「柔軟性を高めたいなら、どのくらいストレッチすればいいの?」
そんな疑問に答えるため、最新の系統的レビューとメタ分析が、静的ストレッチングの最適な量を明らかにしました。
参考:【2025年】柔軟性向上のための静的ストレッチング量の最適化:系統的レビュー、メタ分析、多変量メタ回帰分析
【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。緑のメモは僕の意見・感想です】
結論
成人の柔軟性を高めるには、1回のセッションで約4分、週に合計10分の静的ストレッチが最も効果的で、それ以上伸ばしても追加の効果はほとんど期待できません。
1回あたり4分で、一時的な最大効果。週の場合は合計10分で、継続的な最大効果という意味です。1回のストレッチとは、1つの筋肉に対してです。全体のストレッチが4分という意味ではないです。
内容の信頼性:9/10
7つの大規模データベースから189件の研究・成人6654名を対象にした信頼性の高い系統的レビューと多変量メタ回帰分析です。
何の研究か?
静的ストレッチが柔軟性に与える効果を改めて数値化し、どのくらいの時間・頻度で行えば最大限の効果が得られるかを統計的に導き出した研究です。
静的ストレッチは、筋繊維を傷つけることもあるので、時間と頻度が分かることは非常にありがたいですね。
研究した理由は?
静的ストレッチは多くの人が日常的に行っていますが、最適な**「量」「頻度」「強度」については専門家の間でも意見が分かれていました。
そこで、多くのデータをまとめて、誰でも実践できる効果的なストレッチ量の目安**を示すために行われました。
🔹結果はどうだったか?
✅ 急性ストレッチ(1回のみ) は中程度の効果(Hedges’ g=0.63)
✅ 慢性ストレッチ(継続) は大きな効果(Hedges’ g=0.96)
✅ 筋肉の部位ではハムストリングスが特に伸びやすい
✅ 元々の柔軟性が低い人ほど改善度が大きい
✅ 性別・年齢・トレーニング経験は大きな影響なし
✅ 1回4分、週10分のストレッチが柔軟性改善を最大化する目安
意外だったのが「 性別・年齢・トレーニング経験は大きな影響なし」ですね。「女性、若い、トレーニング経験がある」のほうが効果が高いと思っていました。筋肉部位ごとのストレッチ法を列挙しておくと、1週間のストレッチスケジュールができそうですね