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【眼精疲労】20分ごとに6メートル先を6秒見る方法は「ドライアイを自覚症状レベルでは軽減」【2022年】

パソコン作業による目の疲れや乾燥を防ぐ方法として、「20分ごとに、20フィート先(約6メートル)を、20秒間見る」という「20-20-20ルール」が知られています。
本研究では、このルールに基づいて休憩を促す仕組みを使い、目の疲れ、ドライアイ症状、両目を連携させる機能にどのような変化が起こるかを調べました。

参考:デジタル機器使用時の休憩が眼精疲労、ドライアイ、両眼視に及ぼす影響:20-20-20ルールの検証【2022年】

【研究や論文は、chatGPTに著作権に配慮して、要点をまとめてもらっています。[ ]のメモは僕の意見・感想です】

結論

20-20-20ルールに基づく休憩の通知は、デジタル機器の使用による目の疲れとドライアイの自覚症状を軽減しました。

一方で、通知を中止してから1週間後には、その改善効果は維持されていませんでした。
また、2週間の実施では、涙の状態や目の表面の状態、両目の機能の多くに明確な改善は確認されませんでした。

つまり、20-20-20ルールは、パソコン作業中の目の不快感を一時的に軽減する方法として有効ですが、目の状態そのものを短期間で大きく改善する方法とは確認されませんでした。

内容の信頼性:7点/10点

この研究は、専門学術誌に掲載された査読付き論文であり、目の疲れに関する質問票だけでなく、涙、まばたき、目の表面、両目の機能などを複数の方法で測定しています。そのため、一定の信頼性があります。

一方、研究対象者は症状のあるパソコン利用者29人と少なく、実施期間も2週間でした。著者らも、2週間では両目の機能やドライアイの客観的な兆候を十分に改善するには短かったと結論づけています。

以上から、今回参加した人たちにおける短期的な効果は参考になりますが、すべての人に同じ結果が当てはまるか、長期間続けた場合にどうなるかまでは、この研究だけでは判断できません。

何の研究か?

項目内容
研究目的20-20-20ルールに基づく休憩が目に与える影響を調べる
調査した内容デジタル機器による目の疲れ
ドライアイの症状や目の表面の状態
ピント調節や両目の位置合わせなどの両眼視機能
参加者パソコン使用時に目の症状がある29人
使用した方法ウェブカメラを使い、休憩・視線・まばたきを確認する専用ソフトを使用
ソフトの役割20-20-20ルールに基づき、利用状況に合わせて休憩を通知
測定時期休憩通知を使う前
休憩通知を2週間使った後
通知を中止してから1週間後

20-20-20ルールに基づいて休憩を取ることが、次の3つに与える影響を調べた研究です。

  • デジタル機器の使用による目の疲れ
  • ドライアイの症状や目の表面の状態
  • ピント調節や両目の位置合わせなどの両眼視機能

研究には、パソコン使用時に目の症状がある29人が参加しました。

参加者のノートパソコンには、ウェブカメラを利用して休憩、視線、まばたきを確認する専用ソフトが導入されました。このソフトは、20-20-20ルールに基づいて、それぞれの利用状況に応じた休憩通知を出しました。

測定は、次の3つの時点で行われました。

  1. 休憩通知を使う前
  2. 休憩通知を2週間使った後
  3. 通知の使用を中止してから1週間後

研究した理由は?

研究の目的は、20-20-20ルールに基づく休憩が、実際に目にどのような利益をもたらすかを評価することです。

特に、本人が感じる目の疲れや乾燥感だけでなく、涙の状態、目の表面、まばたき、ピント調節、両目の連携機能などにも変化があるかを調べました。

結果はどうだったか?

評価項目より明確な結果表現
休憩回数1日に取る休憩回数が統計学的に有意に増加した
パソコン作業の継続時間連続してパソコンを使用する時間が統計学的に有意に短縮した
1回あたりの休憩時間1回の休憩時間が統計学的に有意に短縮した
デジタル機器による目の疲れ目の疲れに関する【自覚症状】が統計学的に有意に減少した
ドライアイの自覚症状乾燥感や不快感などの【自覚症状】が統計学的に有意に減少した
通知中止後の症状通知中止から1週間後には、【自覚症状】の有意な減少は確認されなかった
ピント調節の切り替え能力ピント調節を切り替える能力が統計学的に有意に向上した
その他の両眼視機能統計学的に有意な変化は確認されなかった
涙や目の表面の状態統計学的に有意な変化は確認されなかった
総合結果目の疲れとドライアイの自覚症状は減少したが、涙や目の表面の客観的な状態には変化がなかった

休憩の取り方に変化が見られた

20-20-20ルールに基づく休憩通知を使用すると、参加者が1日に取る休憩の回数は増加しました。
一方で、パソコン作業を続ける時間と、1回あたりの休憩時間は短くなりました。つまり、長時間作業した後にまとめて休むのではなく、短い休憩をこまめに取るようになったと考えられます。

これらの変化には、統計学的に意味のある差が確認されました(p≦0.015)。この結果から、休憩通知には、パソコン作業中の休憩の取り方を変える効果があったことが示されています。

目の疲れとドライアイの自覚症状が改善した

休憩通知を2週間使用した後には、デジタル機器の使用による目の疲れが軽減しました。
また、目の乾燥感や不快感など、参加者本人が感じていたドライアイの症状にも改善が見られました。これらの変化にも、統計学的に意味のある差が確認されています(p≦0.045)。

この結果は、20-20-20ルールに基づいてこまめに休憩を取ることが、パソコン作業中に感じる目の疲れや乾燥感を和らげる可能性を示しています。

通知をやめると改善効果は続かなかった

目の疲れやドライアイの自覚症状は、休憩通知を使っている間には改善しました。
しかし、通知の使用を中止してから1週間後には、その改善は維持されていませんでした(p>0.05)。

つまり、この研究では、20-20-20ルールによる症状の軽減は、通知を使ってこまめに休憩している間に見られたものの、通知をやめた後まで続く効果は確認されませんでした。

ピント調節の切り替え能力は改善した

両眼視機能の検査では、「ピント調節を素早く切り替える能力」に改善が見られました(p=0.010)。

これは、近くや遠くに視線を移したときに、目のピントを切り替える機能に関するものです。パソコン画面のような近い距離を長時間見続けると、ピント調節に負担がかかることがあります。

今回の結果では、こまめに休憩を取ることによって、このピント調節の切り替えがしやすくなった可能性が示されました。

その他の両眼視機能には明確な変化がなかった

一方で、ピント調節の切り替え能力以外の両眼視機能には、明確な変化が確認されませんでした(p≧0.051)。

研究では、視力、両目の位置関係、立体的に見る能力、両目を内側や外側に動かす能力、近くを見るときに両目を寄せる能力など、複数の項目が測定されました。

しかし、2週間の休憩通知の使用では、これらの機能が全体的に改善したとは判断できませんでした。

涙や目の表面の状態には変化がなかった

参加者本人が感じるドライアイ症状は改善しましたが、涙や目の表面を調べる客観的な検査では、明確な変化が確認されませんでした(p≧0.089)。

具体的には、次のような項目が測定されました。

  • 涙の量
  • 涙が目の表面に安定して残る時間
  • 目の充血
  • 角膜や結膜の状態
  • まばたきの回数
  • まぶたが完全に閉じない不完全なまばたき
  • 涙の油分の層の厚さ
  • まぶたが目の表面に触れる部分の状態

これらの検査項目には、20-20-20ルールによる明確な改善は見られませんでした。

つまり、参加者が感じる乾燥感や不快感は軽くなったものの、涙や目の表面の状態そのものが改善したことまでは確認できませんでした。

自覚症状には効果があったが、目の機能や状態への影響は限定的だった

今回の研究では、20-20-20ルールに基づく休憩通知によって、休憩の回数が増え、デジタル機器による目の疲れやドライアイの自覚症状が軽減しました。

一方で、涙の状態や目の表面、両眼視機能の多くには、明確な改善が見られませんでした。

また、目の疲れや乾燥感の改善は、通知を中止してから1週間後には維持されていませんでした。

以上から、20-20-20ルールは、パソコン作業中に感じる目の疲れや乾燥感を一時的に軽減する方法としては有効と考えられます。ただし、2週間の実施では、涙や目の表面、両眼視機能を大きく改善する効果までは確認されませんでした。

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