こんにちは。メンタルコーチのしもんです。
今回は、「自信をつけるにはどうしたらいいの?」というテーマでお話ししていきます。
僕はこれまで、カウンセリングやコーチング、そしてプライベートも含めて、多くの方の相談に乗ってきました。
その中で、本当によく聞く悩みの一つが、「自信をつけたいです」というものです。
「もっと自信を持ちたい」
「自分を信じられるようになりたい」
そんな思いを抱えている方はとても多いんですよね。
そして、その気持ちは僕自身もよく分かります。
なぜなら、僕も人生のかなり長い期間、自分を見失っていた時期があったからです。
どうしても自分を信じることができず、
「自分には価値がないんじゃないか」
「自分は大丈夫なんだろうか」
と、自分自身を疑ってしまうことがありました。
そして当時の僕は、「自信さえあれば何とかなるはずだ」と思っていたんです。
だからこそ、「自信をつけたい」という相談を受けると、その気持ちはとてもよく理解できます。
ただ、そうした相談を受ける中で、僕が気づいたことがあります。
それは、多くの人が、自信について少し誤解しているかもしれないということです。
実はここに、自信を手に入れようとしてもうまくいかない大きな理由が隠れているのです。
そもそも自信とは何かを説明できない人がとても多い
僕がよく感じていた問題があります。
それは、「自信をつけたい」と言っているけれど、そもそも自信とは何かを説明できない人がとても多いということです。
実は、過去の僕自身もそうでした。
「自信が欲しい。」
「もっと自信を持てるようになりたい。」
そう思っていたのですが、
「じゃあ、自信って何?」
と聞かれるとうまく答えられなかったんですね。
そしてこれは、多くの相談者さんにも共通していました。
僕が、「あなたが欲しい自信って、具体的にはどんなものですか?」と質問すると、「よく分からないけれど、自信はあった方がいいと思うんです」という答えが返ってくることが少なくありませんでした。
つまり、自信を求めているにもかかわらず、自信そのものの正体が曖昧なままになっていることが多いのです。
では、自信とは一体何なのでしょうか。
まずはそこから考えていきましょう。
【質問】自信とは、どういったものだと思いますか?
あなたは「自信」と聞いて、どのようなものを思い浮かべますか?
おそらく、人によってさまざまな考え方があると思います。
例えば、
- 自分に価値を感じられること(自己肯定感)
- 「自分ならできる」と思えること(自己効力感)
- 自分自身への信頼感
- 自分を信じられる感覚
などを思い浮かべる方もいるでしょう。
実際、「自信」という言葉はとてもよく使われます。
しかし、その意味は意外と曖昧です。
同じように「自信を持とう」と言っていても、
人によって、
- 自己肯定感のことを指している
- 自己効力感のことを指している
- 自己信頼のことを指している
など、意味が少しずつ違っていることが少なくありません。
そのため僕は、「自信」という言葉には、人それぞれ異なる意味が含まれているように感じています。
そこで今回は、自信をつける=自分を信じることという意味でお話ししていきます。
まずは、「どうすれば自分を信じられるようになるのか」というお話をしていきます。
そして最後に、「そもそも自分を信じるとはどういうことなのか」についてもお伝えしたいと思います。
自信=「自分」という人間を信じること
まず、「自分を信じる」とは何か。それは、自分という人間を信じることです。
例えば僕であれば、「しもんという人間を信じること」という意味になります。
そして、この考え方を理解するためには、「他人を信じること」と同じように考えてみると分かりやすくなります。
他人を信じることと同じように考えると、どうすれば自信がつくのかも見えやすくなってくるのです。
では、少し考えてみてください。
「あなたは、どのような人を信頼しますか?」
例えば、
・いつも素直に話してくれる人
・いつも嘘をついたり、隠し事をしたりする人
どちらの方が信頼できるでしょうか。
おそらく多くの方は、素直に話してくれる人の方が信頼しやすいと感じるのではないでしょうか。
つまり、自分を信じるためには、自分に嘘をつかないこと、自分に素直になることが大切だということです。
さらに、もう一つ考えてみましょう。
仕事でもプライベートでも、
「この人は何ができて、何ができないのか」
が分かっている人と、
「何ができるのかも、何ができないのかも分からない人」
がいたら、どちらを信頼しやすいでしょうか。
これも多くの方は、前者の方が信頼しやすいと思います。
なぜなら、相手の特徴や能力が分かっているからです。
何を任せられるのか。
どんなことが苦手なのか。
それが分かっている方が安心できますよね。
実はこれは、自分自身に対しても同じです。
自分を信じるためには、自分が何をできて、何ができないのかを知ることが大切になります。
つまり、自信をつけるためには、ただ「自信を持とう」とするのではなく、まずは自分自身を正しく理解していくことが重要なのです。
まず「他人を信じるときに何を重視しているか知ること」
では、どういう人であれば自分は信頼できるのでしょうか。
まず大切なのは、自分が他人を信じるときに、何を重視しているのかを知ることです。
例えば、
- 家族
- 友人
- 尊敬している人
- お世話になった人
などを思い浮かべてみてください。
そして、「なぜ自分はその人を信頼できるのだろう?」と考えてみるのです。
逆に、「この人はあまり信頼できないな」と思う人についても考えてみてください。
そして、
- 信頼できる人の特徴
- 信頼できない人の特徴
を箇条書きで書き出してみることをおすすめします。
例えば、信頼できる人の特徴として、
- 嘘をつかない
- 約束を守る
- 素直に話してくれる
- 自分の失敗を認める
- 誠実に行動する
といったものが出てくるかもしれません。
一方で、
信頼できない人の特徴として、
- 嘘をつく
- 言うことが頻繁に変わる
- 責任転嫁する
- ごまかす
- 約束を守らない
といったものが出てくるかもしれません。
そうして整理したら、今度はその内容を自分自身に当てはめてみます。
そして、信頼できる人の特徴に当てはまる行動を増やし、信頼できない人の特徴に当てはまる行動を減らしていく。これを少しずつ続けていくのです。
すると、
「自分は自分に対して誠実に生きているな」
「自分は約束を守れているな」
「自分は以前より素直に行動できているな」
という感覚が育ってきます。
そしてその積み重ねによって、
少しずつ自分自身を信頼できるようになります。
つまり、自信とは、無理やり自分を褒めることではなく、自分が信頼できる人間に近づいていくことでもあるのです。
人間は「自分」を考えると視野が狭くなる
今回は自信についてお話ししていますが、実はこれは自信だけに限った話ではありません。
人は、自分のことになると視野が狭くなってしまい、本来見えているはずのことが見えなくなることがあります。
例えば、「自分を信じるってどういうことだろう?」と考えると、急に難しく感じることがあります。
僕自身も、いきなりそう聞かれると少し考え込んでしまうかもしれません。
しかし、「他人を信じるとき、自分は何を大切にしているだろう?」という視点に置き換えると、意外と答えが見えやすくなります。
例えば、
「自分は素直な人を信頼しやすいな」
と思うのであれば、自分自身に対しても素直でいることが、自分を信じることにつながるかもしれません。
「感情を押し殺している人より、自分の気持ちを表現できる人の方が信頼できるな」
と思うのであれば、自分自身の感情も大切に扱った方が良いかもしれません。
例えば僕の場合、弱音や愚痴をまったく言わない人を見ると、少し距離を感じることがあります。
もちろん人によって考え方は違います。
ただ僕は、
「本音が見えないな」
と感じてしまうことがあるんですね。
人間は誰でも弱さを抱えています。
だからこそ、弱音を吐いたり、愚痴をこぼしたりすることもあると思っています。
そして、そうした弱さが見えるからこそ、
「この人も人間なんだな」
と感じられ、その人を信頼しやすくなることもあります。
だから僕は、弱音や愚痴が浮かんだときに、
「そんなことを考えてはいけない」
「ネガティブになってはいけない」
と無理に否定しようとはしません。
むしろ、
「今はそう感じているんだな」
「こういう弱さも自分の一部なんだな」
と受け止めるようにしています。
それも、自分を信じることにつながると考えているからです。
つまり、自分が他人を信頼するときに大切にしていることを、自分自身にも向けていく。
それが、自分を信じることにつながっていきます。
だからこそ、
- 自分はどんな人を信頼するのか
- なぜその人を信頼できるのか
- なぜ信頼できない人がいるのか
を整理してみることは、とても大切です。
そして、その基準を自分自身にも当てはめていくのです。
そうすることで、自分への信頼感は少しずつ育っていきます。
つまり、自信の正体は、実はとてもシンプルなのです。
自分を信じる=自分の未来予測ができる
では、自信とは何なのか。
今回の言葉で言えば、「自分を信じるとはどういうことなのか」についてお話ししたいと思います。
僕は、自信とは、自分の未来をある程度予測できることだと考えています。
「自分の未来を予測できるってどういうこと?」と思われるかもしれません。
そこで、まずは他人を信じる場面で考えてみましょう。
例えば、誠実な人と、よく嘘をつく人がいたとします。
多くの人は、誠実な人の方を信頼しやすいのではないでしょうか。
なぜなら、誠実な人は約束を守ることが多く、言っていることと実際の行動が一致しているからです。
つまり、未来の予測が立てやすいのです。
例えば、その人が「映画が好きです」と言っていたとします。
すると、「今度映画に誘ったら喜んでくれそうだな」と予測できます。
そして実際に誘うと喜んでくれる。
また、
「明日の9時に会おう」
と約束したら、実際に9時に来てくれる可能性が高い。
こうして、言動の一貫性がある人ほど未来を予測しやすくなり、信頼も生まれやすくなります。
反対に、いつも遅刻する人がいたとします。
「明日9時に会おう」
と言われても、
「本当に来るかな?」
と思ってしまいますよね。
あるいは、何が好きなのか、何を大切にしているのかがまったく分からない人の場合、どんな言葉をかければ喜ぶのか、どんなことをすると嫌がるのかも分かりません。そうなると未来の予測が難しくなり、その人を信頼しにくくなります。
ただ、ここで少し面白いことがあります。
例えば、
「この人は毎回20〜30分遅刻する」
ということが分かっている場合です。
その場合は、「9時集合だけど、この人は9時半くらいに来るだろうな」と予測できます。
すると、遅刻する人ではあるけれど、その人の行動はある程度予測できるので、ある意味では信頼できるのです。
一方で、毎回
「今度こそ絶対に遅刻しません」
と言いながら遅刻する人はどうでしょうか。
この場合は、言葉と行動が一致していないため、未来の予測が立てにくくなります。
だから信頼しにくくなるのです。
つまり、信頼とは、相手の未来をある程度予測できる状態とも言えるのです。そしてこれは、そのまま自分自身にも当てはまります。
自信を付けるには「自分が何をできて、何ができないのかを知ること」
これは、自分自身に対しても同じです。
自分を信じられるようになるということは、自分の未来をある程度予測できるようになることでもあります。
そのためには、自分が何をできて、何ができないのかを知ることが大切です。
例えば、
「これは自分だけでは難しそうだから、人に聞いた方がいいな」
「事前に調べてから取り組んだ方が良さそうだな」
と思えるのであれば、それは自分を理解した上で未来を予測できている状態です。
反対に、
「これは自分ならできそうだから、まずやってみよう」
と判断できるのも、自分を理解しているからこそです。
こうした経験を積み重ねていくと、自分に対する未来予測の精度が少しずつ高まっていきます。
例えば、
今まで20分運動できている人が、
「25分くらいならできるかもしれない」
と思うのは自然なことです。
20分できているという実績があるからです。
つまり、過去の経験をもとに未来を予測できているわけですね。
すると、
「たぶん自分ならできる」
と思いやすくなります。
一方で、普段まったく運動していない人が、いきなり
「30分運動しよう」
と思った場合はどうでしょうか。
その人には判断材料がありません。
そのため、
「本当にできるのかな」
「続けられるのかな」
と不安になりやすくなります。
未来を予測するための根拠が少ないからです。
だからこそ、よく言われるスモールステップが大切になります。
例えば、
まずは5分やってみる。
5分できたら、
「7分くらいならできるかもしれない」
と考える。
7分できたら、
「次は10分や12分くらいならできそうだな」
と考える。
そうやって少しずつ積み重ねていくのです。
すると、
「自分はこのくらいならできる」
というデータが増えていきます。
そして、自分の未来を予測する精度も高くなっていきます。
つまり、自信とは、根拠のない思い込みではなく、自分についての理解と経験の積み重ねによって育っていくものなのです。
だからこそ、小さな成功体験を積み重ねることは、自信を育てるうえでとても重要なのです。
今回のまとめ
最後に、今回の内容をまとめていきます。
自信をつけたいと思ったときは、まず、「自分は人を信じるときに何を大切にしているのだろう?」と考えてみてください。
そして、その大切にしているものを、自分の中でも育てていくのです。
そうすることで、自分自身を信頼しやすくなり、自信も育ちやすくなります。
また、自分の未来を予測できるようになることも大切です。
そのためには、自己理解が欠かせません。
ただし、ここでいう自己理解は、理想の自分を理解することではありません。過度にポジティブな自分像を作ることでもありません。
大切なのは、今の等身大の自分を理解することです。
自分は何が得意なのか。
何が苦手なのか。
どんなことならできそうなのか。
どんなことは人に頼った方が良いのか。
そうした現実の自分を理解していくことで、自分への信頼感は高まっていきます。
さらに、「自分はこれまでどうやってできるようになってきたのか」を振り返ることもおすすめです。
できないことに対しては、確かに未来の予測を立てにくいものです。
だから不安になりますし、自分を信じにくくなることもあります。
しかし、過去を振り返ると、意外と多くの人が何かしらの成功体験を持っています。
例えば、大学受験を乗り越えた経験がある人なら、「自分は勉強を積み重ねれば知識を身につけられる」ということを知っています。
すると、今できないことがあったとしても、「時間をかけて学べばできるようになるかもしれない」と考えやすくなります。
僕自身もそうです。
昔は体力に自信がありませんでした。
しかし、運動を続けてフルマラソンを完走したことで、苦手なことでも、小さく積み重ねればできるようになるということを学びました。
そして、
「これは無理だ」
と思っていたことでも、一歩ずつ進めば意外とできるようになることがある。そんな経験を積むことができました。
だから今、できないことに出会ったとしても、まずは小さく積み上げる方法を考えてみようと思えます。
そのロードマップが見えるだけでも、
「もしかしたらできるかもしれない」
と自分を信じやすくなるのです。
つまり、
自信とは、自分を正しく理解し、自分の未来をある程度予測できる状態とも言えます。
そして、その土台になるのが、
- 等身大の自己理解
- 小さな成功体験
- 過去の積み重ねの振り返り
なのです。
今回は、
「どうすれば自信を身につけやすくなるのか」
というテーマで、思いつくままにお話しさせていただきました。少しでも参考になれば嬉しいです。
