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メラトニンで体内時計を整えたい場合は18~20時に1mgの少量でも効果【2022年】

メラトニンは「睡眠ホルモン」として知られていますが、実は体内時計(概日リズム)を調整する働きもあります。

今回は、健康な人と精神疾患のある人を対象に、メラトニンサプリメントやメラトニン作動薬が睡眠や体内時計にどのような影響を与えるのかを調べた、ランダム化比較試験(RCT)の系統的レビュー・メタ分析を紹介します。

参考:メラトニン作動薬は、健康な被験者および精神疾患患者の睡眠覚醒リズムと概日リズムに影響を与える:ランダム化比較試験の系統的レビューとメタ分析【2022年】

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

結論

メラトニンサプリメントやメラトニン作動薬は、睡眠・覚醒リズムや体内時計を前倒し(位相前進)する効果が確認されました。
また、その効果は「いつ飲むか」と「どのくらいの量を飲むか」によって変わることも示されました。

精神疾患のある人でも同様の効果が期待されましたが、研究数が少ないため、今後さらに質の高い研究が必要と結論づけられています。

内容の信頼性

9.5 / 10点

  • ランダム化比較試験(RCT)をまとめた系統的レビュー・メタ分析
  • 12,719件の論文を検索
  • 最終的に38件のRCTを採用
    • 健康な人:30件(1,294人)
    • 精神疾患患者:8件(687人)
  • Cochraneのバイアス評価ツールで研究の質を評価
  • 一方で、精神疾患患者を対象とした研究はまだ少なく、確実性は健康な人ほど高くありません。

何の研究か?

メラトニンサプリメントやメラトニン受容体作動薬が、

  • 睡眠・覚醒リズム
  • 体内時計(概日リズム)
  • 睡眠の質

に与える影響を、健康な人と精神疾患のある人で比較・検証した研究をまとめたメタ分析です。

研究した理由は?

メラトニンは不眠症や時差ぼけなどで広く利用されています。

しかし、

  • 本当に体内時計を整えるのか
  • どのタイミング・どの量が最も効果的なのか
  • 精神疾患のある人にも有効なのか

については、研究結果がばらついていたため、それらを総合的に評価することが目的でした。

結果はどうだったか?

目的服用時間服用量この研究で示された結果
体内時計を早めたい18〜20時頃0.3〜1mg程度(少量)体内時計が改善
寝つきを改善したい18〜20時頃0.3〜1mg程度(少量)睡眠潜時が短縮
睡眠の質を高めたい就寝約1時間前5mg睡眠効率が改善

薄暗い環境でメラトニン分泌が始まる時刻の約3時間前

健康な人

健康な人では、メラトニンサプリメントやメラトニン作動薬によって、睡眠・覚醒リズムや体内時計が前倒し(位相前進)し、寝つきが改善することが確認されました。

メタ分析では、寝つきの改善効果は標準化平均差(SMD)=-0.639(95%信頼区間:-0.968~-0.310)で、中程度の改善効果が示されました。

さらに詳しく分析すると、効果は服用する時間と服用量によって異なることも分かりました。

  • 18〜20時頃に服用すると、寝つき(睡眠潜時)が改善しやすい
  • 0.3mg・1mgといった少量でも寝つきの改善がみられた
  • 一方、5mgでは睡眠効率(ベッドにいる時間のうち実際に眠っていた割合)が改善する傾向がみられた
  • ラメルテオンタシメルテオンなどのメラトニン受容体作動薬でも、寝つきや睡眠の改善効果が確認された研究がありました。

つまり、この研究では、

  • 体内時計を前に進めたい場合は、比較的少量を夕方(18〜20時頃)に服用する方法
  • 睡眠の質や睡眠効率を高めたい場合は、やや多めの量が有効となる可能性

が示されました。ただし、最適な服用量や服用時間は目的によって異なるため、一律ではなく個人に合わせて調整することが重要だと研究者らは述べています。

メラトニンを飲む時間帯が「18~20時頃」と早いのは、「寝るために飲むのではなく、 体内時計を早めるために夕方〜夜の早い時間に飲む」からです。
薄暗い環境でメラトニン分泌が始まる時刻の約3時間前が良いとのこと。

精神疾患のある人

統合失調症、うつ病、双極症、ADHDなどを対象とした研究でも、体内時計や睡眠リズムを改善する可能性が示されました。

例えば、

  • 統合失調症では、睡眠効率や夜間のメラトニン分泌が改善した研究
  • うつ病では、寝つきや睡眠の質が改善した研究
  • ADHDでは、睡眠・覚醒リズムが前倒しになった研究

などが報告されています。

ただし、精神疾患を対象とした研究は8件(687人)とまだ少なく、病気の種類や服用している薬、研究方法もさまざまでした。

そのため著者らは、「メラトニン作動薬は有望な治療法である可能性は高いが、効果を確実に判断するには、より大規模で質の高いランダム化比較試験が必要である」と結論づけています。

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