「しもんさんは子どもの頃から不眠症と聞いたのですが、どのくらい眠れていなかったんですか?」
僕の不眠症に関する質問がありましたので、共有します。
9歳から38歳ぐらいまで不眠症でした。一時的に過眠症だった時期もあります。
20歳までは、夜に眠れないだけで昼に眠っていることも多かったです。
▼9歳以前
この頃は不眠症ではないと思うんですが、夜更かし癖と悪夢があったぐらいだと思います。
母が24時近くに就寝するので、僕も同じくらいに寝ていました。
▼9~12歳(小学校高学年)
この頃から不眠症ですが、「夜眠れない」という意味で、たっぷり眠っている日もあります。
・23時ぐらいに就寝
父親に恐怖を持っていたので、父親がいびきをかくまで寝たふりをする。
・1時に起床して、5時ぐらいまで起きる
1~2時に父親が仕事に行く。
夜中に家で独りなのが怖くて目が覚める(両親離婚したため)
ゲームをしてすごす。
・5~7時まで睡眠。
5時ぐらいで明るくなると、うとうとと眠る。
睡眠時間は4~5時間ぐらい。
ただ、学校をよく休んでいたので、昼に眠っていたり、
父親が休みの日には、23~11時まで眠る。みたいな生活でした。
※子どもの睡眠時間を考えればかなり不足していますね。
学校に行っていない時は、睡眠はとれていたと思います。
※父親の恐怖から、眠れないことがあるぐらい。
▼13~22歳(学生時代)
不登校時期があったり、メンタルが不安定になっていた時期です。
父親の出した食事を食べた振りして捨てる、こっそり冷蔵庫に余っているものを食べる、自室に隠れて過ごす、という変な生活をしていました。
1日1食が増えて、ガリガリ瘦せていった時期ですね。
この頃は、悪夢に悩まされるのと、眠ったら命を失うという謎の恐怖を持っていて、「眠るのが怖い」となっていた時期です。
徹夜をして、日中にうとうととして眠ったり、友だちや仲がいい人がいると眠っていました。
友だちが家にいるのに寝るや、授業中で寝ることが多かったので、まわりはいつも眠っている不真面目な人と思っていたと思います(たぶん)。
※精神生理性不眠症の症状で不眠症が長期化したと考えられます。
▼22~29歳
仕事が始まると、休んでばかりはいられないので、「昼に眠る」ができなくなって、ぼろぼろになり始めたときですね。
・5~7時に睡眠(明るくなると眠れる)
・仕事が終わって、1時間ほど睡眠。
・恋人や友だちなど心許せる人が一緒にいれば、眠れてました。
睡眠薬を飲み始めた時期ですね。
この頃は悪夢対策をしていたので、悪夢に悩んでいなかったんじゃないかな?
▼29~34歳
ベッドで過ごす時間が多く。でも眠れないと苦しんでいた時期です。
今思えば、ずっとベッドにいるから眠るのが苦手になったんでしょう。
ずっと横になっていたので、筋肉が弱る、皮膚がぼろぼろになると、散々でした。
偏頭痛や不安が強いときは徹夜、それ以外は3時間ぐらい眠れていたと思います。悪夢対策をしなくなって、悪夢にも悩んでいましたね。
ただ、日中に「うとうとと小刻みに眠っていたんじゃないかな?」と思います。
▼34歳
双極性障害の症状が良くなったときに、過眠症になりました。
3~6か月ぐらいだと思います。
寝つきはものすごく悪いので睡眠薬は飲むんですが、1日12時間以上眠り続けていました。ひどいときだと16時間ぐらい眠っていて、24時ぐらいに眠って、起きたら夕方みたいなことも増えてきていました。
この頃が一番恐怖でした。
そろそろ「命の尽きる前兆なのか?」と本気で思っていて、目覚めている時間も少なく、1日がすぐ終わるので、人生がすぐ終わる感覚が怖かったですね。そういう意味だと、なんだかんだ自分の命を大切に思っていたんだと思います。
▼35歳
いろいろあって立ち直る(笑
詳細:セルフコンパッション日記の書き方:「今の現実をどうに生きるか?」
▼35~38歳
双極性障害やうつ症状を改善して、薬も手放して、自立的に動けるようになった時期です。
37歳ぐらいから、睡眠薬を毎日ではなく2日に1回とか減らし始めました。
▼38歳
今なら睡眠薬を手放して、眠れるようになるんじゃない?と思い始めて、不眠症を改善。睡眠薬をやめる。
双極性障害とあわせると、このときに薬を飲む習慣が終わりました。
20歳過ぎから睡眠薬は飲んでいるので、人生の半分近くの習慣が終わったんですね。
▼38~41歳
睡眠薬をやめたあと、眠れないときもたまにあったけど、すぐに睡眠を整えることができるようになりました。
最近は7時間30分ぐらいの睡眠時間で、たまに漫画や小説にハマって夜更かしをして睡眠時間が短くなるぐらいです。
※睡眠制限療法の考え方を使っています。
誤解されるところでいくと。
実は不眠症ですごく悩みはじめたのは、29歳のあとです。
子どもの頃から不眠症だったので、3~5時間の睡眠がそれほど悪いとは思っていませんでした。
「お菓子は体に悪いけど、多くの人が食べている」と同じ感覚で、「多くの人は3~5時間しか眠っていない」と思い込んでいたからです。
母親は9歳の頃にはいないし
父親は夜中の仕事をしているし、
兄は夜更かし型で、しかも家にいないことも多かったので、
一般的な睡眠を知らなかったんですよね。
寝つきも、ほとんどの人は1時間や2時間はかかると思っていました。
そういう意味では、運がよかったところもありますよね。