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30分座るごとに2分の軽い運動を行うことは身体的・精神的な負担を軽くする【2021年】

デスクワークでは、長時間座り続けることによって、肩や腰などの不快感、疲労、ストレス、血糖値への悪影響が生じる可能性があります。

この論文では、仕事の合間に短い運動を行う「アクティブ・マイクロブレイク」が、オフィスワーカーの身体面・精神面・代謝面にどのような影響を与えるのかを、過去の研究を集めて検討しています。

参考:オフィスワーカーの身体的および精神的健康に対するアクティブなマイクロブレイクの効果:系統的レビュー【2021年】

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

結論

30分座るごとに、2〜3分程度の軽い運動を行うことは、身体的・精神的な負担を軽くする可能性があります。

具体的には、筋肉や関節の不快感、身体的疲労、精神的疲労、ストレス、食後血糖などに改善がみられました。一方で、仕事の生産性を低下させる明確な結果は確認されませんでした。

ただし、検討された研究は6件、参加者は合計232人に限られているため、より確かな結論を得るには、今後さらに質の高い研究が必要です。

内容の信頼性:8点/10点

項目内容
研究方法複数の研究を一定の基準で選び、まとめて評価するシステマティックレビュー
最初に見つかった文献599件
最終的な分析対象比較試験6件
参加者数合計232人
男女の内訳男性118人、女性114人
平均年齢27.2歳
研究の評価方法PEDro尺度、MPSER尺度
研究の質全体として中程度〜高い
主な限界研究数が6件と少ない、参加者数が限られる、休憩時間や運動内容が研究ごとに異なる
信頼性の判断比較

この論文は、複数の研究を一定の基準で選び、まとめて評価したシステマティックレビューです。

最初に599件の文献が見つかり、その後、重複や研究条件に合わない文献を除外し、最終的に6件の比較試験が分析対象となりました。対象者は合計232人で、男性118人、女性114人、平均年齢は27.2歳でした。

研究の質は、PEDro尺度と、著者らが人間工学研究向けに作成したMPSER尺度によって評価され、全体として中程度から高い質と判断されています。

一方で、対象となった研究数が6件と少ないこと、参加者数が232人にとどまること、休憩の時間や運動内容が研究ごとに異なることから、信頼性を満点とは評価できません。

何の研究か?

座って仕事をするオフィスワーカーを対象に、短時間の運動休憩が健康や仕事に与える効果を調べた研究です。

論文では、アクティブ・マイクロブレイクを、座り続ける時間を中断して行う短時間の軽い運動として扱っています。

主に検討された内容は、次のとおりです。

  • 筋肉や関節の不快感
  • 身体的・精神的な疲労
  • ストレスや気分
  • 血糖値などの代謝指標
  • タイピング速度などの仕事の生産性

対象となった6件の研究では、軽い歩行、立位、ストレッチ、肩や首、上半身、下半身を動かす運動などが行われました。

研究した理由は?

長時間座り続ける働き方が、オフィスワーカーの健康や仕事に悪影響を与える可能性があるためです。

論文では、一般的な人は1日に8〜9時間を座って過ごし、その多くが職場で発生していると説明しています。

長時間の座位は、糖尿病、肥満、心血管疾患、早期死亡のリスクと関係するとされ、首、上肢、腰などの筋骨格系障害にもつながる可能性があります。オフィスワーカーの20〜60%が、仕事に関連する筋骨格系障害を抱えていると報告されています。

また、座りがちな生活は、うつ、認知機能の低下、認知症リスク、生活の質の低下など、精神面にも関係するとされています。

こうした問題に対し、短時間で実施できる運動休憩が、健康を守りながら仕事の生産性も維持できる方法になるかを確認することが、この研究の目的です。

結果はどうだったか?

分野わかった効果結果
身体筋肉や関節の不快感を軽減軽い歩行やストレッチは、座ったまま休むより効果が大きい傾向
身体身体的な疲労を軽減30分ごとに2分歩く方法や「20分座る・8分立つ・2分歩く」方法で改善
精神疲労感を軽減短時間の軽い歩行で、座り続ける場合より疲労感が低下
精神ストレスを軽減する可能性1時間ごとの運動を13週間続けた研究で、ストレスに変化が確認された
気分明確な改善は確認できず疲労感や活力に有意な差がみられない研究もあった
血糖値食後血糖を改善20分ごとに2分歩いた場合、血糖AUCが有意に改善
血圧・脂質明確な変化なし血圧、総コレステロール、中性脂肪には有意な改善なし
認知機能一部の記憶をわずかに改善エピソード記憶は少し改善したが、その他の認知機能には差がなかった
生産性低下しない可能性が高いタイピング速度などに明確な悪影響は確認されなかった

6件の研究をまとめた結果、アクティブ・マイクロブレイクには、主に次のような効果が示されました。

身体への効果

軽い歩行やストレッチを含む休憩は、座ったまま休む場合と比べて、筋肉の不快感や身体的疲労を軽減する傾向がありました。

ある研究では、20分座る、8分立つ、2分歩くという「20-8-2」の方法を行ったグループで、筋骨格系の不快感と身体的疲労が減少しました。

別の研究では、30分座るごとに2分間歩いたグループで、座り続けたグループよりも身体的疲労が少なくなりました。

また、静的な作業を行う人を対象とした研究では、休むだけの休憩よりも、運動を行う休憩のほうが、筋骨格系の不快感を減らす効果が大きい結果となりました。

精神面への効果

短時間の運動休憩は、疲労やストレスを軽減する可能性が示されました。

30分ごとに軽い歩行を行った研究では、座り続けた場合と比べて、自己申告による疲労感が低下しました。

13週間にわたり、1時間ごとに短い運動を行った研究では、仕事に関連するストレスについて、グループと時間の組み合わせに有意な変化が確認されました。

一方、気分に関する疲労感や活力については、明確な有意差が確認されなかった研究もありました。

血糖値などへの効果

5時間座り続ける条件、20分ごとに2分立つ条件、20分ごとに2分歩く条件を比較した研究では、軽い歩行を行ったグループで、食後血糖を示す血糖AUCが有意に改善しました。

ただし、血圧、総コレステロール、中性脂肪については、統計的に明確な変化は確認されませんでした。

認知機能への効果

30分ごとに2分間の軽い歩行を行った研究では、多くの認知機能の項目に統計的な差はみられませんでした。

ただし、エピソード記憶については、運動を行ったグループでわずかな改善が確認されました。

生産性への影響

アクティブ・マイクロブレイクによって、仕事の生産性が低下したという明確な結果は確認されませんでした。

ある研究では、タイピング速度に統計的な差はありませんでした。論文全体としても、短時間の運動休憩は、健康面の利益が期待できる一方で、生産性を損なう可能性は低いとまとめています。

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