【セロトニン仮説】うつ病=セロトニン不足が関連する科学的証拠なし

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うつ病とセロトニン不足のアンケート、お答えいただきありがとうございました。

▼セロトニンとうつ病に関するアンケート

▼うつ病の原因がセロトニン不足と思う理由は?

「実際のところどうなのか?」というところですよね。

野上しもん
・29年間の睡眠障害を克服
・5年以上のうつ病と双極性障害を克服
・上級睡眠健康指導士
・メンタル心理カウンセラー
・食生活アドバイザー
メンタルと睡眠のYouTube登録1万人
著書
眠れない理由を知って眠れる方法を知れば安眠
脱・中途覚醒 “夜中に目覚める”悩みが消える
12歳になるまでに読みたい 「子どもの睡眠」

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うつ病=セロトニン不足が関連する科学的証拠なし

結論を先にいうと、「うつ病=セロトニン不足が関連する科学的証拠なし」
うつ病はセロトニン濃度やセロトニンの活性化と関係がある「セロトニン仮説」は単なる仮説であって、2022年の研究段階では、科学的な証拠がない仮説です。
でも「うつ病=セロトニン不足」は、とてもシンプルな考えな分、望まれていた考え方でもありました。

うつ病のセロトニン理論:証拠の体系的な包括的レビュー:2022年
https://www.nature.com/articles/s41380-022-01661-0

研究者たちは次のように締めくくっています。
「うつ病のセロトニン理論は経験的に実証されていないことを認めるべき時が来たと私たちは提案する。」

ただそれでもセロトニンは大事

ただそれでもセロトニンは大事です。
セロトニンはメンタルや睡眠に好影響を与えるものなので、うつ病改善のきっかけとはなるからです。
食べ物からセロトニンを高める場合は(トリプトファンをとる)、タンパク質を多めにとれるのもメリットです。

セロトニンを高めずに、非薬物療法(散歩や認知行動療法やACTなど)を行うよりも
セロトニンを高めて、非薬物療法(散歩や認知行動療法やACTなど)を行ったほうが「行いやすく、効果も高まる」と考えているためです。
タンパク質もとれるので、体を整うのも良いですよね。

つまり、
セロトニン高い低いは、うつ病とは関係ないけど
セロトニンが高い方が、うつ病を改善していく上のサポートにはなるよね
、と考えています。

「うつ病=セロトニン不足が原因」と強く考えた場合のデメリット

うつ病=セロトニン不足が原因」と強く考えた場合のデメリットは、
「セロトニンを高めれば、うつ病が治る」と考えてしまうことです。
もっと深ぼると「抗うつ剤をやめにくくなること」です。
セロトニンに影響を与えている抗うつ剤を飲んでいる場合、セロトニンが原因と思っているとやめにくいですよね。
さらに、うつ病が再発したときに「セロトニンの影響だから、とりあえず抗うつ剤」となる可能性もあります。

「セロトニンはうつ病を改善していくサポートとして大事」ぐらいに思うのがちょうどよさそうです。

うつ病は「まずは抗うつ薬に頼らない方法から行っていくこと」が大事

どうしてもしんどい、生活が保てない場合は、お医者さんと相談して判断するのが良いと思いますが、
「まずは薬に頼らずにうつ病を改善していきたい」とお医者さんに相談するのがおすすめです。

その理由の1つとして、「やっぱりセロトニンが大事」というのがあります。
セロトニンに影響を与える抗うつ剤はサポートになりますが、
抗うつ剤を長期的に飲み続けると「セロトニン濃度の基準値が下がる可能性がある」という結果が先ほどの2022年の結果がでています。
個人的には、「うつ病の症状をなくす」だけではなく「うつ病改善後、再発せず、豊かな生活を送る」のが大切と考えているため、セロトニン濃度の基準値が下がるのはちょっと困るところです。
(このあたりは個人の価値観だと思います)

そのため、「まずは抗うつ薬に頼らない方法から行っていくこと」が大事です。
現在、抗うつ薬を飲んでいる場合は「薬を飲みながら、抗うつ薬に頼らない方法を行っていくこと」が大事です。


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