適切な光の強度や照射時間を意識し、天候や環境に応じて光療法デバイスを活用することで、安定した効果を得られるでしょう。
特に朝の30分間の光曝露を生活に取り入れることで、より健康的な睡眠と覚醒リズムを手に入れることが期待できます。

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